諸概念の迷宮(Things got frantic)

歴史とは何か。それは「専有(occupation)=自由(liberty)」と「消費(demand)=生産(Supply)」と「実証主義(positivism)=権威主義(Authoritarianism)」「敵友主義=適応主義(Snobbism)」を巡る虚々実々の駆け引きの積み重ねではなかったか。その部分だけ抽出して並べると、一体どんな歴史観が浮かび上がってくるのか。はてさて全体像はどうなるやら。

【雑想】最近の「赤いもの」尽くし

江戸時代には「赤いもの」が天然痘避けになるという信仰が流行。達磨が赤いのも、赤べこが赤いのも、獅子舞の獅子の頭が赤いのもこれに由来します。

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「べこ」は東北地方の方言で牛のこと。福島県会津若松市でつくられる。

大同2年(807年)河沼郡柳津(やないづ)町の福満虚空蔵(こくうぞう)堂建立の際、それに協力した赤牛の伝説が玩具のおこり。

その後、岩代(いわしろ)地方(同県西部)に悪性の疱瘡(天然痘)が流行したとき、この赤い色の玩具を病児に贈ったところ快癒したといわれ、疱瘡除けのまじないや子育ての縁起物に用いられてきた。

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獅子舞 - Wikipedia

16世紀初頭、伊勢の国(三重県)で飢饉や疫病除けに獅子頭を作り、正月に獅子舞を舞ったのが発祥と言われている。

その後、17世紀に伊勢より江戸へ上り、悪魔を払い、世を祝う縁起ものとして江戸に定着し、祝い事や祭り事で獅子舞が行われるようになった。

獅子舞が日本の各地に急速に広まったのは、室町時代から江戸時代の初期に伊勢大神楽の伊勢派・熱田派が獅子舞を舞いながら、全国を業脚し悪魔払いをしたのがきっかけであると言われている。

一方、関東・東北地方に主に分布する風流系獅子舞の源流とされる甘楽町秋畑の伝承では「獅子はインドで人を食べて生きていたが、インドに人間が少なくなってきたので大和の国に行こうとしたところ、それを察知した日本の神が狐を天竺の権田河原に遣わし、獅子に「大和では人を食べる代わりに悪魔を退治すれば食べ物を与えられ、悪魔祓いの神としてあがめられるだろう」と諭し、狐が先導役になって日本にやってきた」とされる。演じられる際に狐役が獅子舞を先導することから、この系統の獅子舞は稲荷流と呼ばれるようになった。

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【白鵬】「ユーラシア大陸の広さ」はどうイメージされてきたか?

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 この曲を思い出しました。ユーラシア大陸の反対側の認識…

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続・ナショナリズムの歴史外伝① いつの間にか進行していた「日本の食卓のグローバル化」

これまでの投稿の中で国家間の競争が全てとなった総力戦体制時代(1910年代後半〜1970年代)が「国民総動員」の概念を民間企業が継承した産業至上主義時代(1960年代〜1990年代)を経て「多様化の時代(1990年代〜)」に至る歴史的プロセスについて繰り返し触れてきました。

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しかしその過程で、そうした歴史的区分だけでは掌握不可能な領域もまた明らかになってきたのです。

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【雑想】【初音ミクの現在】ハチMV「砂の惑星」を巡る「2010年代後半的情景」

違う、これじゃない…

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アルチュール・ランボー - Wikipedia

1873年ヴェルレーヌ破局し「地獄の季節」を記して以降は兵士、翻訳家、商人など様々な職業を転々とし、ヨーロッパから紅海方面を放浪、南アラビアのアデンでフランス商人に雇われ、アビシニア(現在のエチオピア)のハラールに駐在する。

1886年ハラールで武器商人として独立し比較的成功。1891年、骨肉腫の悪化によりフランスに帰国し、右足を切断したが、癌は全身に転移していた。同年マルセイユで死去。臨終は妹のイザベルが看取った。

もちろん、これも違う…

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はるの魂 丸目はるのSF論評

*なぜすぐ脱ぐ…

*それはそれとしてフランク・ハーバートなくして「Game of Thrones」なし。


現在ネット上で様々な解釈が語られているのは、以下です。

俺は、ハチとの決別の歌だとは思わない。

「思いついたから、俺はこっちに行ってみるわ。心残り残さないように。
 まあまた、林檎植えにくるかもしれんけど」

色々なものに捉われて足が動かなくなっちゃってたけど、それって自分で立ち入り禁止エリアを増やしてたようなもんだったんだな。思いついたら動画でも投稿して(林檎植えて)、それだけだよなぁ。俺が他所にいる間にも、他の「思いついた人」が林檎植えにくるんだろうし。ほら、今だって、誰かの思いつきで残された林檎の木が見える。

そもそも、ハチと米津玄師の違いってどこだ? この曲も、そのまま上げればハチの曲だし、歌って上げれば米津玄師の曲だろ? 境界線なんてないよなあ。やっぱ、自分で障害増やしてたんだ。俺だって、他人だって、見えない速度で変化してる。厳密に言えば、次の瞬間には別人なんだよ。砂漠だってそう。だから、「完全に元に戻るまで」は「バイバイ」なんだよな、実際。変化による決別なんて、毎秒やってる。

そう考えたら、変化って怯えるほどのもんじゃないな。別に変化したらここに戻れないわけじゃないし、思いついたら林檎植えにきて、植えたら、「また元の道に戻るわ! あとは誰かが勝手にどうぞ! 気が向いた時はまたよろしく!」くらいに気楽でもいいんじゃないかな。

そう思ったら気が楽になってきた! また前に進みますかね。

あ、みんなも変化に怯えんなよー。あいつ大したことないぜ。

最近の曲とか、いろいろ考えて、そんな感じの曲かと思った。

個人的に、ハチ・米津玄師って「前向きな諦念」を描く人ってイメージが強くて。どうしようもない現実のモヤモヤに、どうにか折り合いつけて歩いていく、みたいな。

自分自身を励ます詞を書いて、それで他人も励ませてしまう天才、みたいな。

散文長文失礼。異論は認める。

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【土用丑の日】「ウは鰻のウ」?

最近ネットでは鰻をめぐる投稿が殺伐としています。

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考えてみたら、そもそも「土用丑の日には(日本人全体が一斉に)鰻!!」なる食慣習もまた「国家間の競争が全て」だった総力戦体制時代(1910年代後半〜1970年代)から民間企業が「国民総動員」の概念を継承した産業至上主義(1960年代〜1990年代)の遺物なのかもれません。

日本のウナギの漁獲量は、シラスウナギ、河川や湖沼での親ウナギのいずれもこの数十年ほどの間に急減した。1961年には年間3400トン近くもあった親ウナギの漁獲量は現在では200トン近くにまで減少している。2011年の日本国内のウナギ消費量は成魚換算で約56000トンなので、「天然ウナギ」と呼ばれるこれらのウナギは全消費量の0・5%にも満たない。われわれが食べているウナギのほぼすべては、国内外の養殖池育ちの「養殖ウナギ」である。

ところが、ウナギの場合、人工養殖技術が実用化にほど遠いため、養殖ウナギといっても、天然のシラスウナギを捕獲して池の中で餌を与えて育てたものである。つまり、われわれはウナギ消費のすべてを天然の資源に依存しているということになる。そして、シラスウナギの漁獲量も親ウナギ同様、1963年の230トン余りから現在では10トンを切るまでに急減している。今季は10トンにも満たない3年連続の極度の不漁に見舞われた。ウナギ資源の危機が顕在化し、このままではウナギは絶滅に向かうとの懸念が現実のものとなってきたのである。

日本国内のウナギ生産量は1980年代後半までほぼ、年間4万トン程度で推移し、これに台湾からの輸入が2万5千トンから多い時では4万トン程度加わるという形が続いてきた。これに変化が現れるのは1987年ごろからだ。そのきっかけの一つは中国で日本向けのウナギの養殖業が盛んになり、安い労働力を利用した加工品の輸入が急激に増えたことだった。88年のウナギの加工品の輸入量は87年のほぼ2倍の3万トンとなり、その後も増加の一途をたどる。2000年には中国、台湾から過去最高の13万トン超のウナギが輸入され、国内の流通量は過去最高の16万トン近くに達する。15年ほどの間に、2倍近くに増えたことになる。

日本のウナギ消費は爆発的に増え、価格は暴落した。比較的高価なかば焼きをウナギ専門店で食べるというそれまでのウナギ消費のパターンも大きく変わり、ウナギ食の主流は、コンビニなどでの弁当、あるいはスーパーでパック詰めにされた加工済みのかば焼きになった。今ではウナギ専門店での消費は全体の約3割程度でしかないとされている。取引価格は、専門店のかば焼きよりもはるかに安く、ウナギの「薄利多売」傾向がすっかり定着した。中国からの加工済みかば焼きパックの大量流入に対応するために、国内の業者も加工済みの生産と販売にシフトせざるを得なくなったためでもある。

だが、短期間の「多売」がもたらしたものは、ただでも深刻化していたウナギ資源のさらなる悪化であった。ニホンウナギの漁獲量はさらに減少し、中国経由で日本に大量に輸入されたヨーロッパウナギは、絶滅の恐れがある野生生物種の国際取引を規制するワシントン条約の規制対象種となった。

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【はてなブログの偏差値】一年以上更新を続け、かつ読者を100人以上獲得すれば15%圏内?

最近はこういう指標も存在するのですね。

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大体

  • 3ヶ月続くブログは70%
  • 1年間続くブログは30%
  • 2年間続くブログは10%

くらいとなってます。しかもこの条件、3ヶ月に一回書けばとりあえず継続とみなすという激アマ条件ですからね。 いかに継続だけでも困難かが分かります。

  • 100人以上 : 15%
  • 200人以上 : 5.6%
  • 300人以上 : 3%
  • 1000人以上 : 0.4%

ナルホドナルホド…自分がどのくらいの位置にいるか気になる方は、是非調べてみてください。

私のブログは一応一年以上「平均するとほぼ毎日更新」を続けてきて(それだけで全体の30%枠内)、読者が100人を超えてます。次に目指すべきは「更新2年以上(10%圏内)」とか「読者200人以上(5.6%圏内)」の壁あたり? 何だかかえって果てしなく遠い道のりに思えてきました。

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【サイエンスフィクション】【ファンタジー】【ゲーム】全てを横断するのは「情報エントロピー理論」?

最近「コンピューターRPGとは一体何か」について考える機会が増えました。

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考えられる要因

  • 先行人気作品の影響…MMORPGの中に閉じ込められるタイプの作品、ゲームのノベライズなど。

  • 主人公の成長や彼我の戦力差の明確化…数字化によって「主人公が成長しました」「強い敵が現れました」と読者に伝えやすい。また主人公のステータスを圧倒的なものにすることによって簡単に俺tsueee的な展開が実現出来る。

  • 作者・読者がゲームに親和的…一般文芸の平均的な作者・読者に比べれば、異世界転生モノ・なろう系小説の平均的な作者・読者は、よりゲームに親和的。

数年前ですら「何をいまさら…」みたいに言われているが、すっきりとした説明はあまり見当たらない。

ここで発想を逆転させてみましょう。もしかしたら「安易にレベルやスキルの概念を導入している」のではないのかもしれません。「レベルやスキル以外の概念が急速にエンターテイメント文化全体から失われつつある」のかもしれないのです。

  • 概ね「ロマン主義運動(自らの認識範囲を主体的に再編成し近代的個我を確立する)」や「世界の数値化(それをどう組み上げて推論に繋げるかはともかく「入ってくる情報のデータ型」が次第に固定されていく)」の広まりは「それ以前のより漠然とした世界観を急速に忘却の彼方に追いやる」副作用を伴う。
    *例えば「魔法の内容がゲーム的に整理された」ハリー・ポッターHarry Potter)シリーズ(原作1997年〜2016年、映画2001年〜2011年)の登場期にも「こうした作品の登場がトールキンル・グインの世界における複雑怪奇で漠然とした魔法の発動条件を完全に忘却の彼方へと追いやるのだ」なんて指摘があった。

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  • とはいえ、こうした問題は既に1980年代以降、すなわちゲームのコンピュータ化が進行してRPGのUI/システムに関するコンセンサス形成がが始まった時点から潜在していたといえよう。そしてもちろん、そうした歴史の開始はさらにTRPG形成期にまで遡る。
    *ダンジョン探索型コンピュータRPG「ローグ(Rogue)」の初版が公表されたのが1980年。1983年にBSD UNIX 4.2に入れられて配付されることで広まった。
    ローグ(Rogue) - Wikipedia

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 それでは全ての大元たるTRPGの世界は、最初から完璧に「(歴史の現時点においては、ほぼコンセンサスが確立している)コンピューターRPG/TRPGのシステム」の諸条件を備えていたのでしょうか? 最近「もちろん最初からそうだった筈がない」という話題がネットで盛り上がっていたりします。

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