諸概念の迷宮(Things got frantic)

歴史とは何か。それは「専有(occupation)=自由(liberty)」と「消費(demand)=生産(Supply)」と「実証主義(positivism)=権威主義(Authoritarianism)」「敵友主義=適応主義(Snobbism)」を巡る虚々実々の駆け引きの積み重ねではなかったか。その部分だけ抽出して並べると、一体どんな歴史観が浮かび上がってくるのか。はてさて全体像はどうなるやら。

【雑想】「バクトリア・マルギアナ複合」そんなのもあるのか。

ラピスラズリとかクロライト(綠泥岩)の加工品が出土したら嬉しいな…あるいはカレー?

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【雑想】日本にだけ現存し続ける「羊飼い天文学起源説」について。

ああ、やっとこの話に触れる準備が整いました。

野尻抱影編「星座・第2章バビロニアの星座より」恒星社厚生閣

 「初めバビロニアに星の知識を伝えたのは、BC3000年頃、東の山岳地方から侵入してきて、そこに建国したカルディア人であった。彼らは放牧民であったので、夜をこめて羊の番をする間に星空に親しんで、星を”天の羊”、惑星を”年寄りの羊”と呼んでいた。そして星占いを深く信じていたので、その必要から、太陽が空を一年でめぐる黄道を12の星座に分け、その他の部分にもそれを考えていた。」

*日本の星座の本はなにがしか野尻抱影氏の著作に影響を受けており、「羊飼い説」も著書「星座」の中にでてくる以下の記述を孫引きしているものと考えられる。 

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【雑想】「パンと劇薬」?

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 ううむ。そんな事が…

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【雑想】モブに青春は訪れない?

そういえばこの投稿をした時、海外におけるアニメ「有頂天家族(2013年, 2017年)」の絶大な人気について触れるのを忘れてました。当時は確実に「(匿名だと支持率が爆発的に急増する)久保田康治アシスト」なる効果が実在したんです。

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【雑想】オリエンタリズムとオリエント

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どうやらこの世界にはヘレニズム時代(紀元前323年~紀元前30年)の前史としてのオリエント時代(紀元前4千年紀~紀元前323年)なる便利な歴史区分が存在する様です。

一般にオリエント(Orient)といったら、西アジアからエジプト・東地中海岸を含み、インダス川流域に至る地域、広い意味では西洋から見た東洋を意味する。

オリエント文明といったら、メソポタミア文明エジプト文明を両輪として展開し、アッシリア帝国、ペルシア帝国で統一された世界を言う。

  • 【注釈1】その近隣にはエラム人やフェニキア人経由でこの世界と結ばれたウラル・ドラヴィタ(タミル)文明圏が存在した。

【注釈2】当時は多くの「蛮人」がイラン高原ザグロス山脈を超えて現れた。同時に彼らは鉄器や戦車や複合弓の様な最新技術ももたらしたと考えられている。さて「蛮人」とは一体何者だったのか?

よく誤解されてますが、エドワード・サイードオリエンタリズム(Orientalism, 1978年)」が「西欧世界=オクシデント(Occident)」に対比させたのは、あくまで「中近東のイスラム世界」であり、ここでいうオリエント世界を完全には含んでいないのです。

オリエンタリズム(Orientalism)はもともとナポレオンによるエジプト遠征(Expédition d'Égypte, 1798年~1801年)最中のフランスで生れた言葉で、当初はフランスを筆頭とするヨーロッパ諸国におけるオリエント諸語の学術研究を意味していた。

また19世紀中旬には、近東を描く絵画がヨーロッパで流行し、その芸術潮流を指して「オリエンタリズム」と呼んだ。

1978年エドワード・サイードが著書「オリエンタリズム」を発表。西洋におけるオリエントのイメージは、異質な文明という先入観に基づいた西洋人の幻想、偏見の対象となっていると批判し、これを「オリエンタリズム」と呼んだ。ただしそこでサイードが取り上げているのは中近東のイスラム世界のみであり、中国や日本は入ってない。

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