諸概念の迷宮(Things got frantic)

歴史とは何か。それは「専有(occupation)=自由(liberty)」と「消費(demand)=生産(Supply)」と「実証主義(positivism)=権威主義(Authoritarianism)」「敵友主義=適応主義(Snobbism)」を巡る虚々実々の駆け引きの積み重ねではなかったか。その部分だけ抽出して並べると、一体どんな歴史観が浮かび上がってくるのか。はてさて全体像はどうなるやら。

アフリカ史

アフリカ北岸最後の黄金期(14世紀)

中央アジアにエフタル(英語:Hephthalite、パシュトー語:هپتالیان、インドのフーナ(Hūna)/シュヴェータ・フーナ (白いフン)、サーサーン朝のスペード・フヨーン(白いフン)/ヘテル(Hetel)/ヘプタル(Heptal)、東ローマ帝国のエフタリテス(Ephtalites)、…

4世紀から5世紀にかけて流行した「剣と法の天秤」信仰

4世紀~5世紀にかけて中央アジア近隣を極めて相似性の高い思考様式が席巻した。そこにある種の時代精神を見出す立場もあれば、3世紀ペルシャで発祥し西はイベリア半島、東は中国まで広がったマニ教(やはり4世紀から5世紀にかけてが最盛期)が媒介となっ…

「ビジネス慣習」が二分する世界?

司馬遼太郎「アメリカ素描(昭和60年,1985年)」で語られた歴史観。 アメリカ素描 (新潮文庫) posted with ヨメレバ 司馬 遼太郎 新潮社 1989-04-25 Amazon Kindle www.amazon.co.jp ビジネスとは素朴に言い直すと「家業」や「仕事」の事で、辞書を引くと商…

綿織物をめぐる冒険

17世紀以降のイギリス東インド会社のインド進出は思わぬ副産物を生み出した。インドが原産地とされ、伝統的にインドの主要輸出品とされてきてヴァスコ・ダ・ガマに始まるヨーロッパ人来航後も不動の位置を保ち続けてきた木綿布の爆発的な扱い量増加がそれで…

羊毛をめぐる冒険

さむらいウィリアム―三浦按針の生きた時代 posted with ヨメレバ ジャイルズ ミルトン 原書房 2005-10 Amazon Kindle 欧州史のある側面は確実に羊毛に覆い尽くされている。巡り巡ってその波は日本にまで到達したが、日本人の反応はあくまで冷淡。三浦按針が…

「悪」すら存在しない世界

スイスの文化史学者ブルクハルト(Carl Jacob Christoph Burckhardt,1818年~1897年)は、ルネサンス期イタリアを分析して「権力は、何者がそれを行使するにしても、それ自体においては悪である」という結論に到達した。ここで断罪されているのは概ね「(領…

イスラム過激派の原風景

最近国際社会を脅かしてるイスラム過激派テロの背後には以下の歴史的悲劇が透けて見える。 イスラム発祥の地なのにペルシャ系諸族やテュルク系諸族に繁栄を乗っ取られたアラビア半島内陸部族の怨念…最近石油利権の一端にありついて復活を遂げたが、実はそれ…

「蛮族が闊歩する欧州」と伝教師達による秩序回復の試み

古代ギリシャローマ文明と欧州文明は思うほど連続してなかったりします。 代わって調べれば調べるほど浮かび上がってくるのはこんな蛮族末裔が闊歩する風景。 ゴート戦争(伊: Guerra gotica、羅: Bellum Gothicum、535年~554年)によってイタリア半島にラ…

ロマネスク聖堂に描かれた怪物達に担わされた象徴的役割

「モンスター/monster(ラテン語単数monstrum、複数monstra)」.の語源は「monere(警告する)=予兆し、指示すもの」…神の啓示である以上、必ずしも否定的なものばかりでない。デモンストレーションの語源も「指し示す(demonstrare)」。かくして神の「創造…

十字軍運動とヴェネツィアの覇権

欧米の歴史観では割と普通に「カール大帝の征服事業(9世紀)」「ヴァイキング(9世紀~11世紀)」「ノルマン人の征服事業(11世紀~12世紀)」「十字軍運動(11世紀末~13世紀)」「イタリア戦争(15世紀末~16世紀前半)」が連続的に語られる。その一方…

実際の歴史上における本当の悲劇

そもそも「世界史とは海の国と陸の国の対決の歴史であったとする世界観」とか「帝国主義そのものを悪とみなし、非武装中立の即時実践を正義と掲げる世界観」みたいな粗雑な歴史観は死角が多い。 例えば以下の様な歴史的悲劇を見逃してしまう。 Relish in Rus…

ドラマ性に欠ける自由交易圏側の歴史

ハプスブルグ帝国に組み込まれる事を拒絶して独立したスイスの文化史学者ブルクハルト(Carl Jacob Christoph Burckhardt,1818年~1897年)は、シスマ(Schisma、教会分裂)期(1378年~1417年)に領主化した教皇とその背後でのボルジア家やメディチ家の暗躍…

「陸の国」と「海の国」の境界線

「21世紀は陸と海のたたかい」~400年ぶりの歴史的大転換の始まり~(2010年02月16日) 陸と海と―世界史的一考察 posted with ヨメレバ カール・シュミット 慈学社出版 2006-11 Amazon Kindle こういう粗雑な歴史観が成立しにくいのは、そもそも「陸の…