諸概念の迷宮(Things got frantic)

歴史とは何か。それは「専有(occupation)=自由(liberty)」と「消費(demand)=生産(Supply)」と「実証主義(positivism)=権威主義(Authoritarianism)」「敵友主義=適応主義(Snobbism)」を巡る虚々実々の駆け引きの積み重ねではなかったか。その部分だけ抽出して並べると、一体どんな歴史観が浮かび上がってくるのか。はてさて全体像はどうなるやら。

フランス史

フランス革命は重農主義派が起こした?

おそらく普通の人は重農主義派なんて知らない。たとえ知ってたとしても「あ、ケネーの経済表ね」程度なのが普通。 でも実は18世紀フランス啓蒙主義を巡る諸問題を理解する上で欠かせない集団だったりもする。なのに日本では極端に美化される時もあり、極端な…

「欧州封建時代」とは何だったのか?

ウィリアム・マクニール「ヴェネツィア(enice: the Hinge of Europe, 1081-1797、1978年)」によれば、732年頃にカロリング家の宮廷で恐るべき戦術が発明された。鎧兜に身を固めた職業戦士による乗馬突撃の一種だが片手に盾、片手に長槍を構えて激突の瞬間…

欧州人が隠したがる「欧州文明の本当の起源」?

古代ギリシャ・ローマ文明と欧州文明の連続性は、欧米人が自認しているほど単純なものではない。 例えばローマ帝国時代のガリア属州跡地に出現したフランス王国においては、北フランス諸侯がオイル語を、ノルマン貴族がノルマン語を、南仏の人々がオック語を…

カール大帝について日本人が知っておくべき事?

そもそもフランク族(フランス語: Francs, ラテン語: Franci, ドイツ語: Franken, 英語: Franks)とは特定の部族ではない。匈奴(Xiōngnú、紀元前5世紀 - 93年頃)やイロコイ連邦(Iroquois Confederacy/ Haudenosaunee、17世紀~)同様に部族連合の一種であ…

フランスにおける産業革命の受容過程

フランスの社会主義思想家サン=シモン伯爵(Claude Henri de Rouvroy、Comte de Saint-Simon、1760年〜1825年)は「産業階級の教理問答(Catechisme des Industriels 1823年〜1824年)」の中で「フランス革命を経験済みのフランス人だけが世界中の産業者階…

フランスのプロテスタンティズムと資本主義の精神

フランスのプロテスタンティズムとは要するにユグノー(Huguenot)の事である。 檄文事件(1534年)で追放されたカルヴァンがジュネーブで神権政治(1541年~1564年)を履行して以降主流派となった。そしてマックス・ウェーバー「プロテスタンティズムの倫理…

「上部構造」概念の起源と「不可視領域に対する認識の深まりがもたらす存在不安の高まり」

ソフィアコンサルティング 行動変革と自立性強化 悪の華 (新潮文庫) posted with ヨメレバ ボードレール 新潮社 1953-11-03 Amazon Kindle 「近代詩の父」ボードレールがは決して生前発表した唯一の詩集「悪の華(Les Fleurs du mal、初版1857年、禁断詩を削…

「ポルノグラフィ論争」と「額縁ショー」

19世紀後半のフランスでは、今日では忘れられて久しい「ポルノグラフィ論争」というのがあった。 近代芸術成立過程で最も重要な役割を果たした事件だったが、坂口安吾でさえ戦前段階ですでに「(その時起こったパラダイムシフトがあまりに激烈で不可逆的だっ…

「上からの自由主義」がフランスにもたらしたもの

フランスでは以下の様な人物が「上からの自由主義を目指した冒険者達」として語り継がれる。 ホイジンガ「中世の秋(1919年)」においても多くのページが割かれた公益同盟戦争(1465年~1483年)の盟主ブルゴーニュ公シャルル(Charles le Téméraire/シャル…

イタリア・ルネサンスとフランス史

しかしもちろん、実際の歴史の歩みはそう単純ではない。カエサルは「人間ならば誰にでも、現実のすべてが見えるわけではない。多くの人は、見たいと欲する現実しか見ていない」と言ったという。フランス人もまた例外ではなかった。

イタリア・ルネサンスとフランス人

以下はあくまで小説だが着想自体が興味深い。 「ダ・ヴィンチ〜ミステリアスな生涯」は最高! - Apple/Macテクノロジー研究所 チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷 (塩野七生ルネサンス著作集) posted with ヨメレバ 塩野 七生 新潮社 2001-07 Amazon…