最近「Twitter遮断」を宣言したトルコのエルドアン首相がそれに失敗した挙句の果てに、クーデターでTwitterからしか発言出来なくなる事件がありました。
エルドワン大統領の所在地は不明。iPhoneを通じて国民に対してクーデターへの対峙を呼びかけ、と伝えられている。 #トルコ #クーデター #CNN #日本語放送
— burung_biru@寝落ち垢 (@burung_biru2011) 2016年7月15日
一方、中国は相変わらず。理不尽な言論統制が続いています。
とはいえアニメ漫画GAMEファンのネットワークは国際展開が著しく、特に2010年代に入ってからは韓国系「紹介者/翻訳者」の活躍が目立つ様になりました。ただ皮肉にもそれは韓国内における取り締まりが限度を超えたせいだったりします。
日本の警察庁のサイト「NO!!児童ポルノ」を見てみると、児童ポルノ法の目的が「児童の権利を擁護すること」にあるだけに、“実在する児童”を撮影した写真や動画などが「該当するわいせつ物」であると考えられる。そのため同サイトには、「児童が性的虐待等を受けている姿の記録そのもの」「盗撮による児童ポルノ被害に注意!」などと書かれているのだろう。
一方の韓国は、実在する児童はもちろん、アニメやマンガ、フィギュアなどの創作物の児童、いわば“仮想の児童”が登場するわいせつ物も、「該当するわいせつ物」に含まれる。
韓国憲法裁判所は去る2015年6月25日、「仮想の児童、青少年を利用したわいせつ物も性的行為の表現水準によって法定刑を細分化することなく同一として規律」と念を押し、その判断理由を明かしている。
「(仮想の児童であっても)児童や青少年に対する非正常な性的衝動を起こし、児童や青少年を相手にした性犯罪につながりかねないということで、その罪質の程度にはほとんど差がない」
さらに韓国では、たとえ設定上は成人であっても、未成年に見えるように演技をしたり、制服を着たりした人物が登場して性的行為を行うようなコンテンツも、児童ポルノ法の処罰対象になるという。
つまり、厳密にいえば、成人俳優が未成年の格好で性的行為を行う映像を所持しているだけでも、取り締まりの対象になるということ。*実際「セーラー服を着た熟女が登場するポルノ」を所持していただけで「ペドフィリア」の烙印を押されて書類送検されるケースなどが相次いだという。こうした苛烈な取り締まりの結果、それ以前から国際SNS上で多言語展開していた韓国系のアニメ漫画GAMEファン層は国内ネット上の拠点を完全放棄。以降、韓国のアニメ漫画GAME業界は国際展開能力を完全に喪失して空洞化する事態に。「ポケモンGOが韓国でも流行」はそうした状況を背景に起こっている。
しかしコンテンツそのものに目を向けると、韓国系クリエーターって台湾系クリエーター同様、意外と日本やアメリカのコンテンツ寄り過ぎて存外目立ちません。その結果、皮肉にも「本土中国勢」ばかり目立つという結果に…
こうして状況を俯瞰すると自然に安部公房「砂の女(1962年)」のあの有名なセリフが念頭に浮かぶのです。そう「罰がなければ、逃げる楽しみもない」?
さて、私達はどちらに向けて漂流しているのやら…