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諸概念の迷宮(Things got frantic)

歴史とは何か。それは「専有(occupation)=自由(liberty)」と「消費(demand)=生産(Supply)」と「実証主義(positivism)=権威主義(Authoritarianism)」「敵友主義=適応主義(Snobbism)」を巡る虚々実々の駆け引きの積み重ねではなかったか。その部分だけ抽出して並べると、一体どんな歴史観が浮かび上がってくるのか。はてさて全体像はどうなるやら。

【妖精の歴史】元来は古塚に棲んでいたらしいアイルランドの妖精

アイルランドスコットランドでは妖精の歴史も古いのです。
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アイルランドのそれはシー (Sidhe)、スコットランドのそれはディナ・シー (Daoine Sith) と総称されています。

レプラコーン (Leprechaun)

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アイルランドの伝承に登場する妖精。靴職人とされ、童話『小人の靴屋』に登場する妖精とはこのレプラコーンのこととされる。

  • 現在知られるレプラコーンの源となる妖精の、もっとも早期な例は、Lúchorpáin(「小さな体」の意)という名の水棲または両棲の妖精たちで「フェルグス・マク・レーティの冒険(Echtra Fergus mac Léti 英語: Adventure of Fergus son of Léti)」に登場し、この作品の古稿は8世紀にさかのぼるとされる。アルスターの王、フェルグス・マク・レーティが水辺でうたたねしていると、三匹のルーホルバン(?)たちによって水中にひきずりこまれるが、目を覚ましてそいつらを手でとらえ、海・池・湖で自由に泳げる力を授けろと要求する。

  • ルブラホーン、ラバーキン、ルホルバン、ルプラホーンとも呼ばれる。英語読みではレプラカーン。小さなしわくちゃの顔にごま塩のあごひげ、とがった鼻に輝く目をしている。銀のボタンの赤ジャケット、茶色の半ズボン、銀の留め金つきの黒ブーツを履くという。また、一日に靴を片方しか作らないが、体が小さくて余り仕事が出来ないから、または一本足であるからとも言われる。たいてい皮のエプロンをし、忙しそうに小槌でコツコツと靴の修理をしている。泥酔した姿で道端に転がっている事もある。

  • 地中の宝物のことを知っており、うまく捕まえることができると黄金のありかを教えてくれるが、大抵の場合、黄金を手に入れることはできない。

  • 金の入った壺を持ち、一瞬でも目をそらすとすぐに悪戯を仕掛け、笑いながら姿を消すともいわれている。アイルランド南西部には「レプラコーンに注意」 (Leprechaun crossing) の交通標識があることで有名である。
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  • アメリカの学校では聖パトリックの祝日に、レプラコーンを捕まえるための罠を作ることが宿題として出される。

ハリー・ポッターと炎のゴブレット』では、クィディッチのアイルランドチームのマスコットとして登場し、会場に金貨を降らせた。ただしこの話のレプラコーンが降らせた金貨は、2、3時間ほどで消滅する。

 ブラウニー(Brownie)

スコットランドや北部イングランドで伝承されている伝説上の妖精のひとつ。呼び名は地方によって全く異なるが、いずれもが民家に住み着いてその家を栄えさせるなど、日本の座敷童子に近い存在である。

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  • その容姿で最も多く伝承されているのが、身長は1メートル弱で、茶色のボロをまとい、髪や髭は伸ばし放題というものである。この茶色(ブラウン)を基調とした容姿から、ブラウニー(茶色い奴)と呼ばれる。

  • 主に住み着いた家で、家人のいない間に家事を済ませたり家畜の世話をするなど、人間の手助けをすると言われる。人間はその礼として、食べ物などを部屋の片隅にさりげなく供えて応えるため、民間信仰的な様式を備えている。一方で天の邪鬼な気質もあり、整理整頓された美しい家は、家人のいない間に散らかしてみたりと、悪戯小僧的なキャラクター性も伝えられている。

  • 返礼は決してあからさまに付与してはならず、あくまでもさりげなく部屋の片隅など隠すように置いておき、ブラウニーに自発的に発見させなければならない。もしあからさまに与えてしまうと怒って家を出て行ってしまうとも言われる。また、ブラウニーが住み込み先の家で働く目的は衣類を手に入れることであり、ブラウニーに対する礼として衣類を与えてしまうと、働かなくなり家を去ってしまうと言われる。

  • 年を経るとクリスマスのサンタクロース伝説と合体し、サンタの弟子がブラウニーであり、年長のブラウニーがサンタクロースとなるという伝承もある。

北欧の伝説の一つに「取り替え子(チェンジリング)」というものがある。これはブラウニーたち妖精が、人間の新生児をそっくりな替玉の妖精の子と取り替え、妖精の世界へ連れ去ってしまうというものである。取り替えられた実の子は妖精の国で永遠の命を得て暮らすことが出来るが、替わりにやってきた子供は病弱で、ほどなくして死んでしまうと言われる。新生児の生存率が高くなかった時代において、子を失った親が「実は子供は妖精の国で永遠に楽しく生き続けている」という、心の救いを求めた物語が原点であると言われる。

ブラウニーの伝承はあまり古くまで辿れない様ですが、立ち位置がレプラコーンと近いので「同祖」と考えられてきました。そしてさらに古層まで辿ると…

バンシー(banshee、bean sidhe)

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アイルランドおよびスコットランドに伝わる女の妖精であり、家人の死を予告すると言われている。泣き女(葬儀などの際に遺族に代わって号泣することを生業とする者)がモデルとも。ケルト語の「フェアリーの女('ban'は女、'shee'は妖精)」という意味の言葉からきており、ベン・シー、ベン・ニーア等々の別名がある。 ゲール語(古代アイルランド語)では「嘆きの妖精('ban'は泣く、'shee'は妖精もしくは女性)」以外にも「泣き女」という直訳もなされる。

  • その泣き声が聞こえた家では近いうちに死者が出るとされるが、どの家にでも現れるというわけではなく、純粋なケルトやゲール系の家族のもとにしか来ないともいわれる。

  • 複数のバンシーが泣いた場合は、死者は勇敢な人物か聖なる人物であった証とされる。 アイルランドスコットランドの旧家には、その家固有のバンシーがいて、たとえ故郷を遠く離れて暮らしている者にも、故郷にいる家族の死を伝える。

  • 妖精が自身と交わった相手に加護を与える例として、バンシーの乳房を吸った人間は望みを叶えられると語られている。

バンシーの民話はアイルランドからスコットランドにかけて伝承されており、その姿形や振る舞いなどは多様性に富んでいる。また、移民などによって一部はアメリカにも伝わったようである。

  • アイルランド地方に伝わる一説では長い黒髪で緑色の服に灰色のマントを着た女性の姿をしているとされるが、泣き声が聞こえる時は、その姿は見えないという。 その泣き声は、ありとあらゆる叫び声(人間以外も含める)を合わせたような凄まじいもので、どんなに熟睡している者でも飛び起きるほどである。 また、バンシーの目はこれから死ぬ者のために泣くので燃えるような赤色をしているという。

  • アイルランドスコットランド高原地方では「浅瀬の濯ぎ女」という名でも知られている。 彼女は出産のために早く死んだ女の霊であるとされ、血に染まった男の経帷子を洗うことによってその男の死を予告するという(伝承ではケルト神話の英雄ク・ホリンの死を予言したともいわれている)。

ナルニア国物語白い魔女のモデルであると言われている。また「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」原作ではまね妖怪ボガートが変身する生徒の恐怖の対象として登場。山岸涼子の漫画『バンシー』では、不遇な女性の生霊として描かれた。一部のファンタジーゲームではアンデッドとして扱われている。

リャナンシー (Leannán-Sídhe, Leanan-Sidhe)

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アイルランドに伝わる若く美しい女性の姿をした妖精。リャナン・シーまたは、ラナウン・シーともいう。その名は「妖精の恋人」「妖精の愛人」という意味を持つ。

  • アイルランドの緑の丘の近くなどに現れ、いつも人間の男性に愛を求めてくる。その愛を受け入れた男性には、詩の才能と美しい歌声を与えてくれるが、その代償として毎日少しずつリャナンシーに精気(一説には血)を吸われていく。つまり、この妖精にとり憑かれた者は、詩や歌声の才能と引き換えに早死にする。

  • 逆に男がその魅力に応じない場合はなんとか振り向かせようとリャナンシーは奴隷のように従うが、男が愛を受け入れるとやはりその男に取り憑く。それはリャナンシーが別の男を見つけるまで続く。

  • ケルトの多くの芸術家、特に詩人が短命に終わるのは、彼らが彼女に恋をして命を削りながら最高の作品を作り出したからだ、と言われている。

  • また、彼女の見た目はたまらないほど美しく見えるが、彼女が気に入った男性以外の人間には見えない。

同様の妖精として、マン島のラナンシー (Lhiannan-Shee) がいる。こちらはリャナンシーより悪質で、特定の男性につきまとい、身も心も破滅させるというヴァンパイア(吸血鬼)である。この妖精も、つきまとわれた男性にしかその姿を見ることができない。

ディーナ・シー(アイルランド語Daoine Sídhe、スコットランド語Daoine Sìth/Daoine Sìdh、ディーナ・オ・シー(Daoine O'Sidhe)、ディーナ・ベガ(Daoine Beaga)とも)

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アイルランド伝承に登場する妖精族。群れを踊ったり歌ったり、あるいは妖精行列と呼ばれる行進をしたりする。

  • 得てしてケルトの妖精たちは気まぐれで、ときには乱暴で意地悪なこともする。この妖精にもそういう側面はあって、戦いを好んだり、砂嵐を起こして人間の花嫁や赤ん坊をさらったりする。植物を胴枯れ病にして人間たちを困らせることもある。牛乳を捧げるとなだめられるという。誰もが身の安全を考えて「良家の方」「善い人」「小さな精霊たち」「おちびさん」などといった遠まわしな呼称を用いる。

  • 妖精の塚や地面の下、湖の底、あるいは森の中や荒野、サンザシの木など、さまざまな場所に棲んでいる。海の底に棲んでいることもある。海に船を浮かべているときに海底から光って昇ってくるように見えるのは家に帰っていく時の姿だという。

妖精研究家の中にはこれをケルトの神々であるトゥアハ・デ・ダナーン神族が妖精になったものと解釈している。トゥアハ・デ・ダナーン神族は後発でエリン(アイルランド島)にやってきたミレー族との戦いに敗れて地上をミレー族に明け渡し、代わりに地下世界を与えられたという。

  • キャサリン・ブリッグズ女史はトゥアハ・デ・ダナーンの勢力が衰えてフィアナ騎士団の英雄になり、さらに妖精化したものとしている。

  • W.B.イェイツも「アイルランドの妖精譚と昔話」の中で、これを「英雄妖精(heroic fairy)」と呼んでいる。さながら妖精の騎士や妖精の貴婦人といったイメージで、人間と同等の背丈を持っている。もともとは身体も大きく、騎士のように馬に乗って妖精行列(fairy ride)を行なったり、歌や踊りを楽しんでいたものが次第に小さくなったとしている。

  • 一方、ワイルド夫人は「アイルランドの古代伝説とまじないと迷信」第1巻で、地獄に堕ちるほど悪くない堕天使の一群と解釈していて、人間が創造されるよりもずっと前に地上に落ちて、最初に神々になったものたちや海に落ちてしまったものたちだと説明してた。

群れをなす妖精で、しばしば宴会や踊りを楽しむところを目撃される。特にケルトのお祭りであるベルティネ祭やサウィン祭を楽しみにしているという。人間社会と同じように、王や女王がいる。病人を治したり、病を予防する力を持つことでも知られる。イェイツが言及しているように、妖精行列を行なうことでも知られている。妖精の騎士として妖精の国を守る役目を持つとも言われる。

こういう百鬼夜行型の怪異は概ね「闇とそれがもたらす不安」と紐付けられています。最も原初的なピクチャレスク体験とも?

ケット・シー (Cait Sith)

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DAY 261. Sidhe - Visual Development 11 by...

アイルランドの伝説に登場する妖精猫(ケット=猫、シー=妖精)。犬の妖精クー・シーが妖精の家畜として外見以外は通常の犬に近い性質を持つのに対して、ケット・シーは人語をしゃべり二本足で歩く上どうやら王制を布いて生活しているらしい。また二カ国の言葉を操る者も居て高等な教育水準にある。

  • 民話「猫の王様(The King of the Cats)」はこういう話である。「1人の農民が満月の夜帰宅の途に着いていた。村境のある橋の上に猫が集まっていたので好奇心からこっそり様子を伺ってみたところ、猫たちが葬式のような行事を行い人間の言葉でしゃべっているのに仰天する。猫たちは「猫の王様が死んだ」と意味不明な話を交わした後一匹残らずどこかへ逃げ去ってしまった。不思議な気持ちを抑えきれず翌日妻にその話をしていたところ、暖炉のそばで眠り込んでいた愛猫が飛び起きた。「何だって!?それならぼくが次の王様だ!!」猫は叫ぶと煙突から風のように外に飛び出して行き、二度と帰ってはこなかった。

普通、犬くらいの大きさがある黒猫で胸に大きな白い模様があると描写されるが、絵本などの挿絵では虎猫や白猫、ぶち猫など様々な姿で描かれる。

 クー・シー(Cu Sith、カーシー)

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Birds of Rhiannon » C is for: Cat Sidhe Cu Sith by TurtleShelltered ...

スコットランドに伝わる犬の妖精。名もそのまま「犬の妖精」を意味する(クー=犬、シー=妖精)。

全身に長い暗緑色の毛を生やし、丸まった長い尾を持つ牛並みに大きな犬で、妖精達の番犬とされている。人間を襲う事もあると言う。全く音をたてず、滑るようにして移動する。

実はアイルランドのシー (Sidhe)やスコットランドのディナ・シー (Daoine Sith) は当事者の感覚だと森の奥というより「古塚の中にいる存在」なのですね。まぁ実際「地下世界に追放された」事になってる訳ですし。

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Path to the Sidh by AnRobasdanach - Birds of Rhiannon

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そういえば日本の古墳にも何か棲んでいた様です。

「日本書紀」雄略天皇九年(乙巳四六五)七月壬辰朔

雄略天皇治世9年目の7月1日、河内国からこんな報告があった。

  • 飛鳥部郡(あすかべのこおり:羽曳野市の飛鳥から柏原市国分にかけての地)の人である田辺史伯孫(たなべのふひとはくそん)の娘は、古市郡(羽曳野市古市付近)の人である書首加竜(ふみのおびとかりょう)の妻である。

  • 伯孫は、その娘が男の子を産んだと聞いて、聟の家にお祝いに行き、月夜に帰途についた。蓬(いちびこ:いちご)の丘の誉田陵(ほんだりょう:応神陵)の下で、赤馬に乗った人に出会った。

  • その馬があまりに素晴らしかったので、伯孫は赤馬と自分の馬を交換してもらった。伯孫はたいへん喜び、馬を走らせて帰宅し、鞍をおろし秣(まぐさ)を与えて寝た。

  • 翌朝、赤馬は埴輪の馬に変わっていた。伯孫はあやしんで、誉田陵にとってかえして探してみたら、葦毛の馬が、土馬(はにま)の中にいたのを見つけた。取りかえて、かわりに土馬を置いた。

国分の田辺に本貫を持つ田辺氏の祖、伯孫に関する『日本書紀』の一節。百済系の帰化氏族で、氏寺と推定される寺跡が春日神社境内にある。社務所の北に東西両塔跡が遺り、更にその北には金堂跡も残る。
*この逸話の最重要ポイントは「この怪異を経験した当事者が(国内の事情にあまり通じていない)渡来人だった」点にあるとも。「神威を畏れる原住民なら話がこう展開するなど有り得ない=当時としては勇者扱い」といった図式が何となく透けて見えるのである。そして移動に普通に馬を使っている。

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ただこの系統の伝承が後世に伝わる事はありませんでした。漢籍では「魍魎(山や川や木や石などの精で、墓や人間界を外側から脅かす存在)」や「瘟神(大晦日から三ヶ日にかけて人家に入り込む隙を狙う貧乏神や厄病神)」や「家鳴(特定の家に居着いてポルターガイスト現象を引き起こす小鬼の群れの様な存在)」が血族とされます。そこには集落や葬式を霊的に防衛しつつ、不運や災厄と縁を結ぶ事を避けようとする庶民心理の投影が見て取れる訳ですが、こういう概念が伝わってきてしまったせいですね。
*通常の神道とは別枠で祀られる「屋敷神」にその痕跡を見る向きもある。
*元来は式神や羽衣女房や屋敷神の様な側面も備えるドイツのワルキューレも仲間?

さらにこういう「ニューフェイス」も。

「アザラシ女房セルキー(英語: silkies, selchies, アイルランド語/スコットランド・ゲール語: selchidh, スコットランド語: selkie fowk)」

スコットランド神話、アイルランド神話、およびフェロー諸島の民間伝承に見られる伝承上の亜人で 類似した存在はアイスランドの伝承にも登場する。語源は古いスコットランド語のselich(古英語おけるseolh、意味は英語のseal)。海中ではあざらしとして生活しているが、陸にあがるときは皮を脱いで人間の姿になる。

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  • 12世紀頃に欧州大陸から人魚譚が伝わり、出入りのおい岩場が続き、岩陰や洞窟にアザラシが住んでいるアイルランド西海岸の景色に合わせて「(日本の羽衣伝説に似た)白鳥乙女の伝説」的な物語に再編された。

  • 一般に男性のセルキーは非常にハンサムな姿をとり、人間の女性を誘惑することに長けていると言われている。そして彼らは決まって、漁師の夫の帰りを持つ妻のような、人生に不満を抱いている者を探す。人間の女性の方から男性のセルキーと会いたいならば、海に七滴の涙を落とさなければならないと言われている。

  • またもし人間の男性が女性のセルキーが脱いだ皮を盗ってしまうと、彼女は男性の言いなりとなってしまい、妻となるしかなくなる。彼女らは妻としては完璧であると言われるが、彼女らの本当の住処は海なので、結婚してからも恋しそうな面持ちで海を眺めていることが多い。また、盗られた皮を見つけると、彼女らは海にある本当の家や、時にはセルキーの夫の元へと直ちに戻る。話によってはセルキーの乙女が人間の妻とされ、数人の子供をもうけることもある。このような話では、子供の一人が皮を発見し(大抵はそれが何かを知らずに)、セルキーは直に海へと帰ってしまう。セルキーは普通人間の夫と再び会うことを避けるが、子供たちに会いに戻ってきて、波の中で一緒に遊ぶ姿が描写されることもある。

  • セルキーが登場する話は多くが悲恋物語である。自分の愛する人がセルキーだったとは知らないままに、朝起きるといなくなっていた、という話もある。他の話では人間がセルキーの皮を隠して、あざらしの姿に戻れないようにする。セルキーは一人の相手と短い時間しか一緒に過ごすことができず、その後はすぐ海へと戻らなければならない。そして人間が皮を隠したり、焼いてしまったりしない限りは、その後7年間は人間と接触することができない。

  • フェロー諸島においては「セルキー(Selkie)」もしくは「あざらし妻(Seal Wife)」の伝承には二通りの筋がある。

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    フェロー諸島のケァルソイ島のミクラダルール(Mikladalur)に住むある若い農家の青年が、ある日海辺へセルキーの踊りを見に行く。彼は美しいセルキーの娘の皮を隠し、海へ戻れないようにして自分と結婚することを強いる。彼はその皮を棚にしまい、その鍵を昼夜肌身離さず持っていた。ある日釣りへと出かけている時、彼は鍵を持ってくることを忘れたことに気づく。そして家へ帰ると、妻のセルキーは子供たちを残して海へと逃げ帰ってしまっていた。後日、彼は狩りへと出かけたときに、逃げた妻の夫のセルキーと二人の息子のセルキーを殺してしまう。そして彼の妻だったセルキーはミクラダルールの男たちに、「ある者は溺れ、ある者は崖や坂から転落し、彼らの亡がらが手を繋ぎケァルソイ島を囲むことができるほど多くの者が死ぬまで」復讐し続けることを決意する。

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    ②ゴードン・ボック「ピーター・カガンと風(Peter Kagan and the Wind)」にはあざらしの女性と結婚した漁師のカガンが登場する。カガンは妻の制止を振り切って、年末の危ない時期に海へと出るが、ひどい嵐に遭って家へと戻れなくなってしまう。カガンの妻はあざらしの姿へと戻ってカガンを救うが、再び人間の姿にはなることはできず、カガンと築いた幸せな家庭へと戻ることはできなかった。

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  • シェトランド諸島に伝わるいくつかの話には、真夏の時期にセルキーが島民を海へと誘い、魅了された彼らは二度と陸へと戻ってこなかった、というものもある。

  • ウェールズにもセルキーに類似した伝承なら存在するが、内容が少し異なり、ここではセルキーは海へと戻った人間である。アリアンロッドの第一子であるディラン(Dylan ail Don)はマーマンであったり海の精霊であったりし、話によっては生まれて直ぐに海へと戻ってしまう。

  • スウェーデンの伝承にもセルキーと同じような生物の記述が存在し、また北アメリカのチヌーク族(Chinookan peoples)にも、あざらしに変身する男の子の話が伝わっている。

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