諸概念の迷宮(Things got frantic)

歴史とは何か。それは「専有(occupation)=自由(liberty)」と「消費(demand)=生産(Supply)」と「実証主義(positivism)=権威主義(Authoritarianism)」「敵友主義=適応主義(Snobbism)」を巡る虚々実々の駆け引きの積み重ねではなかったか。その部分だけ抽出して並べると、一体どんな歴史観が浮かび上がってくるのか。はてさて全体像はどうなるやら。

【ローグワン】【 モアナと伝説の海】【国際SNS上の関心空間】反応が変わったのは、アメリカ自身が変わり果ててしまったせい?

この世界には「希望の存在こそが絶望を深める」とか「絶望なくして希望なし」といった恐るべき考え方が存在します。 

Einstein took Science, We took Hardyness - We have hope. Rebellions are built on hope!

 レイア姫「私達には希望があります。 希望が人を蜂起させるのです!(We have hope. Rebellions are built on hope!)」

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Rin Santago's Guide To the Universe (I had the shocking realization that so far in the...)

そういえば確かに、そもそもStaewarsの世界ではヨーダくらいしか年老いて大往生を遂げた者など見当たらないのでした。ロマンチックな恋が実る事もありません。希望を次に伝える為に、みんな…みんな…(I had the shocking realization that so far in the Star Wars Universe, no major characters (with the exception of Yoda) have died peacefully of old age, and no romantic relationships have ended fulfilled. For a series about hope, the individual fates of characters is really pessimistic. )

 実は「国際SNS上の関心空間がまさかの沈黙」の理由、こうした展開にも一因があるかもしれないのですね。 

インテリでもあるリベラル勢は全く気にしないのですが、 米国の左翼って共産主義者(Communist)というより無政府主義者(Anarchist)で、一般国民から日本以上に嫌悪の対象となってるから要注意。なにしろ彼らのデモは概ね暴動に発展し、米国国旗が焼かれ、近隣の商店街略奪を伴うのです。それでも「不正義を倒す為には、多少の犠牲は伴うものだ」と笑って許容するリベラル勢…

*資本主義そのものを否定する彼らからしてみれば、大企業よりむしろ自作農や中小商店主といった中産階級こそ「率先して資本主義の手先に転じた裏切り者」として近親憎悪を爆発させる対象に選びやすい。ナチス台頭前夜にもあった動きとも。

そして究極的にはこういう展開に。まさしく「究極の自由主義は専制の徹底によってのみ達成される」ジレンマそのもの。

 ニコライ・ベルジャーエフ(Nikolai Alexandrovich Berdyaev 、1874年〜1948年)

もとはマルキストであったが、ロシア革命を経て転向し、反共産主義者となる。神秘主義に基づき文化や歴史の問題を論じた。十月革命後にパリに亡命。1922年、レーニンの革命政府によって国外追放。

  • 実際に共産党体制を体験したことから、共産主義への深い考察力をもつ。「共産主義はこの世の王国の宗教であり、彼岸世界も、どんな精神世界をも、最終的にかつ決定的に否定する宗教である」として、共産主義思想を宗教として分析、批判する。共産主義はあらゆる宗教的な特徴をもつとしており、例えば、マルクスやレーニンの書物を「聖書」として解釈を許容するが批判は許さないこと、国民を信者と非信者に分別し、信者も正統と異端に峻別すること、異端を破門や極刑に処すること、人間に搾取や階級的不平等などの「原罪」が存在すること、貧困のない「神の国」の到来を予言することなどを挙げている。さらに、共産主義の教義がユダヤ教の至福千年王国説、救世主思想、選民思想にあることを指摘。
    *こうしたパリの反体制知識人達による分析や共産圏有識者達の指摘が次第に結実していく形で「ロシアにおけるソ連時代は、欧州における中世に該当する」なるコンセンサスが形成されていったのだった。

    *こうした時代が残した最大の遺産が「人類の幸福は完全無謬なコンピューターを発明し、それに全てを委ねる事で達成される」とするある種のコンピューター神学と、その反動として生まれた「人類の幸福はコンピューターの全人格的統治状態から脱却し、自らの自主性を回復する事で達成される」なる反コンピューター神学の対峙状況。しかしインターネット普及が始まった1990年代以降、両者の「対消滅」が始まる。誰もがネットワークに接続される様になった結果、どちらのビジョンも説得力を失ってしまったのだった。

  • また「人間は<歴史的なものの>中にあると同時に<歴史的なもの>は人間的なものの中にある」とする。各個の人間は、世界全体と過去のすべての偉大な歴史的時代が反映されたミクロコスモスであるというのである。彼は過去、現在、未来を分割して考えることを批判する。そのような歴史観は刹那の連続に過ぎず、本来実在的な<歴史的なもの>が否定されてしまう。<歴史的なるもの>の体得のためには過去から連なる「伝統」と「記憶」が重視される。民族の記憶と象徴的伝統の中に開示される内的生命が歴史に意味を与えるのである。
    *ここでは「人間の幸福とは時代精神Zeitgeist)ないしは民族精神(Volksgeist)と完全合一を果たし、自らの役割を得る事である」としたヘーゲル哲学が批判されている。何が問題かというと「時代精神Zeitgeist)への注目=未来と現在・過去の時間的峻別」であり「民族精神(Volksgeist)=各民族の歴史の空間的峻別」に他ならない点。しかもヘーゲル復古王政期(1815年〜1848年)にこの考え方をまとめたのであり、当時の常識に従って「過去を采配してきた神中心主義が、現在と未来を采配する絶対王権に敗北したのが歴史的画期」という立場に立つ。

    *これに対し、カール・マルクスは「我々が自由意志や個性と信じているものは、社会の同調圧力に型抜きされた既製品に過ぎない」なる命題を導入する事で「時代精神Zeitgeist)をも民族精神(Volksgeist)をも超越して存在する普遍的な何か」を探求する社会学文化人類学の路線に先鞭をつけた。

    *しかし皮肉にもナチス台頭の時代を生きたドイツ系ユダヤ人有識者のヘルムート・プレスナーは「生まれ落ちた次の瞬間には時代遅れとなっていた」ヘーゲル哲学を退けたのみならず、この路線をも「我々からアイデンティティの拠り所を奪い、自らも迷走状態に陥った」として否定する。ヴァイマル政権時代(1919年〜1933年)に最終的勝利を収めたのは「人類にとって幸福は明確に敵味方に別れ、どちらか一方が滅ぶまで戦い続ける生存競争の繰り返しを通じてのみもたらされる」とするカール・シュミットの政治哲学であり、これを踏み台としてナチス政権交代に成功。ヘルムート・プレスナーがその無力を弾劾せずにはいられなかったのも当然の成り行きだったのである。

    ソ連から追放されたパリの反体制知識人達の立場はさらにアイロニー(英語Irony、独語Ironie、皮肉・反語)に満ちている。彼らにいわせればロシア革命(1917年)とは「民族精神(Volksgeist)に対する時代精神Zeitgeist)の勝利」、ソ連崩壊(1991年12月)とは「時代精神Zeitgeist)に対する民族精神(Volksgeist)の勝利」に他ならない。所詮は(フランスに比べたら)低レベルな次元における堂々巡り。岡目八目とも呼べそうな慧眼だが、その突き放した様な立場ゆえに彼らは故郷ロシアから拒絶され、また自らも 帰還を望まない。

  • 「進歩の理論は、過去と現在を犠牲にして未来を神化する」、したがって進歩主義は「未来による過去の永遠の破壊、後続の世代による先行の世代の永遠の抹殺である」、そして「進歩の宗教は死の宗教」として批判、「進歩の宗教」に対して次の2つの反駁を行っている。第1に、到来すると信仰する未来の一部の人間のために、それ以前のすべての人間を犠牲にしても正義であるとする思想は、人間の道徳に照らして正当化できるのか。第2に、未来の世が過去の世代より高いところに位置する「完全」への進歩など果たしてありうるのか。
    エドモンド・バークが「フランス革命省察(Reflections on the Revolution in France、1790年)」の中で提唱した「(どの世代も自らの知力において改変することが容易には許されない)時効の憲法(prescriptive Constitution)」の概念に該当。「物自体(独Ding an sich、英Thing-in-itself)」と「物(独Ding、英Thing)」の峻別を要求してくるカント哲学と併せ「リスボン地震(1755年)」起源と考える向きもある。

    *ただし変革に適する時間と空間範囲の設定をいかなる判断基準に従って定めるかという問題は今日なお未解決のままだったりする。

また、フランス人権宣言が義務というものを忘却していると批判、人権に否定的である。また「国民主権は人間主権である。人間主権はその限度を知らない。そして、人間の自由と権利を侵犯する」として、国民主権も批判している。

*ある意味21世紀に入ってから急浮上してきた「ポリコレ問題」を予告する内容とも。結局、この種の問題はレオナルド・ダ・ヴゥンチの提言「自由のあるところに秩序はない」とパゾリーニ監督の提言「究極の自由主義は専制の徹底によってのみ達成される」の狭間を堂々巡りする事になるのである。

 まぁ、「産業革命推進に際し、近世に樹立されたおぞましい農本主義システムと決死の決別を迫られた歴史」を有する英米なら英国映画「アメージング・グレース(Amazing Grace、2006年)」や、スティーブン・スピルバーグ監督作品「リンカーン(Lincoln、2012年)」を見ろ、プロイセン官僚主義導入の後遺症に悩まされる日本なら庵野秀明監督作品「シン・ゴジラ(Shin Godzilla、2016年)」を見ろ、なんて次元の話とも。

Kaijusaurus - Godzilla’s third form (“Shinagawa-kun”) appears...

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もしかしたら国際SNS上の関心空間に集う若い匿名アカウントが本当に恐れてるのは、ウルトラ・フェミニズムに傾倒したディズニーが送り出した「メリダとおそろしの森(Brave、2012年)」「アナと雪の女王(Frozen、2013年)」「マレフィセント(Maleficent、2014年)」などの再来なのかもしれません。

*そういえば「モアナと伝説の海(Moana、2016年)」への反応も小粒といえば小粒? マジでディズニー系投稿で「回覧数が3桁4桁当たり前」って状況に陥ってるし。

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スター・ウォーズ/フォースの覚醒(STAR WARS: THE FORCE AWAKENS、2015年)」も黒人と女性が主人公格でしたが、そうした観点抜きに普通に誰もが盛り上がってました。まぁ「黒人」といっても既に「アタック・ザ・ブロック(Attack the Block、2011年)」のストリート・ギャング役で(白人をも巻き込んだ)カルト的人気を勝ち取ってたジョン・ボイエガ(John Boyega)でしたしね。既にビリー・ディー・ウィリアムズ演じるランド・カルリジアン(Lando Calrissian)や、テムエラ・モリソンが演じる「ボバ・フェット(Boba Fett)の中の人」ジャンゴ・フェット(Jango Fett)も登場済みで昨年までのスターウォーズは政治的問題から比較的無関係だった筈なんですが。

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Klaatu Barada Nikto - We Can Do It! by hugohugo

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反応が変わったのは、アメリカ自身が変わり果ててしまったせい?