予想通り動きが鈍い国際SNS上の関心空間…まぁ(トランプ候補に投票した)中道右派が結構な比率で入り混ざってる構造上どうしてもね。
ネットの元締め衆が揃って反対声明出してる以上、ネット民の動員にさえ成功すれば「SOPAの再来」も不可能じゃない状況ではある筈なんだけどね。
ドナルド・トランプ米大統領が1月27日に署名した移民規制大統領令について、Google、Facebook、Microsoft、Twitter、Teslaなどをはじめとする多数のIT企業のCEOがTwitterやFacebookで懸念を表明している。
トランプのイランなど中東7か国からの入国禁止にNYやサンフランシスコ空港で反対デモが続いている。シリコンバレーのIT企業には中東からの技術者、研究者、経営者も少なくない。 https://t.co/yg5UD1TkG4
— 町山智浩 (@TomoMachi) 2017年1月29日
それはそれとして…驚いた事にまずTumblrを本拠地とする左翼諸派が本気出してない。
I did that (HE’S BRINGING THE RECEIPTS)
Mic — 14 photos show the massive protests against...
何、この回覧数? Twitter上の騒ぎもこんなもの?
そして周囲を凝らせるヒッピー崩れの投稿…
Eileen Wishart on Twitter: "tolerance 忍耐 love 愛 peace 平和 we are equals 私達は同じです
「これは差別だ!!」「ヒトラーだ!!」とか連呼してきたリベラル派の皆さん、今回も同じ反応を繰り返してるけど、完全に「オオカミ少年」状態です…
トランプ大統領による米入国禁止は「過激派への偉大な贈り物」、イランのザリフ外相 https://t.co/WUYDlJwVm9 イランのザリフ外相は29日、米国への入国を一時禁止するとしたトランプ大統領の決断は「イスラム過激派への偉大な贈り物だ」と皮肉った。 #MuslimBan pic.twitter.com/9eJc8kWqxF
— hazukinotaboo (@hazukinotaboo2) 2017年1月29日
米国の、共和党に多い、「テロ支援国家」を対象に制裁を加えるという「テロ対策」に疑問なのは、現在のテロは「国家」が首謀者ではない場合が多いことと、しかも「国家」を相手にする制裁が「国民」をまるごと対象にするものであること。
そして、国家・政府として米国に敵対している「テロ支援国家」の国民で、米国に来る人は、そもそもそういう国や政府が嫌できているので、個人としては「親米」の割合が非常に高い。そうでない人は米国に来ないから。
逆にエジプト、サウジアラビアなど政府として親米という国の国民が、自国の政府への反体制運動の流れで米国に矛先を向けるというのが、アル=カーイダに代表されるグローバル・テロリズムの流れ。パキスタンやレバノンのように社会の分断も深い(政府が弱くて、社会の中に親米勢力と反米勢力が明確に存在している)国の場合はもっと複雑。
というわけで、反米国(だったことのある)国の国民をまとめて入国禁止すると、それらの国で親米的な人たちを狙い撃ちにするような効果が出てしまう。そういうことを考えずに内輪の支持者向けに政策を実施するのがトランプ的なのだろう。
しかもこれらの「反米・テロ支援国家」は2000年代以降に転換している場合も多い。トランプ大統領の独自色が出る場面では、日本を貿易摩擦の相手国といまだに思っているように、「80年代で頭が止まっている」部分が特徴的だ。
これが現状に対する一番適切な要約かな。アメリカにこういう道理を辛抱強く中道右派に説いて彼らを動かそうという動きはないの?
*「国際SNS上の関心空間 の動きが鈍い」という事は、(その多くがトランプ候補に投票した)中道右派の間にさえ「気持ちはわかるが、手順間違ってね?」という感情が渦巻いているという事でもある。「やれやれ結局、老人達の顔色伺いか(溜息)」というイメージが広まれば若手層は脱落必至。まさにそこを突くべきであって「やっぱりトランプはヒトラーだった」の連呼はかえって逆効果。ちなみにそういうタイプのリベラル派は、(とりあえずヒラリー候補に投票した)中道左派からすら、徹底して嫌われ抜いている。
トランプ大統領の顧問のコンウェイのツイート。ある意味その通りだと思う。トランプは公約を守り、それを実行し、インパクトを与え、システムを揺さぶる。問題は、それがどのような結果をもたらすかをあまり考えず、相互に矛盾する内容でも無理矢理押し通し、現場との調整もせずに決定すること。 https://t.co/Nb49ibkAhE
— Kazuto Suzuki (@KS_1013) 2017年1月29日
トランプ大統領は次々と大統領令を発しているが、その大統領令を執行する役所や機関と調整することなく一方的に出しているので、今後様々な軋轢を生むかもしれないとポリティコ。 https://t.co/aSrh4prPBR
— Kazuto Suzuki (@KS_1013) 2017年1月26日
トランプ大統領のムチャぶりって、アメリカの政治システムの安全性を確かめるストレステストには最適だよぬ。
— 牟田口廉也(fake)(空腹実現党総裁) (@renya_mutaguchi) 2017年1月29日
*これ、うまく世論を導いたら「(テッド・クルーズを大統領候補者の座から引きずり下ろした)Goverment Shutdown級」の反応が引き出せるんじゃね? そしてむしろ国際SNS上の関心空間的にヤバいのはこれ。まさか三大勢力の一つ「カソリック」に喧嘩を売るなんて、どこまで馬鹿なの?
移民嫌いのトランプ大統領、まじでホワイトハウスのスペイン語サイトを閉鎖|ギズモード・ジャパン https://t.co/hUDae6W9Di さすがにこれはやりすぎに感じる。いつか相当の反動が来ると思うな
— 大波コナミ(輩) (@moja_cos) 2017年1月26日
「岡目八目」というか、日本人の方が的確に状況分析出来てる?