諸概念の迷宮(Things got frantic)

歴史とは何か。それは「専有(occupation)=自由(liberty)」と「消費(demand)=生産(Supply)」と「実証主義(positivism)=権威主義(Authoritarianism)」「敵友主義=適応主義(Snobbism)」を巡る虚々実々の駆け引きの積み重ねではなかったか。その部分だけ抽出して並べると、一体どんな歴史観が浮かび上がってくるのか。はてさて全体像はどうなるやら。

【JKハル】【異世界シャワー問題】まさかの「SF古老とシャワー」問題勃発?

f:id:ochimusha01:20171231132349j:plain

平鳥コウ「JKハルは異世界で娼婦になった(2017年出版)」が私個人的にもたらした衝撃は、どうやら以下に要約出来そうです。

  • (既に国内外で「時代遅れ」との評価が確定している)アン・ライス「眠り姫(Sleeping Beauty)四部作(1983年〜2005年)」の第二作「眠り姫、歓喜する魂(Beauty's Punishment、1984年)」 において重要な役割を果たす「護衛部隊のみなさん」があんな展開を迎えてしまう。
    *もちろん頭では十分理解しているのである。何しろ21世紀とは(エルフ作品やミンク作品に代表される)陵辱系エロゲーが滅び尽くした世界でもある訳だから、こう展開したらもうこういう結末を迎えるしかない。というか、その事自体はサド侯爵のSM文学以来の伝統でエルフ作品やミンク作品でもしっかり示唆されてきた。いずれにせよ彼らは人倫上決して「救済可能な存在」であってはならないのである。それにつけてもあの展開は…あの展開は…いやかえって「皆殺し!! そんなのもあるのか!!」と膝を打ったというか…

  • という事は「眠り姫シリーズ」第3作「至上の愛へ、眠り姫(Beauty's Release、1985年)」において展開する「シーク物」要素は現代流に解釈すると一体どうなってしまうのか? ハーレクイン・ロマンスが競合他社から頭一つ抜きん出る上で重要な役割を果たしたジャンルだったにも関わらず、最近は国際情勢の影響を受けて凋落が著しいという。この問題に「JKハル」解釈を加えたら…加えたら…
    *まぁまさに「危険でない文学に存在価値などあるのか?」なる提言を思い出します。まさしく世紀末に物議を醸し出した高見広春バトル・ロワイアルBATTLE ROYALE、1999年出版)」の再来?

    バトル・ロワイアル - Wikipedia

    f:id:ochimusha01:20171231132138j:plainf:id:ochimusha01:20171231132200j:plain
    *というか高見広春バトル・ロワイアルBATTLE ROYALE、1999年出版)」について触れる以上、本田透いうところの「7大罪」すなわち「売春・レイプ・妊娠・薬物・不治の病・自殺・真実の愛」全てを揃えたケイタイ小説のメガヒット「Deep Loveシリーズ(2000年〜2003年)」についても触れざるを得なくなる。まさに地獄…

  • あと「売春婦物」は掘り下げていくと必ず核心部分の成立が紀元前後に成立した「カーマ・スートラ妓生心得」との対決も必須となる。著者はこの部分を一体どう考えているのだろうか?
    *以下の投稿中にもあるけどこの展開、「ラブプラス」問題に足を踏み入れたドゥニ・ヴィルヌーヴ監督映画「ブレードランナー 2049(2017年)」が先行して片足突っ込んでいたりする。それにつけても作中におけるラブちゃんの「弊社の製品をお買い上げ頂きましてまことに有難う御座いました」発言には本当に痺れた…もうこれはどちらかの陣営が無条件降伏するまで続く総力戦だよ?

なんかもう、とっさに脳裏に浮かんだのが虚淵玄脚本「仮面ライダー鎧武(2013年〜2014年)」における名台詞「教わらなかったのか? 何故悪い子に育っちゃいけないか、その理由を。嘘つき、卑怯者…そういう悪い子供こそ、本当に悪い大人の格好の餌食になるからさ!」でした。それくらいの勢いで「蜂の巣」を叩いた作品。しかし実際にはこういう部分は一切議論となる事はなかったのです…

え、そこ突っ込みどころがそこ? なんか安彦良和の歴史ジュブナイル漫画「三河物語」後書きにおける「はたぁ? よりによってまさかの旗を巡る形而上学である。これには本当に苦労させられた」を思い出しました。老人のアプローチは常にそれ?

f:id:ochimusha01:20171231135616j:plain

というか、この作品にけるシャワーの用例で思い出すべきは「戦列艦の片舷斉射ロマン」で有名なセシル・スコット・フォレスター「海の勇者ホーンブロワー(Horatio Hornblower)シリーズ(1937年〜1967年)」だったんではないでしょうか?

 さて、私達は一体どちらに向けて漂流しているのでしょうか?