諸概念の迷宮(Things got frantic)

歴史とは何か。それは「専有(occupation)=自由(liberty)」と「消費(demand)=生産(Supply)」と「実証主義(positivism)=権威主義(Authoritarianism)」「敵友主義=適応主義(Snobbism)」を巡る虚々実々の駆け引きの積み重ねではなかったか。その部分だけ抽出して並べると、一体どんな歴史観が浮かび上がってくるのか。はてさて全体像はどうなるやら。

「デフレ・スパイラルに屈する知性」と「デフレ・スパイラルを乗り越える知性」

20世紀には「人間がコンピューターに完全管理されるディストピア」が恐怖をもって語られましたが、やがて「人間が管理する社会」が経済原理を追求するあまり「売価ゼロを目指して(人件費を含む)原価を限りなくゼロに近づけていこうとするデフレ・スパイラル(暴走した「松下幸之助水道哲学」)」に陥る傾向が見出される様になり「人工知能的技法で完全管理される社会も悪くない」とする発想も生まれて来たのです。

カール・マルクスが提言した「我々が自由意志や個性と信じているものは、社会の同調圧力に型抜きされた既製品に過ぎない」なる概念、まだまだ案外有効だという現実…

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ウルトラセブン第43話「第四惑星の悪夢(1968年7月28日)」

長距離自動飛行が可能な宇宙ロケット「スコーピオン号」が完成した。
そのテストパイロットに、ウルトラ警備隊モロボシ・ダンとソガ隊員が選ばれる。
彼等は20日間のコールドスリープを経て、謎の惑星に不時着する。

だがこの惑星は何かがおかしい。地球にそっくりだが本部と連絡が出来ないのだ。
二人は街を探索する。すると少年がダンプに轢かれそうになっていた。
当然のごとく二人は救出するが、そこに警官が現れ「避けない人間が悪い」という無茶苦茶な理由で二人を逮捕してしまう。

何処かのビルへ連行された二人は、そこで長官と名乗る謎の男と対面する。
長官は語る。スコーピオン号を誘導したのは自分たちだという事。ここは地球から120億光年離れている第四惑星という星だという事。

そして長官が目の部分をスライドすると、何とその下には機械が詰まっていた。

「この星も昔は人間が住んでいた。人間たちは我らロボットを生み出してどんどん怠け者になって、何もしなくなった。そのうちロボットに取って代わられたのさ」

現在ロボットと人間は「総合センター」という行政機関で管理されており、何でもロボット優先、コンピューターによる支配に反対し平等を訴える人間は反乱分子とみなされ処刑されているのだ。

目の前の現実が信じられないダンとソガ。しかし長官の秘書を務める人間アリーは「あなた達も殺される。地球が危ない」というメモを二人に渡す。

そう、ロボットたちは今度は地球に魔の手を伸ばそうとしていたのだ。

アリーは人間居住区にダンとソガを匿おうとするが、軍人に恋人と共に逮捕されてしまう。

ダンとソガはアリー達を救い出すが、銃撃によりソガが負傷してしまう。

ダンはウルトラセブンに変身。総合センターを破壊し、地球に迫っていた宇宙戦闘機隊を壊滅させ第四惑星の兵力を徹底的に破壊したのだった。

スコーピオン号で無事に地球に帰還するダンとソガ。 だが地球の人間たちは誰も第四惑星の出来事を信じず、奇怪なことにソガの怪我も治っていた。

スコーピオン号の実験を成功と認識した地球防衛軍は、第二段階としてロケットの無人制御化を構想し始める。

いずれ地球も新たな第四惑星になるのではないだろうか? ダンとソガは不安を覚える。

そしてあの不思議な出来事は夢か誠か? 真相は闇の中だった…

ここから 「デフレ・スパイラルに屈する知性」と「デフレ・スパイラルを乗り越える知性」の対峙という新しい観点が…

20世紀後半から21世紀にかけて認識上の大きなパラダイムシフトの変化があった事についての重要な傍証の一つかもしれません。

 さて私達はどちらに向けて漂流しているのでしょうか?