昔、同業の某氏に「ラノベの主要読者層である中高生を主人公に据える場合、精神年齢は5~10歳プラスした方がいい」と言われたことがある。大人に手を掛けた(法制度云々はさておき)年齢の人にとって、感情移入し易いのは、今の自分ではなく、数年分大人びた理想的な自分なのだ、と。
— 榊一郎 (@ichiro_sakaki) June 24, 2018
セーラー戦士とプリキュアの主流が中学生なのもこれと同じだったりする(本来の主要対象年齢層は園児~小学校低学年)https://t.co/xBlxW8YS6A
— 原田 実 (@gishigaku) June 25, 2018
ああ、言われてみれば……確かに!
— 榊一郎 (@ichiro_sakaki) June 25, 2018
考えてみたら1980年代前半にだけ思わぬ逆転が…「腐った大人社会」への帰還を若いカップルが拒絶するブルック・シールズ主演映画「青い珊瑚礁(The Blue Lagoon、1980年)」、「大人が誰も判ってくれない」スピルバーグ監督映画「E.T.(E.T. The Extra-Terrestrial、1982年)」…
でもそんな時代もソノラマ文庫は 高千穂遙「クラッシャージョウ(1977年〜)」とか、夢枕獏「キマイラ・吼(1982年〜)」とか、菊地秀行「吸血鬼ハンター"D"(Vampire Hunter D、1983年〜)とか渋いラインナップで固められてたものです。いやむしろ、上掲基準からしたら渋過ぎ? そして、こうした世界観の延長線上に上遠野浩平「ブギーポップは笑わない(1998年)」が登場してきた訳で…