とっさに思い出したのがウイリアム・ギブスンの処女作「ホログラム薔薇のかけら(1977年)」の冒頭場面。「パーカーは暗闇に横たわり、ホログラム薔薇の千余の欠片を思い起こす。 ホログラムの特性からすると、あれを回収して光に当てれば、 かけらがそれぞれに薔薇の全体像を現すことになる。 デルタ波に落こみながらパーカーは、自分自身を薔薇と見る。 おのれの散らばった欠片がそれぞれに、自分ではついに知り得ない全体像を現している― 盗んだクレディットカード―燃え尽きた郊外―見知らぬ女の星の合― 高速道路で燃える戦車―平らな麻薬の包み―コンクリートで磨いた飛び出しナイフ、 悲痛なまでの薄刃」。こうした回想の舞台に選ばれたのが東京近郊の野外に無造作に設置された「棺桶(コフィン)ホテル」…
日本で見られる宿泊施設の形態のひとつで、カプセル状(箱形)の簡易ベッドを提供する宿泊施設である。ビジネスホテルと同様に、都市の繁華街に多く立地しており、サウナ店に併設されるケースも多い。
1979年、ニュージャパン観光が大阪府大阪市梅田に初のカプセルホテルとなる「カプセルホテル・イン大阪」を開業。発案したのは、大阪でサウナなどの経営に携わっていた中野幸雄と、コトブキの社員であった福西利文である(正確には、福西利文の名義で特許申請したもの)。
また、設計は建築家の黒川紀章が担当したが、これは大阪万博(1970年)で「カプセル住宅」を展示していたことからオファーを受けたものである。なお、実際の製品化は家具メーカーのコトブキが行った。
カプセルホテルのおじさんたち、ほとんど喋らず、かちゃかちゃ小さな音を立てながら大人しく身につけているものを外していって、決められた狭い穴の中にもそもそと入っていくんだ。トゲや羽根や硬い甲羅など社会的な具足を外していったら、最後に柔らかいイモ虫が這い出てきたような感じがする。
— ジロウ (@jiro6663) August 19, 2018
カプセルホテル、狭い空間にあんなにみっしりおじさんが詰まっているのに、誰かの寝返りやため息が聞こえてくるくらい静かなんだよな。
— ジロウ (@jiro6663) August 19, 2018
カプセルホテルのおじさんたちは、電車や街の姿とは打って変わって、静かでマナーを守り紳士的である。あれはたぶん女性が一切いない世界だからだと思うと悲しくもなるが、役作りから解放された気の抜けたおじさんというのは、なんか男性ですらない何か、大きいお豆腐が動いているみたいに見える。
— pawama (@pwpmdsp) August 19, 2018
実際カプセルホテルとか男性限定のビジホとか、イキりおじさんが全然イキらなくなるのでかなり快適です。悲しいことです
— たかやま (@tkym1220) August 20, 2018
大きい豆腐に笑った。
— ドス (@huluhulu9) August 19, 2018
一方、カプセルホテルの快適さは、周りのおじさんがイビキをかかないかや、意味不明の独り言を言わないかに依存している https://t.co/SibU934B2m
カプセルホテル何回か泊まったけど
— 東堂 (@to_Do________) August 20, 2018
必ずおじさんのいびきうるせぇから
目覚めるよ(笑)全然静かじゃねえよ!
カプセルホテルは今の感想なんだけどもうおじさんのイビキが聞こえてくるのつらい
— 雨縁 (@amayori01) August 17, 2018
え、俺の知ってるカプセルホテルのおじさんたちってお互いの些細な物音に対してイライラギスギスして周囲に静かな怒気ぶちまけながらベッドに篭ってるゾ?
— ユモくん(天日干し) (@yumo1945) August 20, 2018
私はねカプセルホテルに泊まることにしたんやけどね、ラウンジで写真撮ったりバナナ食べたりしてたら50歳くらいのおじさんに1時間以上捕まってクタクタやのにめっちゃ自慢話してくるし歌ってくるしさっきシャワー浴びてこんな時間や。迷惑とはこういうことや
— _Sa⋆*chI_ (@6Liqueur_peony7) August 17, 2018
カプセルホテルも上野や蒲田のおじさんだらけの古カプセルとオサレな若者向け意識高いカプセルでは雰囲気が違いますねぇ。
— とり𓅻ひと (@VehiclesGeneral) August 19, 2018
脂ギッシュなおつまみ&ビールがうまいのは当然古カプセルですな。
たしかになー。
— 桜花一門@オアシス21でVRイベントやってます (@oukaichimon) August 20, 2018
男性がマウントする理由、粗暴で力を誇示する理由って
・金が欲しい
・女が欲しい
だとすると、金にも女にも永遠に縁が無い場所だと、男性は男性から開放されるのかも https://t.co/ka6trjf112
カプセルホテルおじさんはただ疲れてるだけな気もしますねw
— ぜー (@zhei_) August 20, 2018
疲れている+女性にモテる努力をしなくていい=矯正済みの動物みたいにおとなしくなる
— 桜花一門@オアシス21でVRイベントやってます (@oukaichimon) August 20, 2018
って図式かも
なるほどです!つきものが落ちたようなカプセルホテルおじさんは生態系のループを超越してる感じで好きですw
— ぜー (@zhei_) August 20, 2018
たしかにカプセルホテルには奇妙な安らぎがある。公共空間とパーソナルスペースのないまぜになったような……おじさんの魂が解放される何かが……
— SONE (@SONE_99) August 19, 2018
大きな豆腐、面白いものの見方ですね。
— いきうす@8/24 アニサマ1日目 (@lov25_iquius) August 19, 2018
確かにカプセルホテルは快適なパーソナルスペースなようで、薄い壁の向こうは他人。自分が観てるテレビの音だって丸聞こえ。
適度さと程よい社会性を併せ持ったカプセルホテルの中のおじさんは確かに穏やかで、パックの中で水に浸かった豆腐のようかもしれない。 https://t.co/OILToq0S2x
カプセルホテルのおじさん達はなんかこうディストピア感があって面白いんだよな。皆同じ服着てるしそれこそカプセルに押し込められてて寝てるし。
— たかと (@takato_) August 20, 2018
やはりどうしても「マトリックス(Matrix)三部作(1999年〜2003年)」へと通じる何かを感じてしまう訳です。しかも「イノベーション(技術革新)」や「シンギュラリティ(技術的特異点)」とは全く無縁な人類を駄目にする何か…
*国際SNS上の関心空間にも匿名女子アカウントが同種のコミユニティを構築しているが、迂闊に刺激すると「自動防衛システム」が稼働して返り討ちにされてしまう。彼女ら自身はそれを「カビゴン・システム」と認識しているが、要するに「いびき」は外的撃退用兵器という認識。さらに興味深いのがこのコミユニティ、「LGBTQAのA」すなわち「Asex(無性)派」の最大の溜まり場の一つともなってる辺り…
果てさて、これはいったい何なの?