最近「人間は任意の瞬間に何を想起するか、直接制御する事が出来ない。従って自由意志とはその瞬間に如何なる選択肢を選ぶか(そして判断に与えられる時間的猶予が短くなればなるほど「何を選ばないのか」)が重要になってくる」とする意思決定モデルが有望視されている様です。
こうした動きの一環としてこんな話も…
古代ギリシャの哲学者プラトンは、人間の感情と理性の関係を「馬と御者」に喩えた。近代の心理学者フロイトは、「本能的な欲求(イド)が自我(エゴ)によって抑制される」という概念を打ち立てた。つまり、ずっと以前から、理性と感情は対立するものと考えられてきた。
こうした見方を神経科学的に解釈すると、的確な判断とは、合理的な前頭葉が、生物進化の早い段階に出現した、感情をつかさどる脳の部位(脳の奥深くにある大脳辺縁系など)における「動物的本能」をコントロールするものだと思われるかもしれない。
しかし、実際はかなり違う。感情的な情報インプットが生み出す「動機づけ」や「目的」がなければ、効果的な意思決定は不可能なのだ。
脳神経科学者アントニオ・ダマシオの患者「エリオット」を例に取ろう。有能なビジネスマンだったエリオットは、脳腫瘍を切除するための外科手術を受け、脳の「眼窩前頭皮質」を切除された。これは、前頭葉と感情を結びつける部位だった。その結果エリオットは、映画『スタートレック』に登場するミスター・スポックのような、感情が欠落した人間になってしまった。しかし、感情を持たないからといって、一分の隙もない論理的な人間になったわけではなく、むしろ決断を下せなくなってしまったのだ。こうした症例からダマシオ氏は、「直感的な感情」が人間の決断を支援するプロセスを説明する「ソマティック・マーカー仮説」を唱えるようになった。被験者にカードゲームをさせるギャンブル課題という実験では、プレーヤーが、自分にとって不利なカードを手に取る前に、手に汗をかくことがわかっている。つまり、誤った決断を下したと頭が意識する前に身体が反応しているのだ。
バカを見抜く方法は簡単だ、バカは結論を出さない
— 砂鉄 (@satetu4401) March 1, 2019
結論と言うものは論の中で最も追及されやすいものだ。結論を見ればそいつの知識や考え方の程度が知れるからな
そこで「じゃあ結論を出さなければ安全じゃね?」という安直な戦略を取る人間、これがバカだ
鍵は案外「孫子の兵法」に?
新たなゲーム理論が構築されそうな予感?