こういうエピソードを目にすると「全体主義を巡る21世紀の議論は、20世紀のそれと随分変わってきている」という現実を思い知らされる事に。
BBCニュース - 地下鉄の全車両に監視カメラ導入訴え、ロンドンの痴漢被害者 https://t.co/Jn5nAA2E6J
— BBC News Japan (@bbcnewsjapan) March 28, 2019
ロンドン地下鉄で性的加害行為を受けた23歳の女性が、全車両に防犯監視カメラを設置するよう呼びかけている。
TfLの広報担当者は、「車内の監視カメラ設置は有意義だと思うが、性的暴行事件の多くは、特に混雑する時間帯に特に混雑した車内で起きていることが分かっている」と説明した。
「混雑中に人物や行動を特定することは難しい。つまり、監視カメラは駅構内に設置する方が有意義だ」
要するに重要なのは1970年代から始まった「無政府主義(Anarchism)の敗北」?
根拠ないうわさが発端か、仏でロマ人狙った暴力相次ぐ 20人逮捕 https://t.co/fHCYM6m23E
— 須藤玲司 (@LazyWorkz) March 27, 2019
「白いバンに乗って子供を誘拐する」との非実在犯罪に基づく注意喚起が流れて、フランスで暴力事件続発、警察当局も警告、とのこと。
欧州での「白いバン」のイメージは、日本でいう「ハイエース」に相当するようです。
— 須藤玲司 (@LazyWorkz) March 27, 2019
「どこそこで白いバンによる誘拐未遂があったから気をつけましょう」という注意喚起はときどきあるようですが、誰にも事実確認できない具体性のない漠然としたやつで、かなり都市伝説の匂いがします。 pic.twitter.com/nPyS4uR5VK
非実在犯罪者「白いバンに乗った誘拐魔」の噂に基づく注意喚起で扇動された暴徒70人が武装して少数民族を襲撃する事件が発生したフランスで、警察当局の公式Twitterアカウントが誘拐事件を完全否定する異例の発表。https://t.co/VVHUDilblf
— 須藤玲司 (@LazyWorkz) March 28, 2019
「FAKE NEWS」の画像とタグが激しいです。 pic.twitter.com/mj6VYgNd19
非実在犯罪者「白いバンに乗った誘拐魔」の噂に基づく注意喚起で扇動された暴徒が少数民族を襲撃する事件が発生したフランスで、噂を完全否定した警察当局が、翌日にさらにもう一度繰り返して投稿、フェイクニュースを広めるなと強調。
— 須藤玲司 (@LazyWorkz) March 28, 2019
事態の深刻さを感じさせます。https://t.co/C5IEvu5TMa pic.twitter.com/7iELdpx6P9
フランスの「白いバンの誘拐魔」騒動を伝える英BBC。https://t.co/amfe3YB1t5
— 須藤玲司 (@LazyWorkz) March 28, 2019
非実在犯罪に基づく注意喚起に踊らされた自警団に襲撃されたロマ人コミュニティでは、不寝番を立てて警戒してるとか。
あと、ふつうに白いバンに乗って仕事してる人も無駄に警戒させられ、大迷惑。
フランスの「白いバンに乗った誘拐魔」に関するAFP配信記事。https://t.co/ORAPqOMsL4
— 須藤玲司 (@LazyWorkz) March 28, 2019
非実在犯罪に基づく注意喚起に踊らされた自警団からターゲットのロマ人を守るため警察当局も特別警備体制。
また、仏政府広報官も、無責任な噂は差別や暴力を引き起こす、噂を広めるのは忌まわしい愚行と警告。
「白いバンの誘拐魔」騒動に関する仏BFMTV記事。https://t.co/NiobYZXEyj
— 須藤玲司 (@LazyWorkz) March 28, 2019
・オルレアンのうわさ的な「白いバン」都市伝説は、90年代から繰り返されている
・白いバンはもはや幻想のシンボル
・イデオロギーで信じ込んでしまってる人たちは、事件は存在しないという合理的な説明をしても耳を貸さない
「白いバンの誘拐魔」騒動に関するAFP配信記事。https://t.co/3ssBDvvQR7
— 須藤玲司 (@LazyWorkz) March 28, 2019
非実在犯罪に基づく注意喚起に踊らされた自警団、法廷で検察官に「集団ヒステリー」と斬り捨てられる。
愛する人を守りたいという善意の人が、検証もせずSNSで気軽にシェアして事態を深刻化させていると、都市伝説の専門家。
「白いバンの誘拐魔」騒動、仏リベラシオン記事。https://t.co/5gfB4wKy7n
— 須藤玲司 (@LazyWorkz) March 28, 2019
検証不可能な犯罪の噂は、繰り返し繰り返し社会不安を煽り、非実在が証明されても消えることはなく、もはやパラノイアのようなもの。
白いバンが噂にされやすいのは、どこにでもあるいちばんよくいる車だから。
「白いバンの誘拐魔」に関する詳細報道、なんと2009年のオーストラリアABC記事。https://t.co/x0jrgcUuXj
— 須藤玲司 (@LazyWorkz) March 28, 2019
2008年にNSW州で誘拐未遂事件の通報が数十件相次ぎ、メディアもSNSも白いバンへの注意喚起で持ちきり、地域住民を恐怖の渦に叩き込んだ。しかし警察当局は事件の実在をまったく確認できず。
2008年にオーストラリアで社会不安を引き起こした「白いバンの誘拐魔」騒動。https://t.co/x0jrgcUuXj
— 須藤玲司 (@LazyWorkz) March 28, 2019
・警察は真剣に捜査したが、事件事実をまったく確認できない。貴重な警察資源を浪費。
・注意喚起する善意の人たちは、それが事実かどうかにろくに興味がない。デマだとわかっても訂正しない。
非実在犯罪者「白いバンの誘拐魔」に対する善意の注意喚起が引き起こしたフランスの少数民族襲撃事件、短い時間でざっと調べてみました。
— 須藤玲司 (@LazyWorkz) March 28, 2019
欧州の子供や女性は白いバンの男に拉致されがちです。日本でいうハイエース案件。
要約はてきとうですが、すべてソースつけてるので、各自で確認してください。
非実在犯罪者「白いバンの誘拐魔」都市伝説の問題点は2つ。
— 須藤玲司 (@LazyWorkz) March 29, 2019
ひとつは今回のパリのように、憎悪扇動を伴いやすいこと。
もうひとつはオーストラリアの如く、非実在犯罪に基づく注意喚起が社会不安と体感治安低下を引き起こし、地域住民や警察を疲弊させて首を絞め、本物の実在犯罪者を利することです。
一方「怪人赤マント」を産んだ日本では…
子宮摘出がデマだとして(事実だけど)実際に多くの女児が男にトイレで暴行を受けてるんだよな。デマということにしたい奴は、「子宮摘出するほどの酷いことなんてするわけないから」と言いたげだしそこには「子宮破壊しない強姦はそこまでひどくない」という意識を感じる
— とまちゃん🍅@多忙につき低浮上 (@tomatomano3) March 6, 2019
「注意喚起目的でもデマは駄目!」で一刀両断するにはあまりにも女児が被害にあいすぎてるんだよ。子宮破壊がなかったとして、大げさに話しても「女児がトイレで被害に合う」ことは事実なんだよ。
— とまちゃん🍅@多忙につき低浮上 (@tomatomano3) March 6, 2019
子宮が破壊されなくても強姦は強姦だ。
— とまちゃん🍅@多忙につき低浮上 (@tomatomano3) March 6, 2019
「注意喚起目的のデマならいい」という考え自体には私も賛同しない。女叩きに利用されたデマが拡散された時、男共は「でも実際にありえるから」と言いデマを正当化していた。「可能性」だけでデマを撒くのは駄目だ。
— とまちゃん🍅@多忙につき低浮上 (@tomatomano3) March 6, 2019
でも前述のとおり、男共はレイプそのものを軽視し、レイプ自体なかったことにしたがっている。そういう奴らの言う「デマだ!」という決めつけは批判する
— とまちゃん🍅@多忙につき低浮上 (@tomatomano3) March 6, 2019
こういう人達はむしろ日本では少数派で…
赤マントから子宮破壊おじさんに変わっていくんだから、妖怪だって時代とともに変化するんだろうね。醜怪でおどろおどろしい者から美しいものにも変わろうし、活躍の場が海外になる妖怪も現れるかも知れん。
— かれどー (@sol_re_sol) March 8, 2019
どうも「社会的弱者を矢面に立てておけば、感情に流されて、中身を吟味せずに、言うことを聞くだろ」みたいな大衆蔑視が感じられて不快なんだよな、弱者憑依型の政治運動家は。
— サイコ中年 (@eseyuusya) March 8, 2019
お前らみたいな時代遅れの運動家の目論見を見抜き、鼻で笑う程度のリテラシーはあるぞ?平均的ネット民には。
フェアプレイと、相手の得になる/自分も相手も特になる提案を心掛けるだけでずいぶん違うと思うがな…
— サイコ中年 (@eseyuusya) March 8, 2019
隙があれば、自分の得になるように動かしてやれ、どんな手を使っても、と悪徳商法のセールスマンみたいな信用ならなさなんだよ。
もっと長い目で物を見たらどうだ?
信用というのは一朝一夕には成らないものなんだよ、陳腐極まる苦言で恐縮だが、そこからかよという人が政治クラスタにはことのほか多くてな…
— サイコ中年 (@eseyuusya) March 8, 2019
あなた方、大衆より、倫理的、道徳的に下なんじゃ?
そうか「デマだろうが、ウソだろうが、インチキだろうが、大衆が自分の思い通りに踊れば結果オーライだろ」という姿勢で動いているから、あそこら辺の弱者憑依型の活動家を信用できなかったのか。
— サイコ中年 (@eseyuusya) March 8, 2019
ここ最近の子宮破壊騒動等々でようやく実感&言語化できたわ。
自分たちのデマやウソ等で被害を受ける人間がいても、そんなものは大義のために必要な犠牲だったと言い繕えるから、結果オーライという結論には何ら変更の必要がないわけだね、連中の頭の中では。
— サイコ中年 (@eseyuusya) March 8, 2019
福島差別、MeToo、痴漢、性犯罪冤罪、犯罪者予備軍論、都市伝説拡散、どれもそれに当てはまるな。
— サイコ中年 (@eseyuusya) March 8, 2019
要するに、事実や妥当性を指針に行動していないし、それを悪いとも思っていないんだよ。
— サイコ中年 (@eseyuusya) March 8, 2019
そんな人間には、いつ事故を起こすか危なっかしくて乗っかれないだろう。
こうして全体像を俯瞰してみると、パゾリーニ 監督が遺作「ソドムの市(Salò o le 120 giornate di Sodoma, 1975年)」で問題提起した「究極の自由主義は専制の徹底によってのみ達成される」なる自由主義のジレンマは単なる勢力拮抗だけでは解決し得ず、何処かでクライヴ・バーカー原作のホラー映画「キャンディマン(Candyman、1992年)」で描いた様な「伝説の怪人の不死性」に結びついていくのかもしれません。