島国日本の防衛は「補給が途絶えれば玉砕戦を強要される孤島」を数多く抱えているという観点から決して離れられないのですが…
陸上自衛隊と海上自衛隊の共同部隊で運用されるという陸上自衛隊の輸送艦について昨今報道があった
— bebe (@EDCB_Apple) June 14, 2019
戦車5両程度を搭載する300トン級小型揚陸艦6隻と戦車15両程度を搭載する中型輸送艦2隻を導入するのだといいshore to shore論を語っていた身としては感慨深い
日本の上陸戦においてshore to shoreの可能性を指摘したミリタリーマニアはおそらく私が早いグループに入ると思うために自らの予想がこれは当たったかなという手ごたえを感じ中々喜ばしいものである
— bebe (@EDCB_Apple) June 14, 2019
未だ未熟者であるがラッキーヒットでも嬉しいものだ
しかしながら報道は疑問がある
— bebe (@EDCB_Apple) June 14, 2019
排水量約600トンのラニーミード級揚陸艇でも戦車3両程度であるというのに報道では300トン級戦車5両搭載と明らかに多い
恐らくはこのトン数は排水量ではなく搭載量で記者が勘違いしたのではないか?
90式戦車5両で250トンなのだから数字としてはそれらしい
この戦車5両搭載の小型揚陸艇というのはあまりに特異的
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shore to shore の揚陸艇として世界に名高いポモルニク級エアクッション揚陸艇でも輸送両は戦車3両分と今回報道の揚陸艇に大きく劣る
戦車5両搭載の揚陸艦というと日本では1970年代に建造された基準およそ1500トンのあつみ型輸送艦が該当し輸送量400トンで74式戦車5両が輸送できたことから察するに今回の小型揚陸艇は少なくとも基準1000トン級はあろう
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どこが小型揚陸艇LCUなのか
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戦車5両積める時点で小型ではない
戦車5両搭載という時点でこれまでよく候補として例示されてきたフランスLCATなどはまとめて候補から除外されることになる
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大型化したshore to shore モデルでも戦車1両しか搭載できないのではお呼びでない
以前のMASTASIAで三井造船が公表していたLCT案にもっと注目しておけばよかった
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輸送量200トン級で排水量750トンで速力19ノットのもの
輸送量350トン級で排水量1000トンで速力20ノットのものが表にあった上にイラストも明らかに輸送艇というには大柄なものだった
三井造船が自衛隊からどのような話を聞かされていたのかは我々部外者にはまったくわからないがひとつMASTASIAのポスターから注目すべき項目が存在している
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Options
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The aft rampway for the amphibious vehicles launching
これをただのオプションと見るべきだろうか
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仮に戦車と同数の水陸両用車を搭載可能とした場合には6隻の名前詐欺LCUが全力出撃した場合は水陸両用車30両を輸送可能でありこれは日本のAAV7調達数58両の半数を上回る
なおAAV7が調達された現在の日本には2個水陸機動連隊が存在している
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つまりは1個水陸機動連隊の必要とするAAV7をLCUのみで輸送所要を賄えてしまうのが戦車5両搭載のLCU6隻配備ということである
戦車5両も搭載しておいてLCUを自称するのは詐欺ではないのか
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一度言い出してしまうと不適切な艦種記号という点でドック型輸送艦が適切なLSTおおすみ型輸送艦も巻き添えになりかねないが
戦車5両搭載というのは記者の勘違いではないのかという疑念はある
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しかし搭載量300トンを排水量と勘違いするほうがやりそうでありそうな間違いではありまさか本当かと疑念が渦巻く
もっとも水陸両用車5両積めるのであれば話は同じではある
小型詐欺のLCUの次はLSVである
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LSVは艦種記号としては兵站支援艦であり戦闘に直接的に活用する艦艇という印象もない
報道では南西諸島と本州や九州間での物資補給が重要視されている旨が出ておりその点からして兵站支援艦という艦種記号はまさしくという感がある
有事ないしグレーゾーンにおいての物資輸送ともなれば急を要することは明らかでありこのLSVについては米国LSVとは比較にならぬ高速航行能力が要求されるとみてよいだろう
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この時点で脳裏にあのゆるふわイラストで戦車と歩兵戦闘車を積んで35ノットで駆け抜けた彼女が現れる
なおゆるふわイラスト高速輸送船の彼女は90式戦車と89式歩兵戦闘車を合計15両程度運んだようである
— bebe (@EDCB_Apple) June 14, 2019
なお報道通りの戦車15両の輸送量が水陸両用車にそのまま当てはまる場合LSV2隻により水陸両用車30両が輸送可能でありLCUと合わせると現在日本で調達が確定している水陸両用車を全て輸送可能である
— bebe (@EDCB_Apple) June 14, 2019
LSVが水陸両用車発進能力を有するかどうかは別の話ではあるにしても興味深い
なお今回のLCUとLSVだけでAAV7の輸送力は充足することになり貴重なLCACを有するおおすみ型はLCACでなければ揚陸できない車両および物資の輸送に専念できることになるしまた3個目の水陸機動連隊向けのAAV7の輸送にも充てがうことができる
— bebe (@EDCB_Apple) June 14, 2019
しかし世界の艦船誌ではその上陸適地の広さから揚陸の基幹戦力として位置付けられ高く評価されているLCACが最近の軍事研究誌の陸自OBからは南西諸島のビーチング可能位置から道路へのアクセスの悪さから小規模港湾へのROROができないLCACの評価が低いのは意外であった
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まさか軍事研究誌でshore to shoreを見ることになるとは
— bebe (@EDCB_Apple) June 14, 2019
今後の輸送艦事情からは目が離せない
— bebe (@EDCB_Apple) June 14, 2019
軍事研究誌にもあったがshore to shoreとship to shoreを相互補完的に用いるのならば大型輸送艦もshore to shore機材との適合性を求められるだろう
自称LCUとの連携もしやすいであろうMLP的な艦艇になりうる可能性が出てきたと感じている
ここでまさかの「なっちゃん」言及…