昨年冒頭に「自分には数理(Mathematical Thing)への理解が決定的に欠けている。再勉強が必要」と自覚してから早や1年…どうやら自分に何とか食い切れそうなのは「自明の場合(Trivial Case)」と「可算直積可能な世界(Countable and productable family of sets)」の範囲内という事が明らかになってきました。要するに「大学数学」の世界までは踏み込めない事が確定した?
その一方で「自明の場合(Trivial Case)」について現在想像可能な出発点は小学校の算数あたり。より正確には「中学入試用算数」なるジャンルらしい?
長年塾で指導していますと、以前の同年代の子ども達に比べてずいぶんと「図が下手になったなぁ」という印象を受けます。もちろん中には上手な子もいるのですが、下手な子はとことん下手で、その格差が広がっているように感じるのです。
「真っ直ぐな線を書く」とか「上手に図を書く」という能力は、算数において必須の力です。これは、問題を解くときだけでなく、先生の授業板書をノートに写すときにも大きな影響を与えます。机間巡視をしますと、黒板とは全く違う図を書いている生徒もいてびっくりすることがあります。学校の授業ではきっと放置されているのだなぁと、子ども達がかわいそうになります。
「鉄は熱いうちに打て」ではありませんが、こうした基本的な力は、小さい頃から身に着けておいて決してそんなことはありません。また保護者の皆さんが学校や塾に丸投げをしていると、気がついた時にはもう高学年に突入していて大きな差がついてしまっているということになりかねません。低学年のうちから、しっかりと学習させていきましょう。
宮口幸治「ケーキの切れない非行少年たち(2019年)」を思い出しました。
この辺りを今年の出発点にしたいと思います。ちなみに自分なりの昨年一杯の悪あがきの統括が以下。数理についての基礎知識の決定的欠如が露呈した形ですね。
出発点がこれですから、裏テーマは「確率論と近似論の連続性の確認」みたいな内容になっていきそうです。とはいえ昨年の年初の「自分には数理(Mathematical Thing)への理解が決定的に欠けている。再勉強が必要」から年末のこれに向かう流れを振り返っても、絶対に計画通りにはいかないのは明らかな訳ですが…