諸概念の迷宮(Things got frantic)

歴史とは何か。それは「専有(occupation)=自由(liberty)」と「消費(demand)=生産(Supply)」と「実証主義(positivism)=権威主義(Authoritarianism)」「敵友主義=適応主義(Snobbism)」を巡る虚々実々の駆け引きの積み重ねではなかったか。その部分だけ抽出して並べると、一体どんな歴史観が浮かび上がってくるのか。はてさて全体像はどうなるやら。

【1970年代的メンタリティの亡霊】「死神」島耕作?

f:id:ochimusha01:20200213174541p:plain

まさかここまで続くとは…

そういえば確かにマイケル・ムアコックMichael John Moorcock, 1939年~)「エターナル・チャンピオンシリーズ(1961年)」の主人公は例外なく「敵を屠りエネルギーを吸収する武器」を所持していますが、この武器には反動で身内に不幸をもたらす恐るべき副作用を備えているのです(発想の大源流はおそらく最強戦士であるが故に身内に次々と不幸を呼び寄せる英雄ヘラクレス)。小池和夫漫画にもそういう側面があり、その最初期の登場例が「御用牙作画神田たけ志, 1970年~1976年)」辺り。

この作品にはハーレム要素もありますが、世界観的世界観全体としてはラブコメどころか「THE レイプマン愛崎けい子脚本、みやわき心太郎画、1980年代中盤~後半)」に近かったりします(下手をすれば大源流)。

何となく1970年代的メンタリティとでも呼ぶべき概念が浮かび上がってきそう?

 ハーレム系作品の急増は「(イベント消化の都増えていく関係済みヒロインの後処理方法」の変化と関連が深い。

f:id:ochimusha01:20200213172104p:plain

①怪盗ルパン・シリーズや007シリーズなどでは一般的だった「適時、適度に間引く」方式はラブコメに使い回す事が出来なかった。
小池一夫の「大人向けハードボイルド調作品」や、寺沢武一コブラCOBRA THE SPACE PIRATE 1978年〜)」などでは使われ続ける。その小池一夫も「魔物語 愛しのベティ(1981年〜1985年)」は途中からラブコメ路線に変更してしまった。時代の波を感じる。

高橋留美子うる星やつら1978年〜1987年)」「らんま1/21987年〜1996年)」や北条司シティーハンターCITY HUNTER、1985年〜1991年)」においては「1対多」の「」の数がどれだけ増えてもタイム・シェアリング方式で誤魔化す事が出来た。ただ既にまつもと泉きまぐれオレンジ☆ロード1984年〜1987年)」や、藤島康介ああっ女神さまっ1988年〜2014年)」などがその要件を満たしつつあったという指摘もある。
*例えば「同じ学園内に恋愛対象がどんどん増えていく」といった展開に直面せずに済んだのが大きい。「別の相手に感心が推移する」「恋敵に挑む同性が現れる」という対応が読者の嫉妬心を刺戟する事もなかった。

③「ダム決壊」の契機となったのは、間違いなく1990年代に入ってからの恋愛アドベンチャー・ゲームの登場。エルフ「同級生1992年、18禁ゲーム初のOVA)」「同級生21994年)」、コナミときめきメモリアル1994年)」「ときめきメモリアル21999年)」、カクテル・ソフトPiaキャロットへようこそ!!(1996年)」「Pia♥キャロットへようこそ!!2(1997年、10万本以上を売り上げメイド喫茶コスプレ喫茶のアイディア母体となった)」「Pia♥キャロットへようこそ!!32001年、2002年には本作を原作とした劇場版アニメが公開。18禁ゲームを原作ととする初劇場版アニメ)」などの発売に軸を合わせる形で「天地無用魎皇鬼OVA第1期1992年〜1994年、第2期 1994年 - 1995年、第3期2003年〜2005年)」、赤松健ラブひな1998年〜2001年、アニメ化2000年)」などが続く。
*その原型はエニックス「TOKYOナンパストリート(1985年)」の様な「ナンパに成功すると御褒美にH画像が見られる」というもの。エルフ「同級生」も同種の18禁ゲーム「ぴんきぃぽんきぃ(1989年)」の企画から出発している。

こうして2000年代後半までに「果たされぬ悲恋のロマンチズム」が崩壊…

こうして全体像を俯瞰してみると古(いにしえ)の物語文法の継承者。ある意味「生きている化石」とも?