諸概念の迷宮(Things got frantic)

歴史とは何か。それは「専有(occupation)=自由(liberty)」と「消費(demand)=生産(Supply)」と「実証主義(positivism)=権威主義(Authoritarianism)」「敵友主義=適応主義(Snobbism)」を巡る虚々実々の駆け引きの積み重ねではなかったか。その部分だけ抽出して並べると、一体どんな歴史観が浮かび上がってくるのか。はてさて全体像はどうなるやら。

【何故か1970年代の思い出に直結】ラテン語モザイク効果?

 なるほど…

そういえばリチャード・バートン堅苦しいヴィクトリアン道徳に反抗して「千夜一夜物語」や「カーマ・スートラ」を積極的に翻訳した時代でもありましたね。

 発想が「カトゥリ・カルミナ(Catulli Carmina, 1940年〜1943年)」だ!?

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調べてみてちょっと驚いたのが以下のエピソード。

 

①「カルミナ・ブラーナ(Carmina Burana, 1937年)」はミュンヘン出身のドイツ人作曲家カール・オルフCarl Orff, 1895年〜1982年)にとって出世作となったが、時期が時期なので「ナチの愛唱歌」となってしまった。

もしかしたら、ただひたすらエロいだけの「カトゥリ・カルミナ」には「これを歌えるなら歌ってみろ、ナチ!!」なる気概がひめられていたのかもしれない。だとすれば白人ミュージシャンに自分達のサウンドをパクられまくって激怒した黒人ミュージシャンが「これもパクれるならパクってってみろ、白人!!」なる気概を込めてエロエロ路線に走ったのと重なってくる。

それでも平然とこの路線に足を踏み込んできた当時の日本の子供番組主題歌…

まぁ、この頃の日本の子供番組主題歌って無駄にエロエロな名曲が多いんである。ピンクレディの大ブームといい、当時の日本の子供達は何音楽を聞かされてたんや…

エロ過ぎて放送禁止になった曲まであった。「ドロロンえん魔くん(1973年〜1974年)」OPと併せ、1970年代後半の怪奇ディスコブームの火付け役となったHot BloodSoul Dracula (1977年)」フランス系の流れ。

何故か当時「芸術ならエロも許される!!」と連呼していた大人向けポルノ路線の方が後世に継続しなかった。考えてみれば興味深い展開…

その一方で黒人ミュージシャンは「(みんなで歌える)子供向け健全路線」も地道に開拓し、その結果颯爽と登場してきたのがジャクソン5だったという…

とはいえそのサウンド自体は「エロエロ路線」の延長線上に現れたナイル・ロジャーズ率いるCHICのそれと重なってくる部分もなきにしもあらず?

で、これが日本に伝わるとフィンガー5に。実は沖縄のバンドだったんだね…

一方、同じ黒人ミュージシャン(カリブ海に面するアンティル諸島出身)のボニー・Bはジャクソン5やCHICみたいに御機嫌には演れないハンデを「(ロシアに起源を有するユーラシアン・ファンク」なるコンセプトで乗り切ろうとする。


このムーブメントに便乗したのが日本のYMOであり、そのYMOの欧州への最初の紹介者でもあったSteven Strange率いるVisageだったという…

ところで「カルミナ・ブラーナ」を実際に聞いて思い出したのがEnyaWatermark(1988年)」収録のカースム・パーフィシオ(Cursum Perficio)。

やはりラテン語曲で題名は「旅が終わる」の意。マリリン・モンローが最後に住んでいた家に残されていた言葉で、そこに死の恐怖そのものを感じ、圧倒されかけたエンヤは「歌い返す」事で対抗したのだという。

若い頃、友達とこの曲をラジカセで大音量で鳴らしながら閑静な住宅街を自電車で爆走した事があるけど予想した通り「地獄の黙示録Apocalypse Now,  1979年)」のヘリ強襲場面みたいに通り道を制圧するのに成功した。まぁ「ワルキューレの騎行」同様「理不尽で一方的ながら逃れえない死神の到来」がテーマなので当然といえば当然?

②その一方で「カトゥリ・カルミナ」には「千のキス」なる言葉が…

古代ローマの抒情詩人カトゥルスの恋愛詩による「カトゥリ・カルミナ」、そして中世の世俗的な詩による「カルミナ・ブラーナ」。20世紀ドイツの代表的作曲家カール・オルフがこれら「歌集(Carmina)」に基づいて作曲したカンタータです。

楽しみに観ていたところ、なんと「カトゥリ・カルミナ」にあの「千のキス」の台詞が!エロイカファンは「千のキス」といえばエロイカのPC第1巻、伯爵がシーザー・ガブリエル(懐かしい。。。)にキスするシーンを思い出しますよね!!

 
Da mi basia mille千のキス
カトゥルスの詩集の5番、通称レスビア。(上段はラテン語、下段はエロイカに載っていた訳

da mi basia mille, deinde centum,
私に千のキスをしておくれ それから百回

dein mille altera, dein secunda centum,
それから
もう千のキス
それから
2度目の百―――

deinde usque altera mille, deinde centum.
それから続けてまた千、そして百

dein, cum milia multa fecerimus,
それから何千も合計してから

conturbabimus illa, ne sciamus,
それらを混ぜ返そう、分からなくなるように
キスの数を
まちがえるほど
計算のしかたも
わからなくなる
ほど―――

da mi basia mille
私に千のキスを
しておくれ―――

これ恐らく「千のナイフ」なる概念の大源流でもあるんです…情熱的なキスの代わりに鋭利な冷たいナイフが胸を刺す…

千のナイフ(Thousand Knives) - Wikipedia

1978年10月25日に日本コロムビアから発売された坂本龍一のデビューアルバム。または、このアルバムに収録された曲。タイトルはベルギーの詩人アンリ・ミショーがメスカリン体験を記述した書物『みじめな奇蹟』の冒頭の一節からとられた。

以下続報…