諸概念の迷宮(Things got frantic)

歴史とは何か。それは「専有(occupation)=自由(liberty)」と「消費(demand)=生産(Supply)」と「実証主義(positivism)=権威主義(Authoritarianism)」「敵友主義=適応主義(Snobbism)」を巡る虚々実々の駆け引きの積み重ねではなかったか。その部分だけ抽出して並べると、一体どんな歴史観が浮かび上がってくるのか。はてさて全体像はどうなるやら。

【Gothも遠くになりにけり?】無残様のモデルはMichael Jackson?

吾峠呼世晴鬼滅の刃2016年~2020年)」のラスボス無残様は「Smooth Criminal(1987年)」のMichael Jacksonそっくりですが… 

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そもそも「Smooth Criminal(1987年)」のMichael Jacksonが 無残過ぎるので、下手したらキャラそのものの元ネタかもと思ってしまうくらい。

As he came into the window
男が窓から部屋に忍び込む

It was the sound of a crescendo
大きくなってゆく悲鳴

He came into her apartment
男が彼女のアパートに忍び込んだ

He left the bloodstains on the carpet
カーペットには血の痕が残る

She ran underneath the table
彼女はテーブルの下に逃げ込むが

He could see she was unable
男にはその姿が無防備に思えた

So she ran into the bedroom
それを察知した彼女は寝室に逃げる

She was struck down, it was her doom
だが彼女は押し倒された それが彼女の運命だったんだ

Annie, are you ok?
アニー 大丈夫かい?

So, Annie are you ok
それで・・アニー 大丈夫かい?

Are you ok, Annie
大丈夫かい? アニー

Annie, are you ok?
アニー 大丈夫かい?

So, Annie are you ok
それで・・アニー 大丈夫かい?

Are you ok, Annie
大丈夫かい? アニー

Annie, are you ok?
アニー 大丈夫かい?

So, Annie are you ok?
それで・・アニー 大丈夫かい?

Are you ok, Annie?
大丈夫かい? アニー

Annie, are you ok?
アニー 大丈夫かい?

So, Annie are you ok, are you ok Annie?
それで・・アニー 大丈夫かい? 大丈夫かい? アニー

(Annie are you ok?)
(アニー 大丈夫かい?)

(Will you tell us that you're ok?)
(大丈夫だと言ってくれるよね?)

(There's a sign in the window)
(窓から侵入者が忍び込んだ形跡がある)

(That he struck you a crescendo Annie)
(男に押し倒され悲鳴をあげるアニー)

(He came into your apartment)
(男は彼女のアパートに忍び込んだ)

(He left the bloodstains on the carpet)
(カーペットには血の痕が残っている)

(Then you ran into the bedroom)
(君は寝室に逃げ込み)

(You were struck down)
(押し倒されてしまった)

(It was your doom)
(それが君の運命だった)

Annie, are you ok?
アニー 大丈夫かい?

So, Annie are you ok?
それで・・アニー 大丈夫かい?

Are you ok, Annie?
大丈夫かい? アニー

Annie, are you ok?
アニー 大丈夫かい?

So, Annie are you ok?
それで・・アニー 大丈夫かい?

Are you ok, Annie?
大丈夫かい? アニー

Annie, are you ok?
アニー 大丈夫かい?

So, Annie are you ok?
それで・・アニー 大丈夫かい?

Are you ok, Annie?
大丈夫かい? アニー

You've been hit by
君は襲われたんだ

You've been hit by a smooth criminal
君は襲われたんだよ 手慣れた犯罪者に

So they came into the outway
警察が入口に集まる

It was Sunday what a black day
恐ろしい日曜日になってしまった


Everytime I try to find him
俺は何時も犯人を捕まえようとするが

He's leaving no clues left behind him.
奴は手掛かりを一切残さない

And they have no way of knowing
Of the suspect, or what to expect

だから容疑者を絞り込み推測する事すら出来ないんだ

Mouth to mouth resuscitation
命を救う為の人工呼吸

Sounding heartbeats intimidations
心音を確かめる 震えが止まらない

(Annie are you ok?)
(アニー 大丈夫かい?)

(So, Annie are you ok?)
(それで・・アニー 大丈夫かい?)

(Are you ok Annie?)
(大丈夫かい? アニー)

(You've been hit by)
(君は襲われたんだ)

(You've been struck by a smooth criminal)
(君は襲われたんだよ 手慣れた犯罪者に)

Okay, I want everybody to clear the area right now
良し! もう良いだろう 全員この場から離れろ 今すぐ!

Aaow!
(Annie, are you OK?)
アニー 大丈夫かい?

I don't know!
俺には分からない!

(will you tell us, that you're OK)
(俺達に教えてくれ 君は大丈夫なのか?)

I don't know!
俺には分からない!

(there's a sign in the window)
(窓には侵入の痕跡が残っている)

I don't know!
俺には分からない!

(that he struck you a crescendo Annie)
(奴は君に襲い掛かり 押し倒したんだ)

I don't know!
俺には分からない!

(he came into your apartment)
(奴は君のアパートに侵入した)

I don't know!
俺には分からない!

(left bloodstains on the carpet)
(カーペットには血の痕が残っている)

I don't know why baby!
俺には分からない 何故君がこんな目に遇うんだ!

(then you ran into the bedroom)
(そして君は寝室に逃げ込んだ)

I don't know!
俺には分からない!

(you were struck down)
(君は奴に襲われた)

(it was your doom, Annie!)
(君はそうなる運命だったんだ アニー!)

(Annie, are you OK?)
(アニー 大丈夫かい?)

Dang gone it, baby!
クソッ!何でだ!?

(will you tell us, that you're OK)
(大丈夫だと俺達に言ってくれよ)

Dang gone it, baby!
何でこんな事になってしまった!?

(there's a sign in the window)
(窓には犯人が侵入した痕跡がある)

Dang gone it, baby!
何で君が襲われなきゃいけないんだ!?

(that he struck you a crescendo Annie)
(奴は君に襲い掛かった 君に対する悪意を強めながら)

Hoo! hoo!
(he came into your apartment)
(犯人は君のアパートに侵入したんだ)

Dang gone it!
クソッ!

(left bloodstains on the carpet)
Hoo! hoo! hoo!
(カーペットには血の痕が残っている)

(then you ran into the bedroom)
(君は寝室に逃げたんだ)

Dang gone it!
どうしてこんな事が!?

(you were struck down)
(君は襲われた)

(it was your doom, Annie!)
Aaow!
(破滅する運命だったんだ アニー!)

これ実は「信頼できない語り手」物で、毎回当人がこの曲を歌いながら押し入っていてる可能性もある(歌い手は二重人格者かもしれないし、あるいはそうではないかもしれない)。そう考えると中々サイコパスな状況で、確かに無残様のモデルであっても不思議でない気がしてくるんですね。ちなみにかかる歌詞世界観、「スリラーThriller, 1982年)」のそれとも重なってきます。

It's close to midnight and something evil's lurking in the dark
Under the moonlight, you see a sight that almost stops your heart
You try to scream but terror takes the sound before you make it
You start to freeze as horror looks you right between the eyes
You're paralyzed

もうすぐ真夜中、邪悪な何かが暗闇に潜んでいる
月明かりの下、君は心臓が止まるような光景を見る 
君は叫ぼうとするけど恐怖のあまり声が出ない
恐ろしい魔物にじっと見つめられ、君は凍りつくように
麻痺させられる


'Cause this is thriller, thriller night
And no one's gonna save you from the beast about strike
You know it's thriller, thriller night
You're fighting for your life inside a killer, thriller tonight

なぜなら今夜はスリラー・ナイト
誰一人として獣に襲われる君を守ってはくれないよ
分かるだろう今夜はスリラー・ナイト
今夜君は、殺人鬼があちらこちらいる恐怖の中で、生き延びるために闘うのさ


You hear the door slam and realize there's nowhere left to run

You feel the cold hand and wonder if you'll ever see the sun
You close your eyes and hope that this is just imagination, girl!
But all the while you hear the creature creeping up behind
You're out of time

君はドアが閉まる音を聞いて、どこにももう逃げ場所がないのに気づく
冷たい手の感覚が触れ、もう生きて帰れないかと思う

君は目を閉じ、そしてこれはただの幻想物語だと願うんだ

でも、その間にも背後から忍び寄ってくる奴らの音が聞こえる
もう手遅れだ

 

'Cause this is thriller, thriller night
There ain't no second chance against the thing with forty eyes, girl
Thriller, thriller night
You're fighting for your life inside a killer, thriller tonight

だって今夜はスリラー・ナイトだから
40個の目の玉に、もう君に逃げるチャンスは一瞬もない

スリラーな夜
今夜君は、殺人鬼があちらこちらいる恐怖の中で、生き延びるために闘うのさ

Night creatures calling, the dead start to walk in their masquerade
There's no escaping the jaws of the alien this time
(They're open wide)
This is the end of your life

夜の住人達が、死者を蘇らせ仮面舞踏会へと歩き始める

今回はもうエイリアンのアゴから逃れることはできない
(それらの顎が大きく開く)
これで君の命も終りだ

They're out to get you, there's demons closing in on every side
They will possess you unless you change that number on your dial
Now is the time for you and I to cuddle close together, yeah
All through the night I'll save you from the terror on the screen
I'll make you see
出口は全て悪魔たちが塞いでいるんだ

君がTVのチャンネルを変えない限り、やつらは君に乗り移るだろう
さぁ今こそ僕たちは寄り添って抱き合わなくちゃ
一晩中僕が画面に映る恐ろしい怪物たちから君を救ってあげる
みててごらん

That this is thriller, thriller night
'Cause I can thrill you more than any ghost would ever dare try
Thriller, thriller night
So let me hold you tight and share a
Killer, diller, chiller, thriller here tonight
今夜はスリラーナイトだ
僕はお化けなんかよりもっと君をぞくぞくさせることができるから
スリルな夜だから君を強く抱き締めさせて
そして今夜一緒にここで恐怖と闘おう

'Cause this is thriller, thriller night
Girl, I can thrill you more than any ghost would ever dare try
Thriller, thriller night
So let me hold you tight and share a killer, thriller, ow!
だって今夜はスリラー・ナイトさ
ねぇ 僕はどんなお化けより君をぞくぞくさせてあげられるよ
スリルいっぱいの夜だから君をきつく抱きしめさせて、一緒に恐怖と闘おうじゃないか

(I'm gonna thrill ya tonight)
Darkness falls across the land
The midnight hour is close at hand
Creatures crawl in search of blood
To terrorize y'alls neighborhood

(今夜君をぞくぞくさせてあげよう)
暗闇がそこら中に広がり
もうすぐ真夜中になろうとしている
怪物たちは血を探して這いずり回る
君たち皆を脅かす

I'm gonna thrill ya tonight, ooh baby
I'm gonna thrill ya tonight, oh darlin'
Thriller night, baby, ooh!

今夜君にスリルをあげよう
今夜君にスリルをあげよう、僕の愛おしい君に
スリルいっぱいの夜を!

The foulest stench is in the air
The funk of forty thousand years
And grizzly ghouls from every tomb
Are closing in to seal your doom

強烈な悪臭があたりに漂う
4万年分の悪臭だ
全ての墓から出てきた灰色の人食い魔達が
君の運命に死の審判を下す

And though you fight to stay alive
Your body starts to shiver
For no mere mortal can resist
The evil of the thriller

それでも君は生き延びるために闘う
君の体はぶるぶると震えおののく
恐怖の悪魔から
死を逃れることなんてできないんだ

この作品こそ画面で展開してる事と合わせると「信頼できない語り手」説が濃厚で(襲ってくる相手を全部倒したり、実は味方と表明した後で「君があんまり可愛いから、僕がこの手で殺したかったなだ」と打ち明けるパターン)、それが好評だったのであえてこのズレを採択した可能性もあるんじゃないかと。同アルバム収録の「今夜はビート・イット(Beat It, 1982年)」も、画面上ではどんどんギャング間抗争が進行して「決着をつける為の一騎討ち」持ち込まれるのに、歌詞内容は「チンピラから恨みを買って、逃げるべきか算段してる状態」なんですね。もうノリノリの楽曲とズレまくりで、当時はむしろ「そういうのがいい(というか、それくらい外連味を効かせないと素人)」とされていたんです。

とどのつまり、こうした画像展開と歌詞展開のズレ、当時はよくあったというか、旧時代からの継承で「それくらい仕込んで当然」といった時代感覚が存在してたんですね。で、下手したらそのキレ具合が1990年代以降Goth Musicより鋭いという、皮肉に満ちた結果に…

別側面から考察すると、岡村靖幸どうなっちゃってんだろ(1990年)」の歌詞世界における「週刊誌に俺について書いてある事全部嘘だぜ」と重なってきます。今日の様にインターネットが普及してて素人でも簡単に裏取りが出来る訳じゃありませんから、マスコミはやりたい放題。むしろ嫉妬からあらぬ噂が流れるのも有名税の一種くらいの感覚で、逆に実際多少悪さをしてもそれが煙幕となって別に大事には至らない(「だから別にいいだろ?」とマスコミ側も開き直ってる。江戸幕藩体制下なら小股潜りの又市辺りが、その都度妖怪を捏ち上げてた)。で、誰だってその状況を何かしらの形で利用してるし、むしろかかる特権を全く利用してない方が不審がられる…まぁ、かかる時代精神が君臨していた当時の最終局面でもあったという話なんですね。

ある意味、たった四半世紀で人間や社会はこんなにも変わってしまうという重要な例証ともいえますね。ましてや無残様、記憶が正しければ(あだちとかノラガミ」のヤトみたいに)平安時代から世代交代もせず、ずっと個人としてのアイデンティティを保ちながら生ききた訳で、どれほどの価値観変更を乗り越えて(無視して)生き延びてきた事やら…