諸概念の迷宮(Things got frantic)

歴史とは何か。それは「専有(occupation)=自由(liberty)」と「消費(demand)=生産(Supply)」と「実証主義(positivism)=権威主義(Authoritarianism)」「敵友主義=適応主義(Snobbism)」を巡る虚々実々の駆け引きの積み重ねではなかったか。その部分だけ抽出して並べると、一体どんな歴史観が浮かび上がってくるのか。はてさて全体像はどうなるやら。

2016-05-04から1日間の記事一覧

「悪」すら存在しない世界

スイスの文化史学者ブルクハルト(Carl Jacob Christoph Burckhardt,1818年~1897年)は、ルネサンス期イタリアを分析して「権力は、何者がそれを行使するにしても、それ自体においては悪である」という結論に到達した。ここで断罪されているのは概ね「(領…

悪とは「時代遅れの正義」の事?

“All bad precedents begin as justifiable measures(どんな悪しき前例も、最初は正当な方法として始まったのだ)” - Gaius Julius Caesar Faoi móidh bheith saor - ‘’Nymphs of the sword’’, painting by Gordon... 構造主義社会学成立に強い影響を与えた…

フランスにおける産業革命の受容過程

フランスの社会主義思想家サン=シモン伯爵(Claude Henri de Rouvroy、Comte de Saint-Simon、1760年〜1825年)は「産業階級の教理問答(Catechisme des Industriels 1823年〜1824年)」の中で「フランス革命を経験済みのフランス人だけが世界中の産業者階…

都市から国家に(欧州の経済的中心の歴史的推移)

大航海時代到来によって欧州経済の中心が地中海沿岸から大西洋沿岸に推移するまで、(ミラノを中心とする)イタリア北部や(フィレンツェを中心とする)イタリア中部とフランドル地方は並列的に発展してきた。 その歴史はどちらも都市の興亡によって彩られて…

北方ルネサンスとは何であったのか

ルネサンスとは何であったのか―塩野七生ルネサンス著作集1 ここに「北方ルネサンス(アルプス以北の北ヨーロッパの美術運動を意味すると同時に、イタリア以外での全ヨーロッパのルネサンス運動の意味もある)にも触れるべき」なんて指摘もあったけど、それは…