2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧
これまでの投稿の参照のされ方を見ても、世間の関心はこういう方向に集中しつつある様です。とはいえ現実社会の変遷はもっと複雑怪奇とも。 「数値化」によって理論上全てがコンピューターで計算可能となった事は、対価として新たな問題を浮上させた。 公害…
実は神山健治「ひるね姫〜知らないワタシの物語〜(小説版)」、個人的には非常に気になった作品だったりします。多くの賛同者同様、エンディングを眺めながらつい涙ぐんでしまいましたし。むしろだからこそ、この作品に同時につきまとう「違和感」の正体を…
国際SNS上の関心空間ウオッチの醍醐味は、Amazonリコメンテッド的「この商品をチェックした人は、この商品もチェックしています」情報のフィードバックが全体展開を牽引していくダイナミズムな展開。 最近でいうと米国での封切りを皮切りに今頃、新海誠監督…
海外では政治的態度の左右を問わず「現状維持派(漸進派)」と「現状懐疑派(急進派)」への二分化が進行してる模様。 皮肉にも日本で追随する動きが見られないのは「極右と極左の直接抗争が連日の様にニュースを賑わせ続ける」展開が存在しないからとも。 …
御存知でしたか? 高尾じんぐの漫画「くーねるまるた(2012年)」の第一回に登場した「干鱈(Bacalhau、バカリャウ)のコロッケ」には重要な秘密が隠されていたのです。一言で言うとそれは「コロッケであってコロッケではない」存在だったのです… 「駄菓子ノ…
富野由悠季監督が講演会において「君の名は」「この世界の片隅に」「ひるね姫」の三作品を「アニメーションVer2.0」と位置付けた様です。 富野由悠季監督の講演会。時折時事ネタやサ◯ライズへの愚痴なども織り交ぜて、饒舌に朗らかに語ってくれて終始面白か…
かつて「探検ロマン」が国民国家形成の重要な柱の一つとなった時代というのがありました。国際的海図作成合戦、19世紀ユーラシア大陸を舞台にイギリスとロシアが繰り広げたThe Great Game、そしてアメリカのフロンティア消滅宣言(1890年)…グレート・ゲーム…
ベネディクト・アンダーソンの提示した「民衆ナショナリズム対公定ナショナリズム」の図式に例外が多いのはこれまでの投稿でもしてきましたが、中でも際立っているのは北欧における諸例。 かつて「北欧の獅子」スウェーデン王グスタフ2世アドルフ (英雄グス…
田中芳樹「銀河英雄伝説(1082年〜2009年)」に「皇帝ラインハルトが名君だからこそ、彼は民主主義の最大の敵なんだ」なんて台詞がありました。 「家父長制」や「家母長制」みたいな時代遅れの枠組みを取っ払っても残る「家長」イメージ。 「はい、ここは楽…
現代人の観点から振り返ると、いわゆる「総力戦体制時代(1910年代後半〜1970年代)」の言説なるもの、それがどの国のものであっても迂闊に信用なりません。*「総力戦体制時代(1910年代後半〜1970年代)」…要するに第一次世界大戦(1914年〜1918年)勃発か…
これまでの投稿から次第に「(国民国家にしか恒常的に提供不可能な)軍事力や警察力」の意味合いって「例外処理(Exeption Handring)」の一種として規定可能じゃないかと考える様になってきました。 完全な秩序崩壊状態下ではもはやそれに頼るしかないので…
そんな解釈があったとは…
これまでフランス料理について褒めてる様な貶してる様な微妙にアンビバレントな立場を貫いてきました。 その一方で、思わぬ人物がこれを絶賛してて吃驚。
むしろ私達はある意味、フランス大衆食文化が伝わった「デミグラ・ソース」と「ホワイト・ソース」、およびその影響を受けて発明された「濃厚・中濃ソース」をこそ「日本料理の三大ソース」と呼ぶべきなのかもしれません。*フランス料理の世界はその後、味…
欧米料理史に全く居場所が見付けられない奇妙なまでの「孤高の料理」、それは…
日本でいう「駄菓子ノリ」、国際的には「大航海時代がもたらした新世界作物(ジャガイモ、トウモロコシ、エンドウマメ、トマト、etc)の旧世界への伝来」や「食品産業の工業化」と切っても切れない関係にある様です。 食文化の面白さは、こういう流れがグロ…
何か神山健治監督映画「ひるね姫 〜知らないワタシの物語〜(2017年)」の感想投稿で「Over Drive感に欠ける」を連呼してしまいました。 そもそも「Over Drive感」って、一体何でしょう? 判定基準としては、例えば「距離のパトス(Pathos der Distanz)」理…
一時期、国際SNS上の関心空間でしばしば見掛けた画像。 i was god once 「どうしてSa-Shi-Su-Se-SoのSeは醤油でSoは味噌なんですか?」 「Soはソースじゃダメなんですか?」 さらに困った事に「噌」一文字では「醤」と同意語であるらしい。そもそもこの「日…
神山健治監督映画「ひるね姫(2017年)」に対する評価において興味深いグループが存在します。 神山『ひるね姫』観た。超絶大傑作。『エンジェルウォーズ』やん。 — まこー (@Makotoucc) 2017年4月8日 『ひるね姫』魅力に乏しいキャラクター、欠乏するユーモ…
最近世界各国で「ナショナリズムとインターナショナリズム、グローバリゼーションとローカリゼーションの二分法を見直す試み」があちこちで為されています。 日本の場合は過去に遡ると簡単にヒントが見つかる様です。 日本が「前方後円墳国家(3世紀〜5世紀…
今回はこの投稿の続いて神山健治監督「ひるね姫 〜知らないワタシの物語〜(2017年)」の話。 ひるね姫の本社臨海部にあったけどあれトヨタじゃねえか? — ろせん (@rosen1031) 2017年3月26日 「ひるね姫」古田新太すごいです。江口洋介も高橋英樹も全然顔が…
併せて小説版も読破しましたが、作品そのものについて普通に語れる部分は、他の人が語り尽くしてる感があります。 ひるね姫、トヨタがグーグルと戦うためにソースコードを手に入れようとする話だった — кентарооооооо (@mylifeisflim) 2017年3月26日 なので…
既存のデジタル・コンピューターが扱うのは「(0か1の二つに状態のみを有するBit(Binary unit)の論理演算(二進数演算)」で、人間はもはやその速度に追いつけません。しかしコンピュータは別に自ら「Bit(Binary unit)とは何か」理解している訳でもない…
大日本帝国は確かに「国民国家」の創出には成功した様です。 それでは、それと重なる形で「市民社会」も存在してきたといえるのでしょうか?
改めて「産業革命に伴う流通革命や生活革命によって全国規模で新たに食べられる様になった食品が民族的自尊心を伴う国民食に成長していく場合がある現象」について。 流通革命…蒸気機関車や汽船、とりわけ冷蔵技術の導入によって卵や牛乳や畜肉や魚介類とい…
そもそも「国家神道」とは何ぞや? しばしば「天皇を頂点に衰退し、末端に家父長制を従えた超権威主義的システムの暴走」なんて表現されますが、残念ながら大日本帝国は別にドイツ帝国(1871年〜1918年)みたいに、皇帝ヴィルヘルム2世(Wilhelm II., 在位18…
フランス革命期のイギリス(1785年〜1820年)では一体何が起こっていたのでしょうか? フランス人はしばしば「我々が栄光の試行錯誤を続けていた間、英国人の思考はずっと完全停止していたままだった」の1行で済ましてしまうのですが。 エドマンド・バーク…