諸概念の迷宮(Things got frantic)

歴史とは何か。それは「専有(occupation)=自由(liberty)」と「消費(demand)=生産(Supply)」と「実証主義(positivism)=権威主義(Authoritarianism)」「敵友主義=適応主義(Snobbism)」を巡る虚々実々の駆け引きの積み重ねではなかったか。その部分だけ抽出して並べると、一体どんな歴史観が浮かび上がってくるのか。はてさて全体像はどうなるやら。

マルクス

「しくじり先生」のマルクス回がネットで人気

「高学歴ヒモニートだったからこそ「お金持ちと貧乏な人の格差社会をなくす」と躊躇なく公言出来た」「格差社会が終った後にどうすべきか書かなかったのが資本論の躓き」「人類に夢を見せるだけ見せて大パニックに陥らせたのが最大のしくじり」「そして独裁…

「英国は歴史上一度も勝利してない‼︎(涙目)」史観

伝統的フランス中心史観は英国に対する敗北なんて一切認めない。 ドイツにユダヤ人として生まれ、フランスに亡命してカソリックとして死んだ詩人ハイネ(Christian Johann Heinrich Heine, 1797年~1856年)がフランス人向けにフランス語でフランス語で執筆…

羊毛をめぐる冒険

さむらいウィリアム―三浦按針の生きた時代 posted with ヨメレバ ジャイルズ ミルトン 原書房 2005-10 Amazon Kindle 欧州史のある側面は確実に羊毛に覆い尽くされている。巡り巡ってその波は日本にまで到達したが、日本人の反応はあくまで冷淡。三浦按針が…

フランスにおける産業革命の受容過程

フランスの社会主義思想家サン=シモン伯爵(Claude Henri de Rouvroy、Comte de Saint-Simon、1760年〜1825年)は「産業階級の教理問答(Catechisme des Industriels 1823年〜1824年)」の中で「フランス革命を経験済みのフランス人だけが世界中の産業者階…

北方ルネサンスとは何であったのか

ルネサンスとは何であったのか―塩野七生ルネサンス著作集1 ここに「北方ルネサンス(アルプス以北の北ヨーロッパの美術運動を意味すると同時に、イタリア以外での全ヨーロッパのルネサンス運動の意味もある)にも触れるべき」なんて指摘もあったけど、それは…

マルクス主義ルネサンス(Marxism Renaissance)?

ochimusha01.hatenablog.com ところで本当に「マルクス主義(Marxism)」と「ルネサンス(Renaissance)」に接点がないか検索してのけぞった。 shin-nikki.blog.so-net.ne.jp shin-nikki.blog.so-net.ne.jp フランスの毛沢東主義の哲学者アラン・バディウ(A…

打倒されるどころか分裂し拡散した「神聖ローマ帝国的権威主義」

スイスの文化史学者ブルクハルトや共産主義者マルクスが望んでいたのは、あくまで「神聖ローマ帝国の打倒」であって「分裂による拡散」ではなかったという。 とどのつまり時代的制約から「アレキサンダー大王の偉業」とか「帝政ローマの栄光」からそれほど脱…

唯物史観とイタリア・ルネサンス

実は「人間集団の上部構造(法律、政治、社会)を規定する下部構造(生産、経済)は原始共産制、古代奴隷制、封建社会、資本主義社会、共産主義社会の五段階を経る」とする唯物史観は、18世紀に栄えたスコットランド啓蒙主義の丸パクリである。 マルクスがそ…

「上部構造」概念の起源と「不可視領域に対する認識の深まりがもたらす存在不安の高まり」

ソフィアコンサルティング 行動変革と自立性強化 悪の華 (新潮文庫) posted with ヨメレバ ボードレール 新潮社 1953-11-03 Amazon Kindle 「近代詩の父」ボードレールがは決して生前発表した唯一の詩集「悪の華(Les Fleurs du mal、初版1857年、禁断詩を削…

吉本隆明の「共同幻想論(1968年)」とエヴァンゲリオンの「赤い海」

19世紀末から20世紀初頭にかけてのドイツの学者は、やたらめったらマルクスの造語「上部構造/下部構造」を使いまくる。 これは日本では吉本隆明「共同幻想論(1968年)」によって広まった「共同幻想」の概念にほぼ相当する。

資本主義の起源はプロテスタント?それともカソリック?

ochimusha01.hatenablog.com 実はどっちと考えてもさほど大きな問題は起こらない。そもそも「ユダヤ教徒でした」とか「イスラム教徒でした」といったどちらでもない回答も存在する。

ドラマ性に欠ける自由交易圏側の歴史

ハプスブルグ帝国に組み込まれる事を拒絶して独立したスイスの文化史学者ブルクハルト(Carl Jacob Christoph Burckhardt,1818年~1897年)は、シスマ(Schisma、教会分裂)期(1378年~1417年)に領主化した教皇とその背後でのボルジア家やメディチ家の暗躍…

江戸幕藩体制下での価格革命がもたらしたもの。

欧州には伝統的に「権力は悪」とする立場と「経済は悪」とする立場の対立がある。その背景として、貨幣経済浸透に伴う価格革命(インフレ進行に伴うランティエ(rentier、地税生活者)階層の没落)の皺寄せが庶民にいった事が挙げられる。 一方、江戸幕藩体…

「歴史における危機」と経済的破局

ハプスブルグ帝国に組み込まれる事を拒絶して独立したスイスの文化史学者ブルクハルト(Carl Jacob Christoph Burckhardt,1818年~1897年)は、シスマ(Schisma、教会分裂)期(1378年~1417年)に領主化した教皇とその背後でのボルジア家やメディチ家の暗躍…

「科学実証主義」以前

欧州の科学実証主義は15世紀末から16世紀初頭にかけてパドヴァ大学やボローニャ大学の解剖学部中心に広まった新アリストテレス主義哲学、すなわち「実践知識の累積は必ずといって良いほど認識領域のパラダイムシフトを引き起こすので、短期的には伝統的認識…

イタリア・ルネサンスとフランス人

以下はあくまで小説だが着想自体が興味深い。 「ダ・ヴィンチ〜ミステリアスな生涯」は最高! - Apple/Macテクノロジー研究所 チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷 (塩野七生ルネサンス著作集) posted with ヨメレバ 塩野 七生 新潮社 2001-07 Amazon…