諸概念の迷宮(Things got frantic)

歴史とは何か。それは「専有(occupation)=自由(liberty)」と「消費(demand)=生産(Supply)」と「実証主義(positivism)=権威主義(Authoritarianism)」「敵友主義=適応主義(Snobbism)」を巡る虚々実々の駆け引きの積み重ねではなかったか。その部分だけ抽出して並べると、一体どんな歴史観が浮かび上がってくるのか。はてさて全体像はどうなるやら。

【ハリポタ】【ブギーポップ】【ファンタビ】何が継承され、何が淘汰されていったのか?

関係者全員が一斉になかった事にしようとする「ダレン・シャン・シリーズ(The Saga of Darren Shan)」と「黒魔女さん」シリーズ…人はそれを「黒歴史」といいます。

東大生たちは小学生のときにどんな本を読んできたのか。小学生時代に読んで面白かった本を5冊挙げてもらい、男女別に上位のものを集計したのが表だ。

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プロはどう見るか。元高校の国語科教諭で東大でも6年間教えてきた「日本ブッククラブ協会」理事長の有元秀文さんは、次のように印象を話す。

「『かいけつゾロリ』や『ハリー・ポッター』などは、読みやすくてストーリーが楽しい本。読書の面白さに目覚めたきっかけとして印象に残っているのでしょう」

個人指導塾「V‐net」を主宰する松永暢史さんも、今回の本のラインアップについては同じようにストーリーが楽しい本が並んでいるという印象を持ったようだ。

「定番の児童書ですね。東大生も普通の子と同じような本が好きだったことがわかります。『シャーロック・ホームズ』は、僕も子供の頃にむさぼり読んだ記憶があります。『かいけつゾロリ』は、文章の語感もいい。私は国語の学習に音読を取り入れていますが、その教材にも適しています」

有元さんはアンケート結果を見て、東大生は小学校高学年から中高生のころに読んだ本のレベルが高いのではと推測する。

「東大で教えていたとき、学生の読書レベルの高さに驚きました。司書教諭の講座ということもあるのでしょうが、好きな本を1冊挙げてもらうと理系の子も文系の子もサリンジャーの『ナイン・ストーリーズ』やドストエフスキーの『地下室の手記』といった非常にいい本を挙げてきます。大学入学までの読書体験が豊かと感じました」

有元さんの考えるいい本とは、自分の内面と自分の外の世界、つまり社会について深く考えることができる本。読んで楽しい本は読書が好きになるためのものとしては最適だが、読書習慣がついたらちょっと難しい本を読むことで、豊かな読書体験ができるとアドバイスする。

有元さんが注目したのは星新一さんの本をはじめ長い間読み継がれてきた古典や名作といわれる本だ。

「挙げた人の数は少ないですが、映画『チャーリーとチョコレート工場』の原作本『チョコレート工場の秘密』やミヒャエル・エンデの『モモ』なども、読みやすいけれど、生きる意味を考えさせる本です」

ためになる本やちょっと難しい本が思い浮かばなければ、図書館の司書に相談するのも手だ。好きなジャンルや読書レベルを伝えれば、その子にあったワンランク上の本を選んでくれるだろう。少し難しそうな本は、大人が読み聞かせをしてやるのもいいそうだ。

 ある意味この「一斉に見て見ぬ振り」感がすごい。まぁ以下の評価を見る限り、黒歴史化も仕方がない?

64:匿名さん:2014/04/02(水) 21:02 id:qVQ
やっぱり作者がおっさん(少なくとも20代後半)だからかネタというか、ノリが古いよね。
奥様は魔女とかなんちゃらマヤコンとか今時通じないよ。
あとついでに今の子供はバービーじゃなくてリカちゃん世代だと思う。
子ども向けに書くなら子どもが分かるネタにして欲しいなぁ。これじゃあただの自己満足小説。

65:¢:2014/04/02(水) 21:16 id:Y9s

ほんと。 

バービーはないわぁ
普通リカちゃんだよねー

せめて中学生が分かるネタにしろよっての。

なんか、ワザと古いギャグとかネタとか言ってるんですよーみたいなカンジだケド、
要するに、最近のギャグ分かんないんでしょ?

てか、石崎(作者)キモすぎ。
自身のお気に入りキャラのギュービッドの誕生日を自分の誕生日と一緒にしてるしね

ちなみに作者は56歳。
うぇーっ((>ж<;)))))


66:匿名さん:2014/04/02(水) 21:29 id:qVQ
>>65
ごごご、56!?
そりゃネタ、ノリが古い訳だ…
30代くらいと思ってた。
っていうか56のおっさんが魔女っ子小説ってのもねぇ…

7:つ:2014/04/02(水) 21:38 id:Y9s
65は私

>>66

え?
知らんかった?
石崎の生年月日は

1956年3月21日

ロリコンのけがあるよね
いや、ロリコンか?

ゴスロリ着るのを強制したり…

てか、チョコの身長はクラスで前から3番目だし、おまけにショートカット…
ロリだ…

5-1(子供)がすごく出てくるし
メグは夏場、露出多い服着てる…
マリアなんか、チャイナドレス…

この辺りに惹かれるタイプは、今だと国際的に石田スイ「東京喰種(Tokyo Goul、1911年〜)」あたりに熱狂してるイメージがあります。

ところで日本では報道されませんでしたが、「ハリー・ポッター・シリーズHarry Potter Series、原作1997年〜2007年、映画化2001年〜2011年)」もセドリックが死んでヴォルデモート卿が復活してダークな作風に転じた第4巻「ハリー・ポッターと炎のゴブレットHarry Potter and the Goblet of Fire、原作2000年、映画化2005年)」以降は、欧米の自称良心的な親達が「こんなおぞましい作品、子供に読ませるべきではない」運動を繰り広げていたのですね。
*考えてみればゼロ年代というのは国際的にどこもポリコレ全盛期だったのである。


そういえば「最終巻」とされる「ハリー・ポッターと呪いの子(Harry Potter and the Cursed Child、2016年)」も、まさにハリー・ポッターの息子とドラゴ・マルフォイの息子が逆転時計を使って時間を遡りこの巻における「セドリックの死」を防ごうとする物語でした。実は「ハリー・ポッター・シリーズ」の基本コンセプトが、日本ではセカイ系に分類される上遠野浩平ブギーポップ・シリーズ(1998年〜)」と重なる内容だと明らかになるのもこれ以降。

欧米のハリー・ポッター。ファン達は「ヴォルデモート卿は(選択肢を間違った)私!!」、「( シンゴジラの)鎌田君は私!!」、「(ファンタビの)オブスキュラスは私!!」と叫びながら、決して「文明が発展するためには個性と多様性、そして天才が保障されなければならないが、他人に実害を与える場合はこの限りではない」なるジョン・スチュアート・ミルの「自由論(On Liberty、1859年)」の立場から離れる事もない。

ある意味、終戦直後の焼け跡で坂口安吾が「肉体主義=肉体に思考させよ。肉体にとっては行動が言葉。それだけが新たな知性と倫理を紡ぎ出す」と叫んだ状況そのもの。

そしてこのスタンスは「純粋な善意から出発した筈の特殊能力行使でも世界滅亡の危機を引き起こし「世界の守り手」が召喚されてしまう事がある」ブギー・ポップの世界観と重なってくる。

正直、これまで完全に見逃してたファクターでした。欧米ではブギー・ポップ・シリーズがあまり知られてない一方、日本のダーク・ファンタジー・ファンは概ね第3巻「アズカバンの囚人(Harry Potter and the Prisoner of Azkaban、原作1999年、映画化2004年)」まででハリー・ポッター・シリーズに挫折してるせいで誰も語りたがらない?

*「欧米ではブギー・ポップ・シリーズがあまり知られていない」安倍吉俊画伯ファンが強いせいで「serial experiments lain(1998年)」や「TEXHNOLYZE(2003年)」が当時の日本の雰囲気の代表作と考えられていたりする。あとは内藤泰弘トライガン・シリーズ(1997年〜2007年)」とかCLAMPとか。

  • 20世紀のうちは、子供は大人が築き上げてきた「あるべき現実社会」の継承者たる事のみを期待され、それを若い頃に一時的に拒絶する事は「反抗期」と呼ばれていた。

  • ところが1990年代から2000年代にかけて、まず大人自身があるべき現実社会」のビジョンを見失ってそれについて語らなくなっていく。皮肉にもそれによって「反抗」もまた意味を喪失。代わって「中二病」「高二病」なんて表現が台頭してくる。
    *国際SNS上の関心空間で「Chunibyou」と検索すると真っ先に出てくる画像が以下。
    https://68.media.tumblr.com/3532d22b5706ed6f9e0b7aaf41e8471f/tumblr_o5o45yEYJM1ufq0ayo1_1280.gif
    *彼らにとっての「中二病」「高二病」はあくまで「ギャング団の屯する深夜バーのバーテンダーになりたい」とかGoth化とかなので共感が生じる事はない模様。そもそもTRPGやコスプレといったNerd文化は「感染すると一生治らない」ので別カウント(小・中学生時代に罹患し、高校時代の潜伏期を経て大学時代に手遅れと発覚するイメージ)。

    https://68.media.tumblr.com/3226e6d4c80624e90125c28a116cc969/tumblr_ohdwkhO5Hj1uanil0o1_540.jpg

  • そして、結果として「(大人達は自分達があるべきと信じた世界を実現しようとしただけだ)僕達も自分達があるべきと信じる世界を実現する為に全力を尽くす。ただそれだけ」みたいな考え方だけが残る形に。
    *そもそもそれがあくまで「新たなシステムの台頭」で「新たな主義の台頭」ではないというあたり、「「分別ある大人達」には意味不明だったり、許せなかったりするっぽい。

この傾向が日本よりアメリカで顕著なのは、アメリカが先進国だからというより「アメリカの大人の考える、あるべき現実世界」が「日本の大人の考える、あるべき現実世界」よりはるかにおぞましく、絶対に受け入れ不可能な内容だからっぽい。
*かくして4chanや8chanやReggitに潜む匿名アカウントが「Facebook上の保守派」を扇動して暴れさせ、メディア(読者の平均年令60歳以上)やリベラル派(無政府主義者やNation of Islamの様な過激派を含む)による彼らへの攻撃を誘発する景色が顕現する事に。

まぁあくまで程度問題。で、今年大ヒットした「シン・ゴジラ」「君の名は」「この世界の片隅に」といった映画も、その多くがちゃんとこういう観点からの鑑賞にも耐える内容となっています。
*「ゴジラへの現実的対応」のみ抽出し、残りをノイズとして切り捨てた庵野秀明監督作品「シン・ゴジラ

*Love Storyとして抽出した劇場版の範囲内では「失いたくない記憶や感情」について、小説版やスピンオフ小説版では「手放されていく記憶や感情」について描き、その全体像を「結び」の一言で括った新海誠監督作品「君の名は」。

*「当時を実際に生きた人々が本当に見たであろう景色とそれを見て思ったであろう事」の積み上げだけで一つの時代を描き切った片渕須直監督作品「この世界の片隅に」。

そして案の定「分別ある大人達」はこれらの作品に対しても「意味不明」「許せない」を連呼。
*しかも、こうした分別ある大人達」は自分のビジョンに自信がないので「自分の言う事を素直に傾聴する素直なあるべき若者」を勝手に創造し「こっちが本物で貴様らこそが偽物、偽物は一刻も早く消え失せろ!!」と説教するのが常套手段。まさしく「若者に憎みながら依存する吸血鬼」そのもの。

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*実は「ハリポタ」や「ファンタビ」の世界においては、そういう「目の前の子供を実際には一切見てない身勝手な大人」が容赦なく罰っされる一方、「本当の意味で子供を心配し見守る大人」には確実に救いが与えられるという点で勧善懲悪がはっきりしており、それが人気の秘訣になってるとも。

fleece — Tina, credence, and newt💖

 

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それにしても…2010年代に発表された作品が最新トレンドに対応してるのは当然の話ですが、J.K.ローリングの「ハリー・ポッター・シリーズ」が1990年代から既に対応してたのは奇跡としか思えません。しかも後付け設定でなく最初から確信犯。「良心的な親達」がいくら「こんなおぞましい作品、子供に読ませるべきではない」運動を繰り広げ、作風を元の勧善懲悪スタイルに戻せと要求しても「いやこのシリーズは最初からこういう作品として構想されたのだ」と断言し、決して応じなかったほどの確信犯。そもそも「例え自分と不可分であっても光は闇の暴走と戦い続けなければならない。この戦いにおいて自らの未成熟は言い訳にならない」みたいなテーマ性は、その基本設定そのものに埋設されていたという次第。

ホグワーツ魔法魔術学校(Hogwarts School of Witchcraft and Wizardry)

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ゴドリック・グリフィンドール、ヘルガ・ハッフルパフ、ロウェナ・レイブンクロー、サラザール・スリザリンの4人の魔女と魔法使いによって、993年頃に創設された。創立者たちは自身の名を冠した寮を設け、好みの生徒を自身の寮に選び取るが、やがて生徒の自主性を尊重する為に寮生を選ぶための組分け帽子を生み出す。

その後サラザール・スリザリンは、ホグワーツの生徒そのものを生粋の魔法族の家系(いわゆる「純血」)の者のみに限るべきと考え、他の三者(特にゴドリック・グリフィンドール)と争い決裂。自分の「継承者」がホグワーツに相応しくない(とスリザリンが考えた)生徒を追放できるよう「秘密の部屋」を造り、そこに「スリザリンの怪物(バジリスク)」を封じて、ホグワーツを去った。

学園小説の舞台としてのホグワーツ魔法学校

パブリック・スクール Public school とは、古い歴史をもつグラマー・スクール(大学進学のためラテン語「文法」を教えた学校)のうち、上流階級の子弟を受け入れるようになった“名門”校をいう。生徒は 8~9 歳から 17~18 歳まで。私立学校なのにパブリック・スクールと呼ぶのは、一説には(上流階級で主流だった、家庭教師を使ったプライベートな教育に対して)多数の子供に開かれた学校で教育したからとされる。

  • 18世紀末~19 世紀初頭には、パブリック・スクールの規律が乱れ、「下級生へのいじめ」「暴力」「教師への反抗」「器物破損」「飲酒」……などが問題視されていた。こうした状況を改革しようとしたのが、ラグビー校の校長トマス・アーノルド(1795年〜1845年)。1828年に着任したラグビー校において「クリスチャン・ジェントルマン」を育成する、という目的を掲げ「全生徒を寮=ハウスで生活させる(ハウス・システム)」「最上級生を監督生(prefect)に任命し生徒による自治を徹底する」といった試みに着手。さらに19 世紀後半以降、スポーツ[団体スポーツ]を学校教育に取り入れる様になり、幾つもの学校が伝統や格式を主張する「名門のイメージ確立に成功。

  • こうしたパブリック・スクールのイメージを流布したのが、トマス・ヒューズ(1822〜1896年)の「トム・ブラウンの学校生活(1857年)」で、自身が在学したラグビー校の経験をもとに理想化されたパブリック・スクール生活を描いてみせた。

  • しかし現実のパブリック・スクールは、20 世紀後半に入ると新たな批判さらされる様になり、“インデペンデント・スクール”と自称し、階級・性別・国籍にかかわりなく生徒を受け入れる事をことなどを強調するようになる(例えば、ラグビー校も現在は男女共学)。その一方では1960年代には「反抗する若者」の拠点ともなった。

  • しかし1980年代以降、イギリスは「古き良きイギリス(19 世紀から20 世紀初頭にかけての大英帝国全盛期)」を積極的に再現した「ヘリテージ・フィルム」を多く制作する様になる。「イギリスの伝統」の商品化が始まったのだった。当時はパブリック・スクールの黄金時代でもあり、BBCも1982年にラドヤード・キプリングの「ストーキーと仲間たち(1899年)」、1984年にジェイムズ・ヒルトン原作「チップス先生、さようなら(1934年)」と、パブリック・スクール小説の古典を立て続けにドラマ化している。

こうしてみると「ハリー・ポッター・シリーズ」は、1980 年代以降の「古き良きイギリス」へのノスタルジーと、1990 年代らしい多文化主義(女性や非白人の活躍)を兼ね備えた作品ともいえそうなのである。
*そしてこうした世界観のもう一つの特徴、それは「携帯電話やインターネットと無縁である事」。カズオ・イシグロ「わたしを離さないで(2005)」の様な類似作品でもそれは踏襲されている。

グリフィンドール

寮旗は真紅の地に金の獅子(ちなみにグリフィンドールはフランス語で「金のグリフィン」を意味する)。

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勇気果敢な騎士道を有する生徒を求めており、優れた魔法使いを数多く輩出。寮生や出身者の多くは何らかの信念を持ち、安易にそれを翻さない性格であると言える。基本的には騎士道を尊ぶ謙虚な生徒が多いが(ハリー・ポッターロン・ウィーズリーハーマイオニー・グレンジャー、ネビル・ロングボトム、リーマス・ルーピン、リリー・ポッターなど)、騎士道を持ち合わせていない生徒(ヴォルデモートに与したピーター・ペティグリューなど)や傲慢さを垣間見せる生徒(シリウス・ブラック、ジェームズ・ポッター、コーマック・マクラーゲンなど)もいる。このようなことから、スリザリン生が持つような狡猾さや邪念を持ち合わせる者が入寮することがある。

談話室はホグワーツ城で最も高い8階の東塔に位置し、入り口を守る『太った婦人』の肖像画の前で合言葉を言うと、入室できる。映画版で談話室の壁に掛けられているタペストリーは、貴婦人と一角獣で、その内の「我が唯一の望み」の図柄がはっきりと確認できる。

ハッフルパフ

寮旗はカナリア・イエローの地に黒いアナグマ。憑きゴーストの太った修道士も同寮の卒業生である。

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  • 創設:ヘルガ・ハッフルパフ
  • 場所:厨房の近辺の絵の裏
  • シンボル:アナグマ
  • シンボルカラー:カナリア・イエローと黒(映画ではこれに灰色が加わる)
  • 概要:心優しく勤勉でまっすぐな者が集う寮
  • 寮監:ポモーナ・スプラウト
  • 生徒:セドリック・ディゴリー、ニンファドーラ・トンクス、アーニー・マクミラン、ジャスティン・フィンチ=フレッチリー、ザカリアス・スミスなど。
  • ゴースト:太った修道士

誠実で勤勉な努力家を求めており、他寮と比較すると顕著に生徒数が劣るが、時折別格級の資質を持った生徒が入寮することがある。その例として、百年以上実施されていなかった三大魔法学校対抗試合においてホグワーツ最優秀生徒として代表選手に選ばれたセドリック・ディゴリー、魔法界において最難関とされる闇祓いになったニンファドーラ・トンクス、純血の名家・聖28一族の家系であるアーニー・マクミランとハンナ・アボットなどがいる。また四寮の中では闇の魔法使いの出身者が最も少ないことでも有名である。

談話室は厨房の廊下右手の陰にある樽の山が入り口になっていて、二つ目の列の真ん中の樽の底を2回程叩く(これを俗にハッフルパフ・リズムと言う)と、寮への扉が現れる。間違えると寮のセキュリティ対策として熱されたビネガーが掛けられる。中は黄色と黒のインテリアが施された温かな雰囲気の部屋で、アナグマの巣を彷彿とさせる通路にある、樽底のような戸が一つ一つの部屋に繋がっている。

レイブンクロー

寮旗は青い地にブロンズの鷲。

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  • 創設:ロウェナ・レイブンクロー
  • 場所:西塔
  • シンボル:鷲(映画では大カラス)
  • シンボルカラー:青と銅(映画ではこれに水色が加わる)
  • 概要:機知と叡智に優れた者が集う寮
  • 寮監:フィリウス・フリットウィック
  • 生徒:ルーナ・ラブグッド、チョウ・チャン、マートル・ウォーレン、クィリナス・クィレル、ギルデロイ・ロックハート、マーカス・ベルビィなど。
  • ゴースト:灰色のレディ

学力や知性の高い者を求めており、組分け帽子がハーマイオニー・グレンジャーを分ける際、グリフィンドールとレイブンクローのどちらに組み分けするかで迷っている。

知力を重視する傾向が強いためか、寮生や出身者の中には狭量であったり(ダンブルドア軍団の存在をアンブリッジに密告したマリエッタ・エッジコムなど)、自己顕示欲が強かったり(クィリナス・クィレル、ギルデロイ・ロックハートなど)、自分たちの基準に合わない知性の持ち主(ルーナ・ラブグッドや嘆きのマートルなど)であるなら寮内の生徒でも見下したりする者がいる。特にこのようなタイプの生徒はいじめを行ったりする陰険さがあり、ルーナなどの良識的な生徒を除きそういった寮内での仲間意識においては四寮の中ではスリザリンと同様もしくはそれ以上に品性が悪く悪質である。また、ホグワーツの最終決戦ではレイブンクロー生の半数が自らの保身のために、仲間を見捨てて逃げ出している。

なお、他の寮においては、寮内区画に立ち入る際には入り口で合い言葉を唱えることを求められるが、この寮においては鷲のノッカーが出す問題の謎解きが求められ、答えられない場合は答えられる者が来るまで待って教わらなければならない(裏を返せば謎さえ解ければ他寮の者も立ち入り可能であり、7巻ではミネルバ・マクゴナガルが謎を解いて寮へ入室した)。談話室は西塔の天辺にあり、ホグワーツの敷地を360度一望できる(ロウェナによる“高みより全てを学ぶ”というメッセージが込められている)。青いインテリアに星座の意匠が施された落ち着いた雰囲気の部屋で、中には髪飾りを付けた寮祖・ロウェナの立像がある。

スリザリン

寮旗は緑の地に銀の蛇。

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  • 創設:サラザール・スリザリン
  • 場所:地下牢
  • シンボル:蛇
  • シンボルカラー:緑と銀
  • 概要:狡猾な者が集う寮
  • 寮監:セブルス・スネイプ(1 - 6巻)→ホラス・スラグホーン(6巻終盤 - )
  • 生徒:アルバス・ポッター、スコーピウス・マルフォイ、ドラコ・マルフォイ、トム・リドル、ベラトリックス・レストレンジなど。
  • ゴースト:血みどろ男爵

狡猾さが特徴と言われており悪印象が強いが、才知溢れる優秀な生徒が多い。主人公のハリーは組分け時にスリザリンに組み分けされそうになっている(本人の拒否により組み分けされなかった)。闇の魔術に精通する者が多く、ヴォルデモート、ルシウス・マルフォイ、ベラトリックス・レストレンジなど多くの闇の魔法使いを輩出している。更にマグル差別の選民思想を持つ純血主義者が多く、他寮と完全に決裂しているが、家族意識や縄張り意識が強く、比較的他寮よりも寮内の結束が高い傾向にある。5巻ではクィディッチにおいて寮全体での大合唱を披露している。また、悪事が目立たないように慎重な行動を取る傾向があるため、減点されることが少なく寮全体の成績が良いことから、寮対抗杯連続優勝の時期があった。

しかし、アルバス・ポッターやスコーピウス・マルフォイなどハリーの子世代の時代では、時代の変化と共にスリザリンの悪印象は昔よりも薄れており、他寮との決裂も改善され緩和となっており、アルバスやスコーピウスなど心優しく闇の魔術に全く精通しない生徒でも優れた才知を持つならば入寮している。グリフィンドール出身の両親を持つアルバスや素直なスコーピウスが入寮したように、入寮者が幅広くなったと見受けられる。

また、アルバス・ダンブルドアに勇敢と評された不死鳥の騎士団のメンバー・セブルス・スネイプ、マグル生まれの魔法使いに寛大であるホラス・スラグホーン、非純血主義者でありニンファドーラ・トンクスの母・アンドロメダ・トンクスなども出身者であり、上記のアルバスとスコーピウスの例のように、良識的な者も入寮する。補足としてスネイプの場合は自らが闇の魔術に傾倒していたことでスリザリンに組み分けされたが、ハリーやダンブルドアに評されているように勇敢な資質を持っており、性質的にはグリフィンドール生としての適性が強い。

ダンブルドア曰く、サラザール・スリザリンは自身の寮生に「臨機の才、巧妙さ、決断力、やや規則を無視する傾向、蛇語能力」などの才能を求めていた(ハリーはこれらにすべて当てはまる)。また、ハリーの父であるジェームズは7年生次に更正するまで、スリザリンに通じる卑劣な一面があり、ハリーはスリザリンの求める才能を持ちスリザリンに組み分けされそうになり、子のアルバスは実際にスリザリンに組み分けされている。このように、ポッター一家にはスリザリンに通ずる何かがどこかにあると見受けられる。ハリーは当初スリザリンに好意をあまり持っていなかったが、後にスネイプに対する感謝と尊敬からスリザリンへの偏見を持たなくなっている。

談話室はホグワーツの湖の下にある地下室で、大理石に囲まれた壮大な雰囲気である。しかし地下ということで他寮より陰気な印象を受け、採光も無いが、灯りは緑色のランプで取っている。

 今から振り返るとハリー・ポッターは最初から自分の内なる「(勇猛果敢な)グリフィンドール的側面」と「(闇に魅了される)スリザリン的側面」の葛藤に悩むキャラとして設定されていたし、ドラゴ・マルフォイやスネイプ先生の振る舞いには最初から裏があったという…そして「ハリー・ポッターと呪いの子(Harry Potter and the Cursed Child、2016年)」に至っては(自分のした事が正しかったかどうか今でもいじいじ悩み続けてる)ハリーより(最終的には闇の誘惑に打ち勝って躊躇を捨てた)ドラゴの方が頼もしく見えるという逆転劇まで起こってます。
*実はハリポタの世界では(時として闇に魅了される貴族的な)スリザリン気質より(しばしば狭量だったり自己顕示欲が強かったり自分最優先だったりするブルジョワ的な)レイブンクロー気質の方が悪く描かれる機会が多く、それを多分に備えたハーマイオニーやルーナ・ラブグッドがハリーと結婚出来なかったのもそのせいとも。ちなみに一時期国際SNS上の関心空間では「一緒にクィディッチを観戦してるハーマイオニーとルーナの間で興奮のあまり魔法合戦が起こり、二人が消え去った後に残ったジニーがニヤリと笑う」なんて二次創作memeが流行したが、その後絶滅。今ではHermione Memeといったらこれ。

Art of Elli — some people thought hermione’s hair could be...

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Art of Elli — Her mi on e

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2 Bottles Of Cream Sofa — ~TSInktober~ Day 17: Two characters who you ship....

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feferug doodles • big friends celebrating crookshanks birthday ...

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artyfarty — Hermione ⭐🔴⭐

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それではこうした部分、「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(Fantastic Beasts & Where to Find Them、2016)」に登場した新主人公、ハッフルパフ寮出身のニュート・スキャマンダー(Newton Scamander)は一体どうなるんでしょうか?

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*これを見たって事は、おそらく一緒にSNSを回覧されてるアレやアレやアレも見たって事…まぁJ.K.ローリング女史自身、数字系二次創作はかえって御褒美とか密かに認めてるらしいし問題はなし?

まぁ現段階では憶測するしかない訳ですが、現段階で明かされている範囲では「ニューとが無類の動物好きの博愛主義者にしてドラゴン・スレイヤーでもある事(第一次世界大戦ではこの方面で活躍。ただし後者では兄の方が凄腕)」「オブスキュラス(Obscurus)を「必ず助ける」と誓っている」あたりが旧シリーズにおける「例え自分と不可分であっても光は闇の暴走と戦い続けなければならない。この戦いにおいて自らの未成熟は言い訳にならない」部分に該当してくるのかな、とか推測しています。まぁ他にリタ・レストレンジ(Leta Lestrange)なる未知の要素もありますが。

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ちなみに国際SNS上の関心空間に滞留する「絶え間なくJokeを連発し続けて自分をHighに保ってるが、その実何も信じてないニヒリスト・タイプの男子アカウント」は「次回も今回の求愛ダンスに匹敵する見せ場があるかどうかが問題だ」とのたまわったりしてますね。まぁ何というかそういう不遜な発言をする係みたいなものなので…


いずれにせよ、これはこれでまた「1990年代から2010年代に開けた突破口の一つ」という次第。