諸概念の迷宮(Things got frantic)

歴史とは何か。それは「専有(occupation)=自由(liberty)」と「消費(demand)=生産(Supply)」と「実証主義(positivism)=権威主義(Authoritarianism)」「敵友主義=適応主義(Snobbism)」を巡る虚々実々の駆け引きの積み重ねではなかったか。その部分だけ抽出して並べると、一体どんな歴史観が浮かび上がってくるのか。はてさて全体像はどうなるやら。

【雑想】「距離のパトス」問題の一環としての「肉食」と「糖質制限」

古代中国において「肉食」は「貴族」の同義語でした。実際当時の祭政一致体制下においては「先祖に供物として捧げられた牛肉の臣民への公平な再分配」こそが支配者側の技量を問われる最大の「政治」だったのです。
*物凄く意外にも四コマ漫画の杜康潤作「孔明のヨメ」がこの世界観を正面からちゃんと描いている。元来はそもそもこの概念を理解してないと中国古典なんて読めないし、そもそも「儒教とは何か?」一切理解出来る筈がない。

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*ただ日本の場合、仏教経由で「インドの菜食文化」の影響も受けているから、この辺りかなり滅茶苦茶。

世界中どこでも王侯貴族なるもの(軍事訓練を兼ねた)狩猟や(その成果物たる)狩猟肉の配分権を独占したがるものである。

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  • 古代中国においても「貴族(王侯階層や士大夫階層)」の原義の一つは「肉の常食者」、「礼」の原義の一つは「臣民に対する適切な肉の配分」であった。
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  • 一方「菜食主義者」の生活を強要される前近代の領民は国際的に、老いるのが早かったという。

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畜産が盛んだった欧州ではハムやソーセージやチーズといった加工品の流通、(ブリテン島における)週に一度のローストビーフ供給、家禽料理などによって補われるケースも出てくるが、その場合でも最高級は(王侯貴族が常食し、祝祭の場で臣民に下賜する)ジビエ(狩猟肉)というイメージは保たれた。

*だがドイツとて、全く時代の影響を受けていない訳ではない。馬鈴薯が主食となったのは、アルプスの少女のハイジにすら不味い食べ物の代名詞として出てくる「酸っぱいライ麦パン」の敗北を意味している…

*実際の「酸っぱいライ麦パン」文化圏は「白パン」でなく馬鈴薯に主食を乗り換える道を歩んだとされている。そしてこれが日本に伝わると何故か「ご飯のおかず」に変貌。

中世までの欧州貴族もまた「肉ばかり食べていた」記録を残しています。

*その一方でフランスにおいても日本においても臣民は穀物ばかり食べていた。
そして現代社会において、こうしたライフスタイルが再評価される様になった?

だけど同時に忘れちゃいけない事があります。

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  • 最近日本の黒毛和牛輸出が急速に伸びている。 だが売れるのはあくまで一頭から6kgも採れない(サーロインやフィレやTボーンステーキ用といった)高級部位だけで、輸出が伸びれば伸びるほど「残りの部位をどうするか」という問題が浮上してくるのである。

  • そういえば最近日本国内で「和牛フェア」を見掛ける機会が増えた様な…
    *そもそもローストビーフ自体「(領主が最も美味しい部分を取った残りの部位たる)領民への下賜肉の保存も効く有効活用」に由来してたりする。

    JR 和牛 弁当 - Google 検索

    *そもそも日本は近代に入り富国強兵に邁進する様になった途端に(菜食主義を至高とした)仏教的世界観から(肉食を至高とする)西洋的価値観に大きく舵を切った国ではなかったか?

これぞ「商品供給者が市場を主導する」という元来の意味合いにおける「産業至上主義の精神」なのかも?