諸概念の迷宮(Things got frantic)

歴史とは何か。それは「専有(occupation)=自由(liberty)」と「消費(demand)=生産(Supply)」と「実証主義(positivism)=権威主義(Authoritarianism)」「敵友主義=適応主義(Snobbism)」を巡る虚々実々の駆け引きの積み重ねではなかったか。その部分だけ抽出して並べると、一体どんな歴史観が浮かび上がってくるのか。はてさて全体像はどうなるやら。

【反知性主義】「素人の意見」は正義?

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そういえばネット上でこんなやりとりを見掛けました。

 この意見についてのコメント…

実は「プロなんて客を騙す事しか考えてない」「実は客の事ちっとも勉強してない」みたいな不審感の高まりをこそが「反知性主義(Anti-intellectualism)」の原義で、歴史上最初にこれを向けられたのが、欧州においては王侯貴族や聖職者といった不労所得階層でした。早期の例としてはサン=シモンの産業者同盟(les indutriels)が知られます。また同時期のアメリカには(家父長制や奴隷制を守り抜く為に連邦政府の介入に抵抗する)ジェファーソン流民主主義の広まりがあり、これが南北戦争(American Civil War、1861年〜1865年)の遠因の一つとなります。

一方、こうした議論はジョンス・チュワート・ミルが「自由論(On Liberty、1859年)」の中で述べた「文明が発展するためには個性と多様性、そして天才が保障されなければならず、これを妨げる権力が正当化される場合は他人に実害を与える場合だけに限定される」なる古典的自由主義の定義とも深く関わってきます。実はこういう考え方はコンドルセ侯爵の多数決原理を補完する形で発達してきたので、冒頭の意見はそれを正しく継承した考え方ともいえる訳です。

それにしても「反知性主義」ブームが去って、この種の議論も随分と冷静に進められる様になりました。

最近は「忖度」が盛り上がってますが、この用語もやがて忘れ去られ、本来のニュアンスを取り戻すのでしょうか?