インテリ=ブルジョワ階層の抱える内的矛盾というと、これまでの投稿に目を向けると「ジェーン・オスティンの性淘汰(Jane Austen’s Sex Selection)」「ラスティニャックのジレンマ(The Dilemma of Rastignac)」「モーリス・ルブランのジレンマ(The Dilemma of Maurice Leblanc)」辺りが念頭に浮かびます。
そしてさらには心の奥深くに刻まれた傷跡の顕現…
「あしたのジョー」の金竜飛が朝鮮戦争中に飢えと恐怖のためそれと知らずに父親を殺してしまうシーンで、なぜか背景が浮かび、担当編集者に「こんなリアルな背景、何を資料に…?」と聞かれてもわからない。それが実は、自らの満州引き上げの記憶であったことに最近気づいたとちば先生。
— 藤本由香里 日本帰国 (@honeyhoney13) 2018年3月11日
この辺りでしょうか pic.twitter.com/iDheAoJ7E7
— Jun'ya Suzuki (@JunyaTheSphere) 2018年3月11日
なるほどこれがスポ根ブームを巻き起こした「20世紀的ロマン主義」… あくまで「全てが自分に由来するからこそ自由」なる骨太な態度…
*皮肉にもこの思考様式こそが「怒鳴る」「泣く」「殴り合う」「貧乏」「エロ」を廃し「何でも趣味的態度で楽しむ態度」を全面的に押し出したバブル世代コンテンツの先駆けとなった?
どうやら良い意味でも悪い意味でも学生運動崩れが反差別運動に拘泥しておかしくなっていくプロセスとは切り離して考えないといけない様なんです?
というか、こういう部分もまた「日本人はイデアの概念が理解出来ない=「自らに由る」という真の意味での自由への到達が難しい」原因の一つとなっている?