諸概念の迷宮(Things got frantic)

歴史とは何か。それは「専有(occupation)=自由(liberty)」と「消費(demand)=生産(Supply)」と「実証主義(positivism)=権威主義(Authoritarianism)」「敵友主義=適応主義(Snobbism)」を巡る虚々実々の駆け引きの積み重ねではなかったか。その部分だけ抽出して並べると、一体どんな歴史観が浮かび上がってくるのか。はてさて全体像はどうなるやら。

【AKB商法制度疲弊】日本市場は次には何方に向かう?

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AKB商法による効果がこの3~4年間で徐々に薄れ始めた。なぜなら、各マスコミが10年代中期からビルボード・チャートを使い始めたからだ。

2008年から日本でもチャートを始めたビルボードは、CD販売数だけでなく、音源ダウンロードやストリーミングでの再生数、動画再生回数など7つの項目で楽曲をランキングしている。よりインターネット時代に即した指標となっており、昨年トップに位置したのはAKB48でも欅坂46でもジャニーズでもなく、米津玄師の「Lemon」だった。

AKB48の人気は、ビルボードの指標では明確にその凋落が確認できる(図3)。2017年以降はとくにはっきりとしている。欅坂と乃木坂の坂道グループの人気は上昇傾向にあるが、昨年のAKB48グループは10位に「Teacher Teacher」が入ったのみだ。

オリコンからビルボードへ──人気の指標は3~4年前から変わりつつある。つまりルール変更が生じ、オリコンハッキングの効果が薄れている(オリコンも2018年末からダウンロードとストリーミングを加えた合算ランキングを開始した)。

AKB48人気の隆盛と凋落が生じた10年代のこうした状況は、後年おそらく旧いメディアと新しいメディアの過渡期に生じた現象として振り返られるだろう。

 この記事の著者は「代わって実力主義のKPOPが台頭して来た」といった方向に話を纏めようとしてますが、それはそれで違う気もしているんです。

2000年代前半におけるKPOPの国際的若者人気と現在K-Hiphopが築きつつある国際人気を一緒くたにしてはいけない。
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  • 2000年代前半におけるKPOPの国際的若者人気」は、まさに国際SNS上の関心空間が牽引した大人文化に対するカウンター・カルチャーそのものだった。韓国では珍しい男女混成ユニットTrobulemakerが繰り出したヒョンナのエロティックなダンス(着エロ好きのラテン系で爆発的に流行)、どんどん脱ぐ「野獣ドル」2PMのライブパフォーマンス、そして2ne1「Norza2011年)」の荒々しいまでの「女子の本音」路線…

    皮肉にも「大人も安心して聞ける」Psy「Gangnam Style2012年)」の登場は、むしろこうしたカウンター・カルチャー文化の「終わりの始まり」となったのである。

    *それまでKPOPにこっそり心酔して来たネット上の若者達は、その「聖域(Sanctuary)」に大人達が土足で足を踏み込む様になると、たちまち逃げ散った。仕掛け人が「二匹目のドジョウ」を狙うジャスティン・ビーバーのマネージャーたるスクーター・ブラウンだったのも心象面で良くなかった。


    そして、それに続いた韓国大手芸能事務所による「いかがわしいコンテンツ殲滅作戦」による全滅…かくしてKPOPは一旦国際人気を完全に喪失し、その間を(元2PMのリーダーだったパク・ジェボムJay Park)の様な韓国系米国人プロデューサーが埋める「冬の時代」を迎えたのだった。
    *ただ皮肉にも祖国へのルサンチマンに満ちた彼らの「国際派路線」は「ただの黒人音楽と何が違う?」という方向に進んでしまい、次第にその影を薄くしていく。

  • ちなみに一時期話題となった韓国大手事務所のYoutubeなどにおけるステマ作戦だが、実はSony Musicなど日米大手音楽会社の技法を模倣したもので、本家のそれまで巻き添えに信頼感を失わせる「死なば諸共」戦略という側面があった。犠牲となったのはマドンナやレディ・ガガの様なこの種の工作で人気凋落を誤魔化してきた海外大物アーティスト達、そしてこれらの会社が「ビートルズの再来」と宣伝していたOne DirectionやMaroon5の様な「若き天才集団」…


    *ただ一応「Maroon5は違う!!」という声もある。

  • むしろこうした時代展開は韓国インディーズ界、特にHiphop業界だったが国際市場での受けを強く意識し過ぎるせいで「確かに悪くはないが、お行儀が良すぎる所詮はHiphoperだろ、そのうちボロを出す)」とも評価されている。まさしく「目黒のさんま」状態…

    ある日、殿様の親族の集会で好きなものが食べられるというので、殿様は「余はさんまを所望する」と言う。

    だが庶民の魚であるさんまなど置いていない。家来は急いでさんまを買ってくる。

    さんまを焼くと脂が多く出る。それでは体に悪いということで脂をすっかり抜き、骨がのどに刺さるといけないと骨を一本一本抜くと、さんまはグズグズになってしまう。こんな形では出せないので、椀の中に入れて出す。

    こうして日本橋魚河岸から取り寄せた新鮮なさんまは、家臣のいらぬ世話により醍醐味を台なしにした状態で出されとても不味くなってしまった。

そう、私は良くも悪くも「KPOPが国際的ヒットを飛ばす時、その背後には必ず国際的マーケッティング眼を有する凄腕プロデューサーがいる」感じが好きなのかもしれない。彼らが今度は何を採り入れ、何を切り捨てるのか確かめては一喜一憂してる感じ…もちろん失敗もするが、二度と前轍は踏まず、何度でも新たな切り口を発見して這い上がってくるその不屈の精神…

それにつけても日本のKOPファンはどうして一般に「KPOPアイドルは歌も踊りも上手いから勝って当然」としか考えないのでしょう? 世界に通用するには上手いだけでなく、さらに「プルス・ウルトラPlus Ultra)が求められるというのに…まずその現実を日韓大手芸能事務所が認められず、顧客洗脳に徹してるせい?

逆をいえば、良くも悪くも日本には巨大な国内市場が存在し、それに依存してる限り国際的マーケッティング眼など備えずともこれまでは食べていけたとも。そういう時代も
米津玄師みたいな「国際SNS上の関心空間でちゃんと長年選ばれ続けて来たバケモノ」が割り込んできたせいで少しは変って来たんでしょうか? 

そういえばこんな事件も。

 芸能界の闇はあくまで深い…