諸概念の迷宮(Things got frantic)

歴史とは何か。それは「専有(occupation)=自由(liberty)」と「消費(demand)=生産(Supply)」と「実証主義(positivism)=権威主義(Authoritarianism)」「敵友主義=適応主義(Snobbism)」を巡る虚々実々の駆け引きの積み重ねではなかったか。その部分だけ抽出して並べると、一体どんな歴史観が浮かび上がってくるのか。はてさて全体像はどうなるやら。

【楽天、英語の次はプログラミング】一体、何周遅れなの?

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最近気になったニュース。

英語を社内公用語にした楽天三木谷浩史会長兼社長が、今度はコンピューターのプログラミング能力を社員に求めている。

近く1万7000人超の社員に、コンピュータープログラムの仕組みや、CPU(中央演算処理装置)とGPU(画像処理半導体)の違いを理解するよう求める見通しだ。プログラミング言語を記述する初級レベルのコーディング能力が必須となる。

日本のマスコミは(さらには下手したら楽天の幹部や社員ですら)「CPUとGPUの違いの理解を求める」なる言い回しの背後に機械学習技術やブロックチェーン技術を構成する「莫大なベクトル並列処理」が暗喩されているのが理解出来てない?

実は言語自体は何でも良くて、鍵を握るのはフレームワークの選択と「莫大なベクトル並列処理」の原料となるデータをどう集積するかについての計画制定能力かと。そしてここでいうデータをGPUに喰わせる際には概ね「テンソルtensor, 独Tensor、線形的な量または線形的な幾何概念を一般化したもので、基底を選べば、多次元の配列として表現可能だが、それ自体特定の座標系によらないで定まる対象)」へ変換を必要とするのですが、そもそもテンソル概念自体が数学、物理学、統計学、経済学、生物学、金融業界それぞれの「単純計算が不可能なすなわち機械学習が有効な領域」から、それぞれ異なる動機から注目され、多様で多態的な(しばしば思考様式や信念が宗教的に衝突するアルゴリズムを発展させてきたデータ型だったという辺りがややこしいのですね。

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そもそもこの分野が急にこれらの層の注目を一斉に集めた理由が「コンピューターゲームの開発競争が産んだ計算能力増大気づくと量子コンピューティングより遥かに有望で現実的という状況に)」というのも皮肉に満ちてる訳ですが…

いずれにせよこんな抽象論で幾ら騒いでも何も見えてこず、とりあえずでも自らが立脚するスタンスを明らかにしないと採択すべきアルゴリズムも見えてこないのです。

  • Amzon社といえば一見、楽天市場も多大な影響を受けた「ロングテイルThe Long Tail)」理論に伝統的に影響を受けてきた様に見える。

    だが実際のAmazon社は2006年にAWSAmazon Web Service)をリリースしてインターネット世界におけるトラフィックの主軸を画像や音声や動画にシフトさせ、Netflixへの挑戦を続けるネットドラマ制作配信会社という顔も持っている。

  • Facebook社は(SNS上の各アカウントの相互交流を主題としてきた関係上オイラー位相幾何学を大源流とするグラフ理論を伝統的に重視してきたが、胡散臭い疑似科学めいたインフルエンサー理論に振り回されて壊滅的打撃を追う羽目に陥った。

    とはいえ、これほどの巨人ともなれば転んでもただでは起きない。SmartphoneのFirstscreen化といった対応の出遅れもあって2010年代前半には一旦、TumblrPinterestSoundCloudといった国際SNS上に分散して存在する「関心空間Interest Graph)」に逃げ散った子局を子会社のInstagramに呼び戻す事に成功。これをマネタイズする新たなマーケティング理論の開発に取り組み続けてきた。

  • Googleは創立当初からシャノンの情報理論に重きを置いてきた事で知られる。詳細は不明だがDeep learningのFlamework環境として名高いTensrFrowのリリースや量子コンピューティングのリーディング・カンパニーとして名高いD-Wave社との提携もその一貫とされる。

まだ別にどの会社の「信念Belief)」が優れてるか証明された訳でもありませんが(実際、最近こうしたアプローチの焦点の一つととなってるマルコフ連鎖モンテカルロ法(MCMC)の入門書に目を通したら、解説が数学屋や物理屋電気屋や統計屋や金融屋が互いの立場から殴り合う壮絶な異種格闘技バトルロイヤル戦のステージに成り果てていた)、現時点でこうした「宗教戦争」に参入すらしてないのは本当にマズいと思います。実際AGFAの一員に数えられながら、こういう方面で全然話題とならないAppleについて「まさか経営畑出身のティム・クックはこの戦いをExelシート活用で乗り越えようとしてるのか!?」なんて冗談まで言われてるほどで…さらに皮肉なのはExelマクロが案外強力で、実際頑張れば(RとかPythonとかJuliaみたいな最新言語を学ぶまでもなく)その枠内で必要なアルゴリズムの習得と運用が良い線まで出来ちゃう辺り…