炎上中の「ハーフの子供を産みたい方へ」のキャッチコピー、グローバル企業を謳う広告代理店勤務の30代女性の作品と聞き、エロおっさん脳はエロおっさんだけのものじゃないんだなと己の偏見を反省した。
— 深爪@新刊「深爪な"誰にも話せない"お悩み相談」発売中 (@fukazume_taro) June 19, 2019
「マウンティング脳では?」というリプライをいただいたんですが、このコピーを作った人が、金持ちの男にナンパされ、ハーフの子供を産むのがステイタスだと思い込んでるような女性だとしたら非常に合点がいきますね。
— 深爪@新刊「深爪な"誰にも話せない"お悩み相談」発売中 (@fukazume_taro) June 19, 2019
炎上してる 「ハーフの子を産みたい方に」のコピーの着物屋さん。
— いっし~ (@isshy0216) June 20, 2019
着物に興味ないけど外国人にモテたい、男子受けしたい層を取り込めるかも?と言う「可能性」に対して、純粋に着物が好きな層からは「確実に」ドン引きされて購買層を失う大ダメージ
ハイリスクローリターン過ぎない? pic.twitter.com/ldwpMEe752
上品なイメージを残したい着物業界に対して、下品なCMで笑えるw
— 九重@3日目西37a (@remyuriya) June 20, 2019
こんな意見も。
例のポスターに激しく怒っている女性のプロフィールを見てみると、外国人(西洋人)と結婚したがっているような人も多くて、炎上理由として「自分が密かに思っていることでも他人に言われるのは不愉快」というのもあるかもしれません🤢
— アイドル人権センター🏴 (@Jinken48) June 20, 2019
さらにはこんな意見も。
製作の段階で色んな圧力がかかり、本来伝えたかったキャッチコピーとはかけ離れたものになってしまい、GOサインがでたんじゃないんだろうかって思いました。
— まひびすいーと (@mahibisweet) June 20, 2019
広告代理店はクライアントの意見を聞き入れるのも仕事な訳ですよね。
クライアントに滅茶苦茶リテイクくらって当初の案とは全く違うものが出来、不本意でしかないが世に出ることも止められなかった…という可能性もなくはないのではって思います
— さば (@dogcatbirdbear) June 19, 2019
着るのが親孝行、みたいなコピーはよかったな
むしろ現実では女性性という着ぐるみの下にはそれこそ強烈なおっさんが横たわっていたりする印象。。
— kemorin (@k3morin) June 20, 2019
そもそも「おっさん」というのも男性にとっての着ぐるみでもあったり🤔
やはり30代の女性が作成したというところまでがこのコピーの味わい深さなんでしょうね…
トドメはこれ。
沼正三の世界だね。>RT pic.twitter.com/5mqmjo2aWl
— カスガ (@kasuga391) June 19, 2019
沼正三の「混血への妄想」は、マゾヒストにとっての理想の「植民地日本」を微に入り細を穿ち夢想した、「もうひとつの家畜人ヤプー」とも呼ぶべきエッセイで、その架空の日本では、白人の血統がより多く混じっていることが社会的地位を得るための第一条件となっている。
— カスガ (@kasuga391) June 19, 2019
日本に駐留する白人男性の現地妻となることが全日本女性の憧れの身分となるが、そんな地位を射止められるのはごく一部の上流階級の令嬢やミス・ジャパン級の美女だけで、人口の大部分を占める下層階級の女性たちには夢のまた夢である。
— カスガ (@kasuga391) June 19, 2019
そこで一般女性たちは、せめて白人男性の胤を受けることを切望するようになる。何しろ白人との混血の息子や娘を持つだけで、将来の豊かな生活が約束されるのだ。妥協して日本人男性と結婚する場合でも、白人との混血度合いが高いことが第一条件となる。純血の日本人男性などは洟も引っ掛けられない。
— カスガ (@kasuga391) June 19, 2019
父親や夫にしても混血の孫や息子を持つことが生活の安定に繋がるのだから否やはない。むしろ積極的に娘や妻を白人相手のコールガールとして差し出すようになる。
— カスガ (@kasuga391) June 19, 2019
しかしながら急激な混血化によって、使用人や農奴に適した忍耐や屈従の精神が日本民族の遺伝子から失われることを危惧する者もあり、米本土では「純血の日本人を保護せよ」という運動が起こる――というところまで沼正三氏は空想の翼を広げる。
— カスガ (@kasuga391) June 19, 2019
最後に沼氏は、現実の進駐軍はこの幻想より遥かに紳士的で、たかだか十数万人の混血児しか生まれなかったのはマゾヒストとして残念至極であった――と記してエッセイの筆を擱く。
— カスガ (@kasuga391) June 19, 2019
裏返しにこんな話も(発端となったTweetは消えている。「駐在員の妻は自分を投資の成功者と考えてマウントしてくる」といった話)。
私もドイツにいたときは何度か駐在員のご家族の方々を見てきましたが、良い方と会った事がなかったです。
— しばた (@BatashiMayora) June 23, 2019
むしろ現地にきてさらに悪くなってる印象です。日本食レストランでも高圧的ですから、、
— しばた (@BatashiMayora) June 23, 2019
ほとんど旦那を金なる木と思ってそうな人達ですよ😇
経験則からですが商社や銀行に多い印象です。メーカーだとそんなことないと思います。だって彼らにとってはメーカーなんて視界に入ってないですから。
— Tomo 🇯🇵 (@Papa_Saruzo) June 23, 2019
ダラス テキサスに居たんで…メーカーがほとんど… そんなギスギスしてなかったと思う…
— 可児和義 山里ちゃふぇ ケーキ屋アトリ (@kaniyamazato) June 23, 2019
ニューヨークはもっと凄いですよ。日本から派遣されたトップエリートの一員だと思っているのか、選民意識があるかのようにも感じます。
— 平川典俊 (@soudearunara) June 23, 2019
80年代の日本の駐在員妻をテーマにした「日本悪妻に乾杯」という本は、直木賞をとり、ドラマ化されました。ネットの内容で、あの時代からあまり変わっていないことを知り、驚いています。長年、海外居住していても知識も精神も偏狭な人は多いです。
— ponte (@flower2012flowe) June 23, 2019
70年代からの高度成長時代に、団塊世代のサラリーマンが増大し、海外駐在員も増大しました。中国人とはまた違う、日本の組織帰属社会の序列文化が、まだ続いているようですね。
— ponte (@flower2012flowe) June 23, 2019
80年代に小学生としてメリーランド州におりました。日本人駐在員は研究者だったり外交官だったり暮らし向きは良いはずのに、不馴れな土地で助け合いましょうといいながら笑顔で根も葉もない悪口を言いふらし合うので非常にトラウマでした。過去の話になったかと思いきや、続いていたことに驚きました。
— Nasato (@nasato_pikapi) June 23, 2019
同じ日本人としてお互いに気持ちよく関わりたいですね。私の体験談にはなりますがワーホリで🇬🇧滞在中、駐在妻、現地在住者、温かくて素敵な方にも出会えました。色んな人がいるのは確かですが自ら壁を是非作らないでほしいなぁとも思います。海外生活大変な事もありますが是非素敵な時間にしてください
— MAI (@maisuuum) June 23, 2019
*ちなみに、さらに裏返しでこういう話も。
海外の駐在員家族が気分悪いっていうツイが回ってきた。私の友達は、日本にいる間、株や給料の話ばかりしていてもう会いたくないと思っていたところ、彼がNY駐在になってからすっかりブロードウェイにはまって友情が戻ったなんてことがあった。
— tetsutaro (@oniontharada) June 23, 2019
昔、米国に駐在時ゴルフコンペで親しげに話しかけて来て家族状況や日本に帰ったら住むところをどうするか聞いて来る人がいた。僕が次男坊で自分では不動産を持っていないことを話した途端眼の前から消えた。後日、ストックを持たないものは無価値という発言も聞いた。ミ◯◯ホームの駐在員。嫌な奴。
— 小方TAZ俊也 (@taz68000) June 19, 2019
本気で仕事している駐在員の方には本当に悪いのだけれど
— FUKEGAO @ ドイツでニート (@DOERA1994) June 15, 2019
家族がいる人でさえ
同僚やお客さんとの付き合いで、日本人同士の飲み会をした後、キャバクラ的な所へ毎週のように行き、日曜日はゴルフを楽しむという日本で出来ることをやってしまう。
それが欧州最大級の日本人街の
駐在員の実情です。
私は現地採用だったから、正直「駐在員の奥様」は華やかイメージを持ってた。
— ふくちゃん@海外在住引きこもりブロガー (@fukuchan5818) June 21, 2019
でも実際は「自分が希望して海外に来たわけじゃない」と「家族のため」の間でどう気持ちのもやもやを振り払うか日々戦ってる人もいる。
みんなそれぞれの立場で悩み、傷つき、苦しんでいるんだよね。 https://t.co/Ul2QG5RPjp
駐在員やその家族も数年間とはいえ日本とは違う生活にアジャストできずに苦しむ人、つまらない毎日を過ごす人はけっこういるん印象。
— Yoshiyuki Sugimoto @ 海外在住日本人の生活を楽しくする仕事 (@Saigon) June 17, 2019
アレックス・ヘイリー「マルコムX自伝(1965年)」によれば、物凄く皮肉な事にこうした「自己肯定感の低さが産む葛藤」は公民権運動以前のアフリカ系アメリカ人にも見られた特徴だったとか。
マルコム・X(Malcolm X, 1925年〜1965年) - Wikipedia
アメリカの黒人公民権運動活動家。ネーション・オブ・イスラム (NOI) のスポークスマン、ムスリム・モスク・インク (Muslim Mosque, Inc.) およびアフリカ系アメリカ人統一機構 (Organization of Afro-American Unity) の創立者でもある。出生名はマルコム・リトル (Malcolm Little)。
非暴力的で融和的な指導者だったキング牧師らとは対照的に、アメリカで最も著名で攻撃的な黒人解放指導者として知られているが、彼が活動中に暴力行為を働いた事は一度もない。
幼少時代
ネブラスカ州オマハに生まれる。バプテストの反体制的な牧師だった彼の父親アール・リトルは、アメリカに黒人の自由は存在しないと考えている人物だった。自宅敷地内に家庭菜園を作り家畜を育てほぼ自給自足に近い生活を送り、周辺に住む他の黒人のように白人に媚び諂い仕事を分けてもらうことを良しとしない人物だった。そのため、一家は当時大きな勢力を誇っていたKKKの標的にされていた。
父は1931年にミシガン州ランシングで人種差別主義者によって殺害された。頭が変形するほど殴られ、体が三つに切断されるように線路に放置されて轢死体となって発見された。明らかな殺人にも関わらず警察は自殺と断定した。当時マルコムの父は二つの保険会社の生命保険に入っており、その内の一つは受け取りの金額が僅か数百ドルと小額だったため保険金が支払われたが、もう一つの保険会社は受け取りの金額が大きかったため、警察が自殺と断定したとの理由により保険金は支払われなかった。その後彼の母ルイーズは精神を病み、精神病院に送られた。後にマルコムと兄弟姉妹が精神病院から引き取るが、その時にはマルコムを含めて子供達を全く認識できなかったことから、人間モルモットまがいの扱いを受けていたものと推測されたが、病院側はあらゆる質問を拒否し彼女のカルテも無断で破棄したため事実は現在でも闇の中である。マルコムは自伝で、役所の人間が同じことを何度も母に尋ね子供達を里子に出すことを強要したため精神を病んだのだ、と記述している。
ルイーズは黒人と白人の混血で、母親(マルコムの祖母)が白人に強姦されて生まれた。一見すると褐色の肌の白人と間違えられ、そのお陰で職を得られたこともあったが、白人の血が入った黒人であることが発覚すると即座に解雇された。マルコムは自伝で、「母は自分の体に流れている白人の血を憎み、黒人の中でもとりわけ肌の色が黒く黒人然とした父と結婚したのだ」と語ってはいるものの、実際にはマルコムの父が殺害される数年前から夫婦仲は冷え切り喧嘩が絶えなかった、とマルコムの兄姉は証言している。事実、アールが殺害された晩も、夕食のメニューという些細なことで口論となり、彼が家を飛び出してその帰り道に襲撃され殺害されている。ルイーズは初婚であったが、アールにとっては3度目の結婚であった。彼女は夫の死後9人の子供を一人で育てることになった上に、精神を病んだため、子供たちはそれぞれ別の家に里子に出された。
マルコムは白人の上流階級の家に引き取られたが、自伝ではあくまでも「高価あるいは珍しい動物としてしか扱われなかった」と語っている。事実、この時代のアメリカでは慈善事業と謳い、富裕層の白人が黒人の孤児を引き取ることが流行していた。マルコムは幼い頃から優秀な成績を収め学級委員長に何度も当選したが、引越し先ではやむを得ず白人の学校に一人だけ黒人として通うこともあり、席は常に一番後ろだった。白人教師から将来何になりたいかを聞かれた時、弁護士か医者と答えたが、教師からは「黒人はどんなに頑張っても偉くなれない。黒人らしい夢を見た方がいい」と諭され、手先の器用さと人当たりの良さを生かして大工になることを勧められた。
中学卒業後、異母姉エラ(アールと前妻の娘)と一緒に住むためにボストンへ転居、リンディー・ナイトクラブで靴磨きの仕事を行った。自伝でデューク・エリントンや他の有名な音楽家の靴を磨いたと語っている。また歴史あるオムニ・パーカー・ハウス・ホテルでテーブル片付け係として働いていた。このホテルはジョン・F・ケネディがジャクリーン・ケネディ・オナシスにプロポーズした場所であり、ホー・チ・ミンがシェフを務めていた。
その後、ニューヨークのハーレムでギャンブル、麻薬取引、売春、ゆすりおよび強盗に手を染めた。さらに第二次世界大戦中、徴兵を回避するために精神異常を装った。ニューヨークでは黒人男性が白人女性を相手する売春組織に入ろうとしたこともあったが、母方から白人の血が入っていたためその肌の色は漆黒ではなく赤みの強い濃い茶色、瞳も髪の色も茶色がかっていたため、肌の色が明るすぎるとして組織への入会を断られている。事実、彼は黒人の仲間達からその肌の色から「レッド」の愛称で親しまれていた。
服役と改宗
1946年1月12日、20歳のときに強盗の罪で逮捕され、窃盗罪で懲役8〜10年が宣告された。通常の窃盗罪は初犯では懲役2年となることが多いが、白人女性のソフィアと継続的な性的関係を持っていたため、通常よりも長い懲役刑を宣告された。収監されたチャールズタウン州刑務所ではあらゆるものを罵り、特に神と聖書に対する悪罵から彼は「サタン」と呼ばれた。
1948年に家族がマルコムをイスラム教に改宗させた。彼は獄中でイライジャ・ムハンマドの教徒と彼の行っていたブラック・ムスリム運動に出会い、その教えを勤勉に研究した。マルコムはイライジャと文通を行い、独学で知識を進歩させ、手紙を毎日書いた。異母姉のエラは、彼をより自由のきくノーフォークのマサチューセッツ州刑務所へ移送する支援をした。そこで彼は熱心な指導者となり、歴史上および哲学上にイライジャ・ムハンマドの教えとNOI(ネーション・オブ・イスラム)の正当性を発見した。彼は刑務所内の毎週の討論会に参加し、知識を広げ、筆跡を改善するために刑務所図書館の全辞書を筆写したりもした。その際、刑務所内で勉強するためとして割り当てられていた時間を越えて消灯後も独房内で月明かりや通路の照明だけを頼りに本を読み辞書を筆写していたため、収監前は2.0あった視力が0.2まで落ち、後にトレードマークとなるサーモント型の近眼鏡を常用するようになる。出所後、一躍名を知られるようになったマルコムはテレビやラジオ、雑誌等マスコミのインタビューで、刑務所内で磨かれた卓抜すぎる言葉遣いや知性の高さが窺える仕草から一流の大学を卒業しているのだろう、と勝手に推測され、出身大学はどこかと訊ねられた時には刑務所内の図書館だ、と答えている。マルコムは自伝で、大学や大学院を卒業している黒人を「白人に従順になるように調教されたことに気付かない哀れな家畜だ」と述べている。
マルコムは1952年8月7日に釈放され、スーツケースと眼鏡、時計を購入した。後に彼はこれらのものが、自分の人生の中で最も役に立ったアイテムだったと語った。
1952年9月、彼はNOIから"X"という姓を授かり、これ以降現在の本名「マルコムX」を名乗ることになる。アメリカ黒人の「姓」は本来の彼らの姓ではなく、奴隷所有者が勝手につけたものにすぎないとネーション・オブ・イスラム教団では考え、未知数を意味する「X」は、失われた本来の姓を象徴するものである。同名の人物が入信した場合、入信した順番に「X」の前に番号をつけることになっていた。○○2X、○○3X、といった具合である。
1957年、ネーション・オブ・イスラムの一人が警察官に暴行を受け逮捕された。教団はこれに抗議、マルコムを中心としたFOI(Fruit of Islam, 信者の総称)が留置所前で仲間を病院へ送るよう要求した。これが受け入れられ、NOIとマルコムは一躍名を知られることとなった。
脱退とメッカ巡礼
1962年、イライジャが少女を強姦し子を産ませていたことが判明し、マルコムはNOIに失望する。彼はイライジャの行為に怒り、このことを告発。NOIにおける立場を危うくすることになる。1963年2月に教団は彼を暗殺しようとしたが失敗に終わる。
1964年3月26日、マルコムはキング牧師と最初で最後の対面をした。これは予定されていたものではなく、その日二人がたまたま公民権法に関する論議を聞くためにアメリカ合衆国議会議事堂を訪れていたために実現したものであり、会話も挨拶のみでわずか1分ほどで終わった。
同年、マルコムはアフリカ・中東を訪問し、メッカに巡礼。彼はメッカ巡礼成就の意味を込めたエル・ハジ・マリク・エル・ジャボズに正式に改名した。そこで彼は現地のイスラム教徒から熱い歓迎を受ける。白人でありながら自分たち黒人を肌で判断しない彼らに感銘を受け、また世界中から集まったあらゆる肌のイスラム教徒が同じ儀式に参加する光景を見て興奮した。この時マルコムXはアメリカでの「白人」とは肌の色よりも黒人を対象にしたときの態度・行動であるという新しい視点を得た。メッカ巡礼を通して正統派へ転向したという意見もあるが、伝道師、ブラックナショナリストという立場は変わらなかった。NOIを脱退し、アフリカ系アメリカ人統一機構(Organization of Afro-American Unity)を組織するが、マルコムとNOIの緊張は増加した。教団内に侵入したFBIの潜入捜査官は、マルコムが教団によって暗殺の対象になったと報告した。アフリカ・中東訪問後、マルコムXは広い視野を持つようになり、アメリカの黒人問題は公民権問題にとどまらず、人権問題であるという考えや、黒人は故郷へ思想的、社会的、文化的帰還をなすべきという考えを強固にし、国連にアメリカの黒人の人権問題を訴えることを主張した。彼はアフリカン・アメリカンが大規模にアフリカへ帰還するという考えを捨てた。
NOIの暗殺の対象となったマルコムは、護衛なしでは外を出歩かないようになった。ライフ誌は、M1カービン銃を持って窓から外を凝視するためにカーテンを開くマルコムXの有名な写真を掲載した。写真は、彼と家族が毎日受けていた死の脅迫から自己防衛するというマルコムの宣言から公表された。
暗殺とその後
教団はマルコムの暗殺指令をメンバーに下した。教団内のFBI工作員は教団からマルコムの自動車に爆弾を仕掛けるように指示された。1965年2月14日に、ニューヨークの彼の自宅は教団メンバーによって爆弾で攻撃されたが、マルコムと彼の家族は無事だった。
一週間後の2月21日、マンハッタン、ワシントンハイツ地区にあるオードゥボン舞踊場でマルコムがスピーチを始めたとき、400人の群衆の中で騒動が発生した。男が「俺のポケットから手を離せ! ポケットにさわるな!」と叫んだ。マルコムのボディーガードが騒動に対処しようとしたとき、男は前に突進し、短い散弾銃をマルコムの胸に向けて発射した。さらに他の二人がステージに素早く近づき、マルコムに短銃を発砲した。マルコムは15発の銃弾を受け、コロンビア長老教会病院に運ばれたが死亡が確認された。
マルコムXはニューヨーク州ハーツデールのファーンクリフ墓地に埋葬された。また、NOIの信者、タルマージ・ヘイヤー(トーマス・ヘーガン)、ノーマン・3X・バトラー(ムハンマド・アブドゥル・アジズ)およびトマス・15X・ジョンソン(カリル・イスラム)の三人が殺人罪で逮捕され、全員が1966年3月に第一級殺人で有罪と判決された。
2010年4月27日、暗殺犯の一人ヘーガンが44年ぶりに仮釈放を認められた。仮釈放の申請はこれが17回目だった。ヘーガンは1966年暗殺の実行犯として20年から無期の禁固刑を言い渡されたが、1992年以降は仕事を続けることを条件に週に5日間自宅に戻ることができ、2日間だけ刑務所で過ごすプログラムが適用されていた。なおほかの二人は1980年代後半に仮釈放が認められている。ヘーガンは犯行動機について、マルコムXが意見の相違を理由にNOIと袂を分かった為と語った。
マルコムは生前、自分の命を狙っているのは教団だけでなく、FBIやCIAすらも協力しているのではないか、と漏らしていた。彼の死後もそのような噂は途絶えなかった。
1964年と1965年の間に、マルコムの死の直前まで行われたインタビューに基づき、アレックス・ヘイリーによって執筆された『マルコムX自伝』は1965年に出版され、タイム誌によって20世紀の10冊の最も重要なノンフィクションの中の1つに選ばれた。日本語訳は1968年に河出書房(現河出書房新社)より抄訳版が『マルカムX自伝』と題して刊行されたものの、約半分の内容であった。全訳版は1993年に映画『マルコムX』(監督:スパイク・リー、主演:デンゼル・ワシントン)公開に合わせて同出版社より現在の『マルコムX自伝』として刊行された。
こういう予備知識があったんで、国際SNS上で黒人少女が「セーラームーン」コスプレとか披露した際にドキドキだったんですが、別に黒人側からそういうツッコミもなかったし、今はもうそういう時代みたいです。
それはそれとして、今日なおぽっちゃり系黒人女子のセーラームーン・コスプレに「ルージュラ(Jynx)!!」とコメントするのが命(Account)掛けな事実は変わらない。とりあえず、その瞬間「鯉口を切って警告するまでもまく抜き打ちで切って良い相手」フラグが立ってしまう伝統だけは継承されてる模様?