確かに「教育」には相応の追加コストを要求してきますが、その手間を惜しむなら「生産者」側も「消費者」側も縮小再生産を繰り返すだけに終わってしまうんですね。
漫画業界、最近「SNS等で無料で公開して、バズッたら版元が声をかけてビジネスに」というケースが目立つ。あれって一見「出版界共存共栄の新たなカタチ」みたいに見えて、無邪気に喜んでるところも多いと思うんだけど、とんでもない話だと思う。出版社の存在意義崩壊を目の当たりにしてるのに
— 近田火日輝(fireworks.vc) (@hi6ikic) 2019年11月27日
ああいうケースを一般化すると、作品が(A)「売れるか売れないかわからない期間」を漫画家の手元で育て、(B)「売れるとわかってからの期間」を出版社が育てる、という風に言い表せると思う。だけどAとBの期間があるなんてことは当たり前の話で、昔から変わらない
— 近田火日輝(fireworks.vc) (@hi6ikic) 2019年11月27日
ということは、なにが昔と違うかというと、回収できるかできないかわからないAの期間の費用をむかし出版社が負担していたのを、いま作家に転嫁している、とそれだけのこと
— 近田火日輝(fireworks.vc) (@hi6ikic) 2019年11月27日
で、出版社が会社として資本を持ってる根本的な意義のひとつって、Aの投資をすることだったんじゃないの
— 近田火日輝(fireworks.vc) (@hi6ikic) 2019年11月27日
だから、一見出版社は得をしてるように見えるけど、ほんとうは自分のウリを気前よく手放してメシを食っているにすぎないし、作家に対してはうちを見限って巣立ってくださいというメッセージをたえず発信しているようなものだと思う
— 近田火日輝(fireworks.vc) (@hi6ikic) 2019年11月27日
出版社が「小さいリスクで始めて、大きく育てる」とかいって万々歳みたいに勘違いしていると大間違いだよってこと。なぜリスクが小さくなるかというと、それを作家が負担してくれているからで、負担させた代償はあとで何かの形で背負うことになる
— 近田火日輝(fireworks.vc) (@hi6ikic) 2019年11月27日
(例によってオチなし)
— 近田火日輝(fireworks.vc) (@hi6ikic) 2019年11月27日
(念のため補足)万一「無邪気に喜んで」たり「万々歳みたいに勘違いして」いたりするところがあれば気をつけたほうがいいよってことで、そうじゃないなら関係ない話です。僕の知るかぎり、いろんな編集部ががんばって新人さんを育てて(Aの投資をして)います
— 近田火日輝(fireworks.vc) (@hi6ikic) 2019年11月29日
例えばアメリカ人が憧れる「日本の猟師が強要される人格的高潔さ」…
こういう国際的トレンドを編集が押さえているだけで、どれだけ海外に通用する作品が量産可能だと思ってるの? この辺りは「輸出で食うしかないから覚悟も勉強範囲も半端じゃない」上、きっちり死体の山も積み上げてきた韓国系音楽プロデューサーの爪の垢でも煎じて飲ませたい…(もちろん自戒の意味も込めてます)。