やはりこのクラスの人は鋭い事を言い放ちますね。
アメリカの人がたのカミサマって、保守とリベラルでケンカしたりせんのだらうか(´・ω・`)#わけのわからないことを言う
— king-biscuit (@kingbiscuitSIU) 2020年11月14日
- 第二次世界大戦前のアメリカでは(英国などからの旧移民を中心とする)プロテスタント勢と(アイルランドなどからの新移民を中心とする)カソリック勢(ユダヤ人も加勢)の対立が著しく、禁酒法(制定したのがプロテスタント側で、カソリック側が廃止に追い込んだ)やヘイズ・コード(カソリック側が制定し、プロテスタント側が抵抗)などが主戦場となってきた。それが大戦中の挙国一致体制によって宥和を果たし、以降は両者が規制強化を競争し合う展開となってしまう。Comic Code問題もその一環だったが、その背景にはさらに(19世紀後半の不況期に米国へ移住した貧困層で、ハリウッド映画やアメコミの世界を支えてきた)ハンガリー系ユダヤ人と(ナチスから迫害を受けて亡命してきた富裕層で、没落者気分を味わっていた)オーストリア系ユダヤ人の対立(お気付きだろうか? どちらもハプスブルグ君主国臣民出身で、現地での対立構造を米国まで持ち込んだのである)という当時の事情が存在したのである。
- 南アフリカにおいても、アパルトヘイト(1948年~1994年)成立以前にはオランダ系旧移民と英国系新移民の激しい対立が存在したが(何しろボーア戦争まであった)、既得権益維持の為に連合が成立したのだった。
それまでバラバラに二つの対立陣営の間を往復して漁夫の利を得ていた黒人諸集団が団結して人権回復運動を展開する様になったのは、皮肉にもかかる白人連合成立を契機に黒人が締め出された「白人の誕生」を契機としてだったんですね。