「認識可能範囲外を跋扈する絶対他者」を数理化したい…考えてみれば私が数理の勉強を思い立った最初の動機はそれだったのです。
群論概念(Group Theory Concept)でいう空環(Empty/Nullary Ring)概念の設定から出発します。
- まずはN次元の零座標集合Od(d(imension)=1→Inf(inity)){0,0,0,…,0}によって構成される観測原点(Observation Origin)を設定する。ただしノルム(Norm)/距離空間(Metric Space)成立の前提となる三大規約の一つは「‖x→‖=0⟺x→=0」であり、その座標系にとっての次元数は常にその座標系の「視界内(In Sight)=観測が成立している次元数」に一致すると規約する(見えてる次元だけ抽出して机の上に広げ、残りは引き出しの中にしまってあるイメージ)。
次いでN次元の無限遠座標集合Id(d(imension)=1→Inf(inity)){Inf(inity),Inf,Inf,…,Inf}によって構成される観測極限(Observation Limit)を設定するが、こちらは逆に常にその座標系座標系が扱う次元数を超越しているものと想定する(だからその影響が想定以上に観測空間内に及ばない様に常に観測精度の設定や誤差切り捨てなどを意識し続けなければならない)。
そして両者の積(Product)たる観測原点と観測極限の距離集合Ldは可能性として次元数dの数だけ0≦d≦Infの範囲で存在し得るが、視界内(In Sight)にあるのは常にその座標系にとって観測に成功している次元数のみと考える。すなわち観測が全く成立していない最原始観測状態(Most Primitive Observation State)は定義上(一切の広がりを有さない)点と見做される。
これがここでいう「オイラー座標系」における事実上の0次元の規定である。すなわち観測が一つでも成立すれば観測結果集合(Observation Result Set)は空でなくなり、この状態から脱する事になる。
三年目にしてやっとこの「観測にどんなに成功しても小さくならない」表現に到達?