まぁ私にとってはある意味数年越しの「在庫整理」だった訳ですが…
その程度で「渾身の本気」に勝てる筈もなく…
カカオ果実の輸入に成功し、バレンタインデーにチョコレートを手作りするような女に生まれたかったという夢をついに叶えました。 pic.twitter.com/sg3QDrx46o
— 砂漠 (@eli_elilema) 2021年2月14日
個人でのカカオ果実輸入はかなり大変で、最初検討してた南米の農園からは「荷物が頻繁に紛失する。現状の成功率は1/2」と言われて断念→国内業者を通すも、輸送が激しく遅延して家まで届かず、100キロ先のセンターまで車で取りにいくことになったので、気軽に手作りチョコが欲しいとか言ってはいけない
— 砂漠 (@eli_elilema) 2021年2月14日
一緒に作業をした友達が、なぜか輸送中に腐敗した果実をおもむろに食べ始め「納豆の味がする…!」と言い始め、食べてみたら本当に納豆だった。大徳寺納豆みたいなコクがあって、カカオ納豆という新世界が開けた感覚があった。
— 砂漠 (@eli_elilema) 2021年2月14日
高野秀行さんの『幻のアフリカ納豆を追え!』という本に、実はアフリカにはハイビスカス納豆やパルキア納豆が存在するという話がかかれているのですが、こうやって世界中でトロピカル納豆が偶然生まれ、その一部が食文化になっていったんだろうな…https://t.co/iX2N4lbiyq
— 砂漠 (@eli_elilema) 2021年2月14日
そこから腐ったカカオ豆活用法の検討が始まり「納豆として食べる」「茹でて食べる」「焼いて食べる」等を試したのですが、結局「焼いたものを潰してチョコレートにするのが一番美味しい」とわかり「文明が発見された瞬間に立ち会った…!」という気持ちになりました。原始のチョコレートは美味しかった
— 砂漠 (@eli_elilema) 2021年2月14日
腐ったカカオは食べるのは絶対に無理な見た目と臭いで、最初に食べた友達は「絶対やめろ」「食い意地がやばい」「頭がいかれてる」など罵倒されていましたが、結局彼の蛮勇によりチョコレートが産まれたので、イノベーションを産むのはこういう人なんだな、Stay hungry, stay foolishだ…と思いました
— 砂漠 (@eli_elilema) 2021年2月14日
チョコレートは「発酵させる→焙煎する→すり潰す→砂糖をいれる」という流れで作ります。最初に発酵させたり焙煎させたりした人が、なんでそんな手の込んだことをしようと思ったのか分からずにいたのですが「偶然腐敗し、なんとか食べようとして火を通した」ということなのかもしれない。
— 砂漠 (@eli_elilema) 2021年2月14日
なぜか腐った豆について力説してしまった…。きちんと発酵させるチョコレート作りもしているので、そちらについても書いていきます(今発酵中)。
— 砂漠 (@eli_elilema) 2021年2月14日
カカオ発酵は密集を避けるため複数回に分けて実施したのですが、作業者の性格の違いで結果が変わって面白かった。いろんな性格の人がいないと挑戦にも失敗にも多様性がなく文明は発展しないということがわかったので、今後、きらいな人に会う時は「文明のためだから仕方ない…」と思い込むことにしたい
— 砂漠 (@eli_elilema) 2021年2月14日
チョコレートの由来はアステカ文明にあるそうですよーhttps://t.co/EnaztRjIlS
— こぷやん⋈絶賛冬眠垢 (@coprolite) 2021年2月14日
このスレッドを読んでいて思い出したのですが、海外からカカオ豆をもらってきて植物検疫を通して持ち帰り発酵乾燥焙煎等の加工をしてチョコを作るという同人誌がありました。以下から購入可能なようです
— Ka-Ka (@ka_ka_xyz) 2021年2月14日
播磨屋徳兵衛『ガーナで収穫したカカオ豆でチョコレートを作ってみた』https://t.co/gx3nx1ASWx
加工作業で詰まった際に何かしら参考になるかなと。
— Ka-Ka (@ka_ka_xyz) 2021年2月14日
納豆もきっと「もったいない」精神から発見されたんだろうな。😅
— pluteus junoh (@pluteus_junoh) 2021年2月14日
ホンオフェとかも。
以前ホンオフェの事を調べていて知ったのですが、腐敗は発熱を伴う事もあり、下手に素人が堆肥の製造を手掛けると火事騒ぎになる事もあるとか。
昔は栄養ドリンク的な感じでのんでたみたいにゃ。
— メスイキにゃんこANZ (@az_create_0) 2021年2月14日
それを持ち帰った国が砂糖を入れて飲んだとかみたいですにゃ。 pic.twitter.com/93FigP5GCY
こんにゃくとかに通じる物を感じる
— ろん/桐野紡(とうのつむぐ) (@sinroon) 2021年2月14日
砂糖が無い時代にチョコレートがおいしい食べ物と言う事がどうやって分かったのだろうか。保存食としていたのが後世にスイーツに化けた感じなのかも。
— 広車 (@M_Hirose) 2021年2月14日
世の中の全ての発酵食品や毒のある食材(フグとか)を食べれるように加工した先人の食への探求心は凄いと思います
— mag (@magchan360) 2021年2月14日
納豆を人類初食した人が現存、みたいな感じで。
— ribrib (@ribrib010) 2021年2月14日
過去には犠牲者もいたことでしょう(笑)
発酵過程までしてるのがスゴイ。
— J-Boy (@esse_custom) 2021年2月14日
カカオビーンズレベルから始めるのはよく聞くお話。尊敬します!
カカオマスをよくぞ作れた
— 水無月秋葉 (@no1965june40) 2021年2月14日
星新一が以前エッセイに書いてましたが、この世界、現実の世界でも「人類にとって有用な腐敗が発酵、有用でない発酵が腐敗」みたいな曖昧な基準しか存在しないのです。
かかる恣意性は人間以前の生物が時空間認識、すなわち時間経過(過去・現在・未来)+二次元(X軸+Y軸、例えば「前方・中央・後方」と「左方・中央・右方」の「中央」を原点とする直交)あるいは三次元(X軸+Y軸+Z軸、例えば「前方・中央・後方」と「左方・中央・右方」と「上方・中央・下方」の「中央」を原点とする直交)といった感覚を獲得した時代まで遡ります。
その起源はカンブリア爆発期(Cambrian Explosion、葯5億4200万年前〜5億3000万年前)まで遡ります。その頃より視覚と関連情報を処理する脊髄=中央情報処理器官(Central Infomation Processing Organ)」を獲得する事で前後上下左右といった空間感覚と時間の前後感覚を獲得し(四肢に該当する何らかの器官を備えて制御する事で)比較的俊敏な動作をこなす様になった左右相称動物(Bilateria)が、トレンドに乗り遅れ相変わらず鈍重なままのクラゲやヒトデの様な放射相称動物(Radiata)に進化面で優位に立ち始めました。少なくとも「デカルト座標系(Cartesian Coordination)=互いに直交するN次元評価軸」や、これに立脚して「観測は試行回数分だけの観測結果によって成立する」といった経験則に基づいて状況を把握する能力は、それ以前の時代まで遡れないのです。
一方、この時代にはかかる新能力を初めて捕食動物として有効活用し、一旦は「(当時の生物としては破格の大きさまで成長した)地球最初の百獣の王」アノマロカリス(Anomalocaris、約5億2,500万〜約5億0,500万年前)が登場し、最後には遺伝子的痕跡を後世に一切残す事なく潔く滅び去っています。そもそもどうしてこの生物は滅びたのか。ある考え方に従えば、皮肉にもこの捕食性動物は、その奇跡的成長ゆえに「(棘や殻や毒で自衛した)食えない連中」ばかり淘汰して狩果を先細らせる一方、原始的な魚類の先祖といった競争相手の進化ラッシュを引き起こしてしまったという事になります。その感点から「あらゆるビジネスモデル(および歴史的事象)の先例」と皮肉る向きもあったりします。
生物が生存競争に勝つ為の処方箋を求め、かつ最終回答を得られないのはこの時代まで遡るのです(何故アノマロカリスが唐突に反映し、唐突に後継種さえ残さず滅びたのかについて、誰も究極的には説明し得ない)。そりゃたかが一個人に完全な説明など思い付ける筈もありません。
以前からこの辺り、数学史でいうと「虚数と人類の関係」に近いと感じていました。離散的な実数分布の間を埋める演算結果集合(Operation Result Set)自体なら幾らでも想定可能なのですが、数学や物理学の分野などが扱うのは、あくまでそのうち「有用」な範囲に限られるという…
一応はこういう真面目な記事も紹介しておきましょう。
チョコ、愛のスプーン、むち打ち…? バレンタインデーの歴史https://t.co/sx2rdH1H7B
— AFPBB News (@afpbbcom) 2021年2月14日
今日はバレンタインデー💝。世界の国での祝い方や慣習のあれこれ、悲劇の歴史もご紹介。
そんな感じで以下続報…