去年から既に科学計算言語Pythonに対する関心の高まり自体はありました。
そして遂に久し振りに某大型書店のコンピューター言語コーナーに赴いたら、統計言語Rの売り場が大幅に縮小して事実上「STAN動作環境」みたいな扱いになってたのに衝撃を受け、(元々年内には予定していた)Pythonへの移行に踏み切ったのです。
- しかもpython上にも稼働するPyStanなるインターフェイスがあって「Rに留まり続けるモチベーション」にはなり得ない。というか、そのうち「Pythonで学ぶStan」とか発売されてこの「最後の聖域」も陥落する未来しか視えない。
実際、移行に着手してみると予想通り「C++との相性が抜群=LISPみたいなリスト言語の流れを組むRほど杜撰なコーディングが許されない(例えばPythonはRほどリストと配列の境界線が曖昧ではなく、その結果線形代数的処理が高速化されている)」イメージはまさにそのままだったのですが、そこに甘えて進化を怠ったRに対し「(あえて無計画に改築に改築を重ねてきた温泉宿の様な混沌を自ら積極的に受容し)NumpyやSympyやPadasといった最先端ライブラリの稼働プラットフォームである」と割り切って開発を進めてきた結果、徐々に機能も利用者も増えて最後には逆転勝利を飾った感があるのです(ただし「混沌」を受容したツケは最終的にプログラマに回ってくる。バージョンアップ毎の仕様変更が多い事、多い事…)。実際に試してみると…
- 以前から「Rの3Dplotがアニメーションさせられない(OpenGL上で回せるだけ)」事に不満を抱えてきた。
この問題があっけなく解決(Python自体というよりライブラリNumpyやMatplotlibが偉い)。
- 以前から目をつけていたQiita上のアフィン変換とスプライト・アニメーションのサンプルコードを一寸組み合わせただけでこんなGifが作成出来てしまう(Python 自体というよりライブラリNumpyやOpenCVが偉い)。
- これまでRYacasで実現してきた代数的処理についてはSympyが、R組み込みのdata,tableとxtableパッケージの組み合わせで実現してきたデータ処理についてはpadasが同等以上の機能を備えている(これから試す範囲)。
- さらには海外では数学系Youtuberの配信スタンダードになってるGifアニメーション作成ソフトManimが稼働する(これから試す範囲)。
そして何より利用者が多いのでQiitaへの投稿にもアクセス数が集まるという…かくして毎度の如く藤子・F・不二雄「流血鬼(1978年)」のラストシーンの様な展開に。
そんな感じで以下続報…