時代劇シリーズの長寿番組として、放送は1978年から2002年まで続いたそうです。
親が好きで子供の頃、よく見てました。
「暴れん坊将軍」の上様、なんで毎回市中徘徊して悪を倒しているかって、あれ劇中で語られているのよ。
— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) 2021年7月4日
正体を知るめ組の頭が語るのよ、
「あの人は、この江戸の街の人が大好きなんだ」。
上様はただひたすらに、江戸に住む民を心から愛しているから戦ってんだよ。 pic.twitter.com/zOwgxSuKef
しかもそれもただの博愛主義や、王としての義務とか、そういうのでもないのよ。
— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) 2021年7月4日
もっと言えば、「自分が江戸の街に救われた者」だからなのよ。
それもまた作中で語られている。
「貧乏旗本の三男坊」と称する上様だが、実際に紀州家三男(正確には四男)。だが身分の低い女との間に生まれた、「妾腹の子」で、それゆえ冷遇に次ぐ冷遇の日々だった。母の元を引き離され、父に愛される機会も少なかった。
— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) 2021年7月4日
それゆえに周りからもいじめられ、泥を舐め続けた。
— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) 2021年7月4日
それ故に、幼少期の上様は荒れて、屋敷を飛び出しては街で暴れまわっていた。まさに「暴れん坊」だった。
だがある時から、潮目が変わる。
毎度毎度、自分といがみ合っていた街の人達が、少しずつ自分を受け容れてくれた。
— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) 2021年7月4日
紀州家の若様と知ったのではない。
「どこのガキか知らねぇが、あんだけ荒れてるってことはいろいろ苦労してんだろ」と、「事情は知らんが理解して」くれた。
江戸の街は、近代世界最大級の100万都市。
— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) 2021年7月4日
そこに暮らす人々の大半は、他所からの流れ者たちだ。
「三代続けば江戸っ子」などと言うが、当時の社会規範からすれば、三代なんて新参の余所者の内。
それが江戸では「古参」になるほど、毎日莫大な人々が流れ込んでいる。
その人達の大半は、「生まれ故郷では生きられなかった者たち」なのだ。様々な事情がある。話せない過去を持つ。それでも「幸せになりたい」という願いを捨てきれなかった者たちが、最後の望みをかけてたどり着いたのが、江戸の街なのだ。
— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) 2021年7月4日
だから彼らは、他人を詮索しない。
— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) 2021年7月4日
「自分と同じように、なにか辛いことがあって、今ここにいるのだろう」と、「都会の無関心」ゆえの優しさが、暴れん坊の上様を受け容れ、居場所を作ってくれた。それに救われたのだ。
「暴れん坊将軍」の主題歌の歌詞にも、それは現れている。
— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) 2021年7月4日
「憧れを頼りに、長い闇を潜れば、華と信じた砂の都」
「時代の風に、吹きさらされて、どこに転げる迷い人」
・・・
そして歌はさらに続く、
— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) 2021年7月4日
「慰めるより励ましあって」
「諦めるより心焦がして」
「行こう未来に行こう」
タイトルは「未来」、傷ついた過去を持つ者たちが、それでもなお幸せを求めるひたむきな姿を描いた名曲である。 pic.twitter.com/5zyC8sOL84
100万都市江戸、それは、「幸せになりたい」と願う、あまりに悲しくいじらしい100万の人たちの声そのものなのだ。
— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) 2021年7月4日
その街に救われた上様は、是が非でもこの街を守ろうとする。
自分のような人間が最後に行き着くこの場所を守らなければならんと。
だから上様は苦しむ人々の姿に心から怒り、「許せぬ!」と戦い、笑顔になった人々の姿に心から喜ぶ。
— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) 2021年7月4日
同じく、「暴れん坊将軍」主題歌「がまん坂」の歌詞。
「俺がやらなきゃ誰がやる」―― pic.twitter.com/KB5y4zkDbi
「暴れん坊将軍」で、上様が命がけで戦い守っているのは、単純な法や、人命にとどまらない。もっと大きな、「幸せになっちゃいけない人間なんていない」という、人類社会の最終絶対防衛線なのだ。
— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) 2021年7月4日
上様😭
— 羅刹丸 (@RASETUMARUto18) 2021年7月5日
そのような経緯があったので弱者を命がけで護る姿があったのですね😭
(地方から来た方々ですが、明暦の大火が幕府の陰謀説がささやかれるのもそのため、一部がスラム街化したので、浄化するために放火した説があります)
現実の徳川吉宗の話をしていないのでノーコメントだ!!!!
— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) 2021年7月5日
失礼しました😨
— 羅刹丸 (@RASETUMARUto18) 2021年7月5日
池波正太郎「鬼平犯科帳シリーズ(1967年~1989年)」を連想させるダンディズム…
何でしょうね、このスパニッシュ・ギター独特の残酷さと表裏一体の慕情…そのうちちゃんと分析したい…