諸概念の迷宮(Things got frantic)

歴史とは何か。それは「専有(occupation)=自由(liberty)」と「消費(demand)=生産(Supply)」と「実証主義(positivism)=権威主義(Authoritarianism)」「敵友主義=適応主義(Snobbism)」を巡る虚々実々の駆け引きの積み重ねではなかったか。その部分だけ抽出して並べると、一体どんな歴史観が浮かび上がってくるのか。はてさて全体像はどうなるやら。

【雑想】本当の「イデオロギー=日常生活を包括的に説明する哲学的根拠」の話をしよう?

ちょっとじっくり時間を掛けて考えたい事が出てきたのでメモがてら。

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10代の頃、とりあえず図書館で借りて初めから最後まで目を通して「よし読んだ」と身勝手に宣言して次の本に進んだ記憶があります。結局1行も脳内に残らず、読んでないのと一緒でした。そして以降は以下の様な「要約からの引用」で満足してきた訳です。

ここに乱入。

まぁそれを言うなら「世界初の職業編集者エドガー・アラン・ポーさんもそうで、その悪評が祟ってアメリカでは死後一旦忘れ去られてしまう訳です。これを(ほぼ同じ気質の)サド公爵とセットで2月/3月革命(1848年~1849年)以降のフランスに「新機軸」として再紹介したのが評論家時代のボードレールさんで、その影響を受けた事は「写実主義文学」と称した「ボヴァリー夫人(1957年)」のフローベールさんも認めているという…

そして…

ナラティブとはそもそも、「ナレーター」や「ナレーション」と語源を同じくする単語。文芸理論の中で使われている用語で、ストーリーと比較して、より広義の「物語」を指す言葉として用いられます。

そこから派生して、現代において最もポピュラーな使い方となったのは、1990年代、臨床心理学の領域から生まれた医療・介護の分野です。治療や介護などのケアを“する側”ではなく、“される側”の目線に立ち、一人ひとりの患者に寄り添ったケアを「ナラティブ・ケア」と呼ぶようになりました。

ナラティブケアでは、患者が思い込みによって、精神的に支配されてしまっているネガティブなストーリーを「ドミナントストーリー」とし、そこから患者に寄り添うことで、その思い込みから解き放ち、新しい代替的でポジティブな第2、第3の解である「オルタナティブストーリー」を導き出すことを目的としています。

このナラティブアプローチのポイントは以下の3つです

  1. 傾聴すること
  2. 対話すること
  3. 問題を外在化すること

相手の話に耳を傾け、うわべだけでなく心で対話し、自分と問題を切り離して、客観的に問題を捉え直すことにより、一つの事象に対する別解を導き出すことができるようになります。

さらに最近ですと2019年ノーベル賞受賞者でも経済学者であるロバート・シラー教授が、エボラ出血熱の伝染・ビットコインの流行・トランプ元大統領の世論の巻き込み方に共通する「複数人の集団共有ストーリー」があり、それが経済の世界にも当てはまるということを「ナラティブエコノミー」という著書にまとめています。

日本を代表する編集者の松岡正剛氏であれば、日本の文化の起点として、ナラティブならぬ「奈良ティブ」というアプローチもあるかもしれません。

さて、少し話はそれましたが、これらのように異なる意味と出自を持ちながら発展してきた“ナラティブ”ですが、それを“企業”から“生活者”に対するコミュニケーションの領域に置き換えたものが、今回お話しする「ナラティブ」です。

簡単にまとめますと、ナラティブというのは「発信者である企業が主体ではなく、生活者・消費者が主役となるコミュニケーション」のことを示しています。

奈良ティブ」なんて概念、今回の検索で初めて知りましたよ!! 検索かけても他に出てきませんが… それはそれとして、どうも最近の社会学者が振り回してるナラティブ概念は(アナール派の研究成果を踏み台にしての)ベネディクト・アンダーソン言うところの「公定ナショナリズム」へのカウンター臭いと睨んでいるのですが…

私が考えたい「イデオロギー=日常生活を包括的に説明する哲学的根拠」とは、むしろガブリエル・タルド模倣犯罪学いうところの「犯罪者を犯罪者たらしめる共同体独特の共有価値観」、あるいはソレル暴力論」いうところの「(それ自体は壮大な内ゲバに過ぎなかった)フランス革命による虐殺の連続に耐え抜いた王党派の共有神話」なのですね。そうまさに今回のロシア=ウクライナ戦争において「ウクライナ側を一つにまとめる役割を果たしている様な何か」なのです…

そう考える様になった契機となったのがこの投稿。

とまぁ、こうして私自身のモチベーションを一通り語り得た時点で以下続報…