久し振りにこの話ですね。
今愛の投稿の契機は以下のTweet。
「ナチスは良い事もした」論、普通に言われてるモノは大体論破されてて支持しづらいけど、トニー・ジャットの
— ちびくろ参謀 (@CSambo) 2022年5月28日
「東欧からユダヤ人とドイツ人が消え、それまでは実現不可能だった安定した国民国家の基盤ができた」
説は、色々真っ黒な前提を呑まなければ主張できない覚悟した腹黒さがあって好き。
ナチの経済政策の数々は「開戦前に経済が破綻して良いなら」という前提をつけねばならんし、ロケットはペーネミュンデ内の外国人労働者の処刑もアリなんですか?となるし、禁煙運動も動物愛護法もロクでもないし。
— ちびくろ参謀 (@CSambo) 2022年5月28日
今のドイツを見てたら、あの時代この人たちに他の選択ができた訳がないとも思うけど。
「ユダヤ人の女の子に優しく接したヒトラー」
— ちびくろ参謀 (@CSambo) 2022年5月28日
の記事にしたところで、
「同席してる客が肉料理を頼んだら、自分が見学した屠殺場の残酷さを涙を流しながら語って、それでもあなたは肉を食べますか!と問い詰めるような奴が善人のわけがないだろう気付け」
としか思えない。
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— Sz73 (@Sz73B) 2022年5月28日
東欧からユダヤ人とドイツ人が消え、それまでは実現不可能だった安定した国民国家の基盤ができた
文字通り、価値判断を抜きにして単に事実だけ見るとこうはなるんだよな。。
独ソ不可侵条約でカーゾン線をドイツとソ連の境界に一応して、その境界を跨いで存在した諸族を散々迫害した挙句、独ソ戦末期にカーゾン線より東側にいたドイツ人はほぼ絶滅させられるとか、残当というか何というか言葉がない。
— Sz73 (@Sz73B) 2022年5月28日
ここに乱入。
ローマ時代エジプトでも(プトレオマイオス朝を開闢したギリシャ人に連れて来られ、八面六臂の足跡を残した)ユダヤ人は皆殺しにされてしまったイメージ。エレファンテネのユダヤ人「ヤーウェとその配偶者たる天空の女神」とか信仰を謎方向に発展させてたのでユダヤ史からも抹殺されてるのが悲しい…
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年5月29日
「パレスチナの遺跡から出土した碑文にあった「ヤーウェとその配偶者アシェラ」って文面、何なのです?」「あ、それサマリア人の信仰です」なんとも苦しい言い訳ですが、人には「それ以上踏み込んだら戦争しかない領域」はある訳で…
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年5月29日
旧約聖書の記述でも王国のほぼ全時代を通して偶像崇拝が蔓延してて、不定期に預言者が現れるのがお約束になってますからね。とはいえ預言者が執拗に偶像を壊したからか、エルサレム周辺では偶像がほとんど出土しないとは聞きますが。
— Sz73 (@Sz73B) 2022年5月29日
「偶像崇拝の忌避」はまた別次元の問題で、そちらはそちらで確かにこの地方の遺跡の特徴として確認されており、だから「碑文の文面」なんですね。
どうやら「ヤーウェが唯一神となったのはバビロン虜囚で連れ去られた人々がマルドゥク神と邂逅して以降」という説もあって、ただ迂闊に口に出すと「戦争じゃ」になるのであまり広まらないとかそういう事情もありそう。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年5月29日
マルドゥクはまた多神教の中の主神。バビロン虜囚から解放されてからゾロアスター教神学からの影響、そしてキュロスが救世主概念のモデルとなる。唯一神観の確立ままだ先 https://t.co/texLZSuOJa
— ばくはつ💉💉 (@VacQuma) 2022年5月29日
(唯一神アトンで有名な)エジプトのアマルナ革命の影響も指摘されてますが、いずにれにせよ当時地中海沿岸全域に広まってた「バール=バーラト(夫婦神)信仰」とヘブライ民族だけが無縁だった証拠だけは(旧約聖書以外)実在しないって話ですね。https://t.co/DtNplCfnc5
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年5月29日
いずれにしろ、この時の神殿破壊を契機に「破壊に強い新たな信仰の拠り所」として旧約聖書編纂が始まるので「それ以前のヘブライ信仰がどういうものであったか?」についてはあまり記録がありません。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年5月29日
この辺り、自分の子供達向けに「ユダヤ人が言われそうな事全てにあらかじめ理論武装しておく為のFAQ」としてレイモンド・P・シェインドリンが書き下ろした「ユダヤ人の歴史」にまとめて独特のディスクール触れられて、中々笑えます。米国教養人の必読文献とされる事も多い模様。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年5月29日
そんな教理問答書みたいなものまで作られてるとは。
— Sz73 (@Sz73B) 2022年5月29日
「ここはどうにも苦しいがユーモアで押し切れ」みたいな独特のディスクールが…これが「世界で一番長い時間をかけて練り上げられた民族主義」と思うと胸熱。スターリンがどうして「ユダヤ人は本当に単一民族の条件を満たしてるのか?」と言い出したのとかも良く分かります。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年5月29日
ユダヤ教だって他の宗教同様、迷信の塊なんだからどうしたってムリがあるんや https://t.co/WMMDgfs4w7
— Yam Iyushoren (@Ebisu_Saburou) 2022年5月29日
なんかどっかで見た話なんですが、統計的にユダヤ人は平均IQが世界中で一番高い民族、みたいな研究もあるらしいんですよね
— ふるべ/Hrubešová (@hrubeshovaa) 2022年5月29日
文字通り弱肉強食適者生存で切磋琢磨された精鋭達という意味で、皮肉な事ですがある意味ナチズムの言う所の世界最強民族そのものなんですよねユダヤ人って…
上掲の「ユダヤ人の歴史」は「ユダヤ人とユダヤ人の衝突」も一通り抑えてるのが嬉しいところ。有名なコミコン騒動も、裏にあったのは「ハリウッド映画やアメコミで成功した」ハンガリー系ユダヤ貧民への「亡命して貧しくなった」オーストリア系ユダヤインテリの嫉妬だったと言われてますしね。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年5月29日
シェインドリンの「ユダヤ人の歴史」読んで思った事。もしユダヤ人がタイムマシンを発明したら「キリスト教徒の分離」がまず真っ先になかった事にされる。それを可能とするのに必要な歴史分析なら、とっくの昔に彼らは終えている…
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年5月29日
「そうだ、ヤムニア会議さえなければ…」https://t.co/Qf6KH47VrP
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年5月29日
「アメリカにおいてユダヤ人である事」を理解するのって真面目に世界史上最大級難関の一つなので、本当にこの本の手引きがなければ全然読み解けませんでした。やはり基礎教養は重要…https://t.co/jZ1dCkQ9Mu
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年5月29日
いずれにしろ、この時の神殿破壊を契機に「破壊に強い新たな信仰の拠り所」として旧約聖書編纂が始まるので「それ以前のヘブライ信仰がどういうものであったか?」についてはあまり記録がありません。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年5月29日
そんな感じで以下続報…