なるほど…
今回の投稿の発端は以下のTweet。。
軍人が出世する物語は面白いが一つ大きな構造的問題がある。それは勇敢な兵士が勇敢さで中隊長くらいになれたとしても、組織運営者として佐官や将官は求められる能力がまるで違うということ。勇敢な中隊長くらいまでは許せても、勇敢なだけの連隊長は害悪でしかない
— 林 譲治 (@J_kaliy) 2022年6月18日
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→だから、のらくろのようにトンチと勇敢さで偉くなる話は面白いが、物語の面白さを維持しようとすれば、階級には上限がある。一方で、階級に上限があると、主人公にできる物語の世界は狭くなる。極論すれば、目に見える範囲の戦場の話しかできない
— 林 譲治 (@J_kaliy) 2022年6月18日
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→一方で、将官クラスの見識を持った主人公は、偉くなってからが真骨頂だが、どうやって偉くなるのか?という問題がある。
— 林 譲治 (@J_kaliy) 2022年6月18日
この問題の教科書的な解決策の一つが銀英伝のラインハルトで、将官の見識を持った下っぱが、潰されることなく然るべきポジションに就くことを無理なく実現している。
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→ここで無視できないのは、ヤンの階級がラインハルトよりもかなり低いということで、これは社会体制の違いと、その社会における軍隊の位置を示している。階級だけでもそれだけの含意があるわけ。
— 林 譲治 (@J_kaliy) 2022年6月18日
軍の場合職掌が階級なので、ヤンの地位が低いのは体制やその国の軍の位置づけというよりトップ対トップの戦いではなくその国のトップ対その国の有能だけど傍流の戦いをみせたかったのでは。
— 長曽禰ロボ子 (@yukiduki_kai_2) 2022年6月19日
キングダムは一兵卒から将軍を目指して成長していくけど、その過程で士官の考え方を教わって将校としての立場も描かれるから上手いなと思いました
— ナガピー (@koki_N0901) 2022年6月19日
まあ戦国中華が舞台なのでどこまで行っても個の武勇が映える世界観というのもありますが
ここに乱入。
なるほど「将校提供階層(貴族)と兵隊提供階層(庶民)の区別をなくす」には、こんな思わぬ弊害が…ちなみに寛政の改革以降、大胆な人事で勝海舟の様な幕末活躍する幕臣を抜擢した徳川幕府の切り札は「筆記試験」と「忍者(の提出する素行調査報告書)」だった模様。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年6月18日
この辺りの「忍者文化」は根深く「表目付と裏目付はセット(しかも後者の査定が重視される)」みたいな話はさらに遡るという…
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年6月18日
はっと、この問題「シンウルトラマン」で神永新ニ(斉藤工)も麻見弘子(長澤まさみ)も公安出身である事とも関わってくる?言われてみればそういう存在こそ「人類全体の隠し目付け」の役割にふさわしい?
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年6月18日
忍者のエピソードで好きなのが、吉宗将軍が朝鮮王朝の博物書に関心を持って御庭番に「現地の動植物と日本の動植物の比較が必要だ」と命じたら(当時最大の軍事機密だった)朝鮮馬と(信仰に根差すので現地協力が得られなかった)海亀以外は全部揃えてきたという逸話。https://t.co/kqvwyNDxh6
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年6月18日
当時から国際組織だったんかい、あんたら…しかも朝鮮王朝側もその計画に気付いて邪魔してきたけど「陽動部隊をあえて摘発させて安心させる」なんて手管まで駆使して任務完遂するの完全に「スパイ大作戦」…
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年6月18日
そういえば、そもそも江戸幕藩体制化の日本って、製紙技術や綿織/養蚕/絹織技術の伝播過程を調べても「仁義なき非情の産業スパイ合戦」の逸話がゴロゴロ…そもそも「伊万里焼がオスマン帝国や欧州の宮廷人を魅了した」といいつつ、当時の日本って鎖国国際貿易を幕府が独占してませんでしたか?
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年6月18日
(戦国時代における楽市楽座を通じての御用商人選出を経ての)諸藩の自給自足体制を密かに破壊する形で進行した「西陣織商人の全国分業体制の構築過程」とかも、まさしく「カムイ外伝で見た」の世界…
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年6月18日
あ、朝鮮馬と海亀の獲得には失敗してるから「完遂」ではないのか。ちなみに「朝鮮馬の秘密」は中央政権ですら把握しておらず(北朝鮮の精神的祖先に該当する)北方武人集団が独占しており、彼らの既得権益を守る「防諜体制」を抜けなかったのが敗因だった模様。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年6月18日
そういえば仏教伝来に際しても日本を舞台に「親高麗派」が「親新羅派」や「親百済派」が暗闘を繰り広げてましたね。「敵か味方か法隆寺」そして不気味な沈黙を保つ東大寺…
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年6月18日
海外では(自らの個人的身体能力だけで活躍する)伊賀忍者が人気だけど、本当に日本を支えてきたのは(組織戦に特化した)甲賀忍者だった?まぁ「皇居に半蔵門がある」国柄なんである…https://t.co/kAQa1ZMxzT
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年6月18日
ここまでくると「(あらゆるアメコミヒーローの大源流とも目される)米国のミニットマン(自警団)伝説」同様、国体の一部としか…https://t.co/B35TrdSKvV
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年6月18日
こんな話も。
ペリーが日本に来た時、幕府の役人を船上の晩餐会に招待し、飲めや歌えの中、全部の料理と酒ににちょっとずつ手をつけ、何も言わずに黙って見てる役人がいて、日本人は仲間にスパイをつけるのか!?って書いてますね。
— フキハラ (@fukihara11) 2022年6月19日
多分、忍者も混じってたでしょうw https://t.co/9mTkeIhxzv
調べれば調べるほど、現実世界に実在した忍者は「主君の検便」とか地道な仕事に充実していた事が明らかとなるのです。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年6月19日
目付け役の存在に気がつくペリーはなかなかの観察力ですが、忍者の存在には…(−ω−)w
— フキハラ (@fukihara11) 2022年6月19日
アメリカ人から「忍者今でもいるか?」と聞かれて「居てもそれと分かったら忍者じゃない」と答えてウケを取った事があります。未だに社交辞令ツールとして有用ですね。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年6月19日
ウケとは違いますが(・ω・)
— フキハラ (@fukihara11) 2022年6月19日
サムライは社会階級で、ニンジャは職業だと区別ついてない微妙ラインの日本好き外国人は思ったよりいると思います(・ω・)
そんな感じで以下続報…