そうか、番長ファッションの衰退はまさに荒木飛呂彦「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズ「Part1 ファントムブラッド(1986年~1987年)」「Part2 戦闘潮流(1987年~1989年)」の間に進行。そして満を持して「時代遅れの番長肌」空条承太郎が「Part3 スターダストクルセイダース(1989年~1992年)」に登場する。
服装の学ランは、横山光輝の漫画『バビル2世』の主人公・浩一が学生服のまま砂漠で活躍する姿に強く影響を受けている。
今回の投稿の発端は以下のTweet。
「綾瀬の駅前って、私が中学2年頃まではなんだか暗かったんですよ。きたなっちい板の上に野菜並べた八百屋さんとか昼間でも薄暗い雑貨屋さんがポツンとあるくらいで、いちばん最初にできたビルが確かイトーヨーカ堂。それが最初2階建てだったのが5階になって、隣にサンポップができて……」
— king-biscuit (@kingbiscuitSIU) 2022年7月25日
「……まわりにどんどんマンションが立て始めたのね。高校へ入る頃、しばらくすると私たちよりちょっと上くらいの若い子たちが駅前に集まるようになって、ナンパが流行りだしたの。それがどんどんエスカレートして葛飾区とか江戸川区とかからも押し寄せてきて、綾瀬はナンパの名所になっちゃった。」
— king-biscuit (@kingbiscuitSIU) 2022年7月25日
「その頃にはマクドナルドやミスタードーナツとかもできて、深夜まで、何ていうのかなあ、熱っぽくザワザワしてて何だか「あぶない」場所っていうのが、私の同級生の男の子でも先輩が車の免許とるとそれに乗っかって駅のまわりをガードくぐりながらぐるぐるまわって声かけるとか……」
— king-biscuit (@kingbiscuitSIU) 2022年7月25日
「……女の子なんかでもどこか遠くから噂聞きつけて3、4人で来てたりね。もうよりどりみどり。(女子高生リンチ殺人)事件が起こったのはちょうどそれのピーク、年齢層も低くなって中学生なんか混じるようになってた時。雰囲気がどんどんガキっぽくなってたっていうか。」
— king-biscuit (@kingbiscuitSIU) 2022年7月25日
この頃、のこと。
— king-biscuit (@kingbiscuitSIU) 2022年7月25日
「綾瀬女子高生コンクリート詰め殺人事件は、1988年(昭和63年)11月から1989年(昭和64年)1月の間に発生した猥褻略取誘拐・監禁・強姦・暴行・殺人・死体遺棄事件の通称である。」
「1988年11月25日夕方に埼玉県三郷市戸ケ崎を自転車で走行していた被害者女子高生(事件当時17歳)が突然、不良少年グループに拉致され、約40日間にわたってグループのたまり場だった東京都足立区綾瀬の加害者宅に監禁されて暴行・強姦を受け続けた。」
— king-biscuit (@kingbiscuitSIU) 2022年7月25日
「1989年(昭和64年)1月4日に被害者の女子高生は加害者グループから集団リンチを受けて死亡し、その遺体はコンクリート詰めにされて東京都江東区内の東京湾埋立地に遺棄された。」
— king-biscuit (@kingbiscuitSIU) 2022年7月25日
そして…
「事件の少し後、綾瀬7丁目の現場周辺を3日ほど取材で歩き回ったのだが、逮捕された少年たちの親世代にあたるオバさんオジさんたちは口を揃えて、綾瀬駅前あたりに子どもたちが群れて非行の温床になっており「まともな人は夜なんかあのへん歩けないぐらいなによ」などと言っていたものだった。」
— king-biscuit (@kingbiscuitSIU) 2022年7月25日
なによ、じゃない、なのよ、だ。
— king-biscuit (@kingbiscuitSIU) 2022年7月25日
訂正訂正。
「駅前にガードと並行して並んだ3軒ほどのファストフード店の入口付近の座席には、何だかいわくありげな視線を道路に向けた少年たちがたむろしていた。」
— king-biscuit (@kingbiscuitSIU) 2022年7月25日
「その中の3、4人の一組に声をかけたところ、彼らは一帯を根城にしたバイクグループ「藁人形」の一員だと名乗り、女子高生を殺したグループの主犯格だったKという18歳の少年のことを「知ってる」と口々に言った。」
— king-biscuit (@kingbiscuitSIU) 2022年7月25日
「Kは車もバイクも持っておらず「時々、俺たちのバイクの後ろに乗っけてやってたんだよ。逮捕されるちょっと前にもフラッとここへ来、一緒に上野の方に行ったんだけど、落ち着いてスッキリしちまった感じで、いまから思うと「俺は人殺しまでやった人間だ、お前らとは違う」みたいな気分だったんかな」
— king-biscuit (@kingbiscuitSIU) 2022年7月25日
そして…
「「最近のガキってのはね、ナンパのつもりで痴漢やってくるんだよ、道歩いてると黙っていきなり後ろから触ってきたりね。何考えてんだかわけわかんないよ」と言ったのは、足立区内神明1丁目で取材した元暴走族のオネエさんだった。年齢21歳。」
— king-biscuit (@kingbiscuitSIU) 2022年7月25日
「やはり葛飾区の方の元暴走族で、いまはさるヤクザ組織の若き組員になっているという彼氏と連れだっており、彼は彼で「ちょうど2、3年前くらいからかな、若いやつらがツッパリやんなくなったのは。ファッションから言葉つきから身ぶりから、そういうのダサいってことになぜか一斉になっちまって……」
— king-biscuit (@kingbiscuitSIU) 2022年7月25日
「「……俺はワルだ、ワルやってんだけどそれがどうした、みたいなのなくなったね。みんなフツーっぽいファッションで、ワルやるにしても、それこそ痴漢みたいなね、俺たちからしたらグジグジうじうじやってんだ。今度の事件にしてもね、おおかたそういうタイプだよ。」」
— king-biscuit (@kingbiscuitSIU) 2022年7月25日
「「……輪姦(まわし)やるならやるで、最後は納得ずくで女の子帰すくらいのことできないんじゃ話にもならないよ。バカとしか言いようないわ」と、明快な口調で言ったものだった。そして、彼に寄り添う元ツッバリ少女は早くも姐御風の貫禄。」
— king-biscuit (@kingbiscuitSIU) 2022年7月25日
そして…
「少年たちのワル風俗の転換期だったという「2、3年前」は、1989年を起点にした話だから86、7年の頃、なぜか奇妙に先に触れた「低下傾向」の始まった時期と符合する。また、先の証言の高校時代、綾瀬駅前が「ナンパの名所」として浮上してきた頃でもある。」
— king-biscuit (@kingbiscuitSIU) 2022年7月25日
「その頃ってのは、高校生にもDCブランドが浸透してきたり、一方でバンドブームがあったりして、やっぱりファッションにお金かけようって友達が多かったわね。もともとツッパリだった子にしても「ホットロード」の影響が強くて、ファッショナブルなツッパリっていうか、そういうのになっていった。」
— king-biscuit (@kingbiscuitSIU) 2022年7月25日
「……こっちから出かけてくとしたらやっぱり渋谷がね、すごいイメージもってきて。みんな渋谷へ行ってもその日のうちに結局戻ってきちゃって、綾瀬で(異性の相手を)拾ってとか、車の足立ナンバーが「ゲソナンバー」とか言われちゃったりして……」
— king-biscuit (@kingbiscuitSIU) 2022年7月25日
「紡木たくも「ホットロード」も私は知らなかったので、さっそく読んでみた。印象だけを言うと、これは徹頭徹尾、モノローグに編み込まれてしまった物語世界である。」
— king-biscuit (@kingbiscuitSIU) 2022年7月25日
。・゚・(ノД`)・゚・。 pic.twitter.com/fTLfDd5S79
「会話も、つぶやきを触れ合わせているみたいで、ストーリーへのダイナミズムへはあらかじめ連動しない。情景描写も徹頭徹尾女の子の視線に一元化されていて、女の子が主人公なのだから当たり前と言えば当たり前だが、淡い情感のスクリーンに浮かんだカゲロウみたいである。」
— king-biscuit (@kingbiscuitSIU) 2022年7月25日
「こういう「空間」に登場するワルは(なにしろ女の子の視線にがんじがらめなのだから)ファッショナブルでなければもちはずはなかろう。そして「場」はここからも確かに蒸発してしまっており、モノローグが世界を編んでゆくのは「空間」に「いま」が継起、作動しておらず……」
— king-biscuit (@kingbiscuitSIU) 2022年7月25日
「……「いま」が絶えず「終わったあと」の時間に繰り込まれて、そこから言葉を発するしかないからに他ならない。ということで、私がこのマンガにいちばん強く感じたのは「高度化」された「現在」に、とめどなく分泌されつつある「死」だった。」
— king-biscuit (@kingbiscuitSIU) 2022年7月25日
「80年代前半に社会問題化した「校内暴力」は(その余韻が比較的あとまで残ったのが他ならぬ足立区でもあったが)、非行の領域性と、消費・情報空間の最後のせめぎあいの一コマだった。余談だが、校内暴力がほぼおさまったあと、中高生の自傷が増大し始めたという話もある。」
— king-biscuit (@kingbiscuitSIU) 2022年7月25日
別マの作家さんが懐かしいですね
— hetacom (@simasimadan) 2022年7月25日
皆さんの作品面白かった😄 https://t.co/dxOlIq0ybz
そして…
「以前、都電のあった頃は千住4丁目が終点で、浅草や上野に通じてた。4丁目から向こうは「圏外」って感じで、浅草や上野がガキの自分からすると都会の象徴、そこから向こうは全く異世界。綾瀬っていえばザリガニや魚とりに行くところ、荒川ひとつ越した向こうの、もうそこから田舎ってはっきりしてた」
— king-biscuit (@kingbiscuitSIU) 2022年7月25日
そして…
「援助交際という語は、よく言われるように「セックスを介した金のやりとり」という事態を自他にごまかすために女子高生が選んだものではないだろう。彼女らは仲間内では「売り」という言葉を平然と使っている。」
— king-biscuit (@kingbiscuitSIU) 2022年7月25日
「それは消費の主体に先取られた未来と、彼女らのあるがままの現在の経済的落差に、あたかも先進国から開発途上国へ贈られるそれのように降り注がれた、まぎれもない援助だったのである。」
— king-biscuit (@kingbiscuitSIU) 2022年7月25日
そ「してこの側面において、援助に価する自分の身体はその分だけ、未来への主体の自由を保証されているという幻想が生じる。売春の概念はここでも無化の力動に支えられる。日本のマスコミが、というよりこの国全体が、自明の因果関係をクリアにとらえる言葉を失っている理由は改めて言うまでもない。」
— king-biscuit (@kingbiscuitSIU) 2022年7月25日
https://t.co/Ub3uKt2azp
— lazykitty (@caazzy) 2022年7月25日
90年代初めの方で(女子高生かは不明ですが)ダイヤルQ2で女性から「割り切ったお付き合い希望です」っていうメッセージは多かったです。
最初意味分からなかったけど「お金で」が略されていると気づいてびびった記憶あります。
そんな感じで以下続報…