日本では妙に受容度の高い概念…
今回の投稿の発端は以下のTweet。
個人的メモ。「日本における男の娘概念の起源」が騒がれてる様ですが、それどう考えても法華経(紀元前後成立)の「龍娘即身成仏」なのでは?https://t.co/EOjkwnwjcG
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年8月12日
論敵「そもそも男性器も備えてない性が成仏出来るとでも思ってるのか?」龍娘「生やせばいいいのか?(ニョキニョキ)生えたぞ」論敵「そんなぁ!おちんぽ、らめぇ…ガクッ(錯乱のあまりみさくら語を口にしつつ陥落)」。このノリで2000年以上…年季が違うとしか言いようがない。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年8月12日
もちろん、これだけ古い古典に完成度を求めるのは間違っていて「変性男子」理論なんて黒歴史も生み出してきた事も決っして忘れてはなりません。https://t.co/0RDiO3j29K
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年8月12日
この投稿以前には考えた事もなかった疑問:「おちんぽを生やした龍娘は、男の娘?それともふたなり?」
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年8月12日
なるほど…法華経の漢文「変性男子」のサンスクリット原文が「おちんぽ生やす」で、この表現、日本で誤読されてきた様に「女は男の段階を経ねば成仏出来ない」でも「どうせ成仏したら女ではなくなる」でもなく…https://t.co/SE9xEqqLWV
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年8月12日
本来は修行僧への禁欲の戒めとして始まった「馬隠蔵相観(仏なるもの、男性器を体内に収容している)」条件を意地悪で引き合いに出されただけなので「出そうと思えば出せる」と諧謔で答える場面なので性自認の移動などは一切ないと…https://t.co/IV9NUUQjq3
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年8月13日
というか現代なら「まだ性器が体内に完全収納されてない男の方が修行が足りてない。さぁ目の前で収納して見せろ」と逆に煽ったり腐女子のいう「心のちんこ」問題を持ち出される次元の話で、決してトランスジェンダー問題と絡んでくる話題ではなさそうという話。https://t.co/x9KFWDD7Ce
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年8月13日
一方日本における「変性男子」概念は、逆に「男性も一旦は女性の段階を経ないと成仏出来ない」とする「転女成仏」を対句とする形で男女平等を求める方向に発展したりもしたのだった。こんな考え方、インドからも中国からも伝わってないので日本オリジナルといえよう…
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年8月13日
さらには(宗派限定の上、内容解釈に様々な流儀があるとはいえ)親鸞聖人「御絵伝」における「女犯喝」の様な考え方まで現れてくるのが日本。https://t.co/btuwVXVwvs
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年8月13日
そういえば学生時代、スタートレックに「(理性の塊の様に見える)ヴァルカン星人には一定周期で発情期が存在し、その時期には故郷に帰還して誰もが性欲の奴隷となり果てる」という話を聞いて、仲間内で「ウルトラマンもそうだから一定期間以上地球に留まれないのでは?」という話で盛り上がった事が。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年8月13日
「きっとウルトラマンもイルカやクジラの様に発情期が訪れると、精子を冷やす為に普段は体内に収納されている男性器が体外に押し出されるのである。そうなったら大気圏外に出れなくなるので、そうなるまでに戻る」という考え方も。やはりウルトラマンは「仏」だった?
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年8月13日
そういえばこの辺りの「変性男子」「転女成仏」の概念、萩尾望都「11人いる」シリーズ(1976年~1977年)の両性人設定や、その後のサイバーフェミニズムブームに影響を与えていく形になったとも。https://t.co/k9kS559dSL!
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年8月13日
そして…
まあ考えたらとりかへばや物語のころから「性別の混乱を楽しむ」というのは日本文化に昔からビルトインされてるんだよな
— (Ǝ)ɐsıɥıɥso⅄ ouɐɓnS (@koshian) 2022年8月12日
いまさらトランスジェンダーのキャラクターがどうこうというのも1000年遅れた話か
ごめん1000年はいいすぎだった。1180年までに成立と考えられてるからだいたい800年遅れた話だったhttps://t.co/G44LAH3qAc
— (Ǝ)ɐsıɥıɥso⅄ ouɐɓnS (@koshian) 2022年8月12日
— (Ǝ)ɐsıɥıɥso⅄ ouɐɓnS (@koshian) 2022年8月12日
ここに乱入。
いやもう法華経(紀元前後成立)に「龍娘即身成仏譚」が収録された時点で手遅れだったとも。そもそも平安王朝文学自体、これで将来の成仏を保障された喜びを表現する為に官女が始めた側面がある訳で。 https://t.co/VFVvEdK4nj
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年8月12日
夢枕獏「サイコダイバー」シリーズにおける高野聖の解釈によれば、我々が平安女官文学と読んでいるものは、彼女らが成仏の際に脱ぎ捨てていった「現世への執着が生んだ、娘として、妻として、母としての悪あがきについての懺悔録」なのですね。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年8月12日
これは大河ドラマ「鎌倉殿の13人」でも描かれた台頭期武家の壮絶な内ゲバを仏教における「諸行無常」概念で束ねた「平家物語」にも通じる考え方。欧州中世にも蔓延していたある種の厭世感。しかし本当に人間はかかる生活から苦しみしか得ないものなのでしょうか?https://t.co/NIelkESEvM
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年8月13日
ここに中世から近世にかけての人生観のコペルニクス的展開が起こります。ルネサンス期イタリアにおける「命短し恋せよ乙女」の考え方の台頭、そして日本における「憂世」から「浮世」への考え方の転換…https://t.co/ZWn6SIJ2Ws
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年8月13日
こうした歴史的方向転換もちゃんと受け止めてくれるのが仏法の奥深さ…https://t.co/8bPjh6sH0U
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年8月13日
こうした歴史的方向転換もちゃんと受け止めてくれるのが仏法の奥深さ…https://t.co/8bPjh6sH0U
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年8月13日
一方「法華経」概念はもはや発祥地インドには残ってない?https://t.co/YwfUOxOnG0
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2022年8月13日
そんな感じで以下続報…