諸概念の迷宮(Things got frantic)

歴史とは何か。それは「専有(occupation)=自由(liberty)」と「消費(demand)=生産(Supply)」と「実証主義(positivism)=権威主義(Authoritarianism)」「敵友主義=適応主義(Snobbism)」を巡る虚々実々の駆け引きの積み重ねではなかったか。その部分だけ抽出して並べると、一体どんな歴史観が浮かび上がってくるのか。はてさて全体像はどうなるやら。

【歴史ロマン】改めて「人はいかに地球平面説から脱するのか」について。

年初に掲げた「人はいかに地球平面説から脱するのか」問題がまだ尾を引いています。

今回の投稿の発端は以下のTweet.

ちなみに、どうして「ユダヤ陰謀論」が「ローマ帝国の定義問題」に飛び火した経緯と、それが「歴史学の終焉」宣言に向かう流れは以下。

  • ハザール汗国が実在の国家」と聞いて動揺したあまり「ハザール汗国は滅びたというが、それを滅ぼしたというビサンティン帝国なんて誰も知らない。どうせ歴史家が勝手に主張してる実在しない国家なんでしょ?」と言い出したので「ビサンティン帝国は東ローマ帝国の別名だよ」と指摘したら「ローマ帝国の事ならお前より知ってる」とマウントを取りにきた。
  • そもそも東ローマ帝国西ローマ帝国が滅亡した残り」という話から冒頭の「なら西ローマ帝国はどうやって滅んだのか?」「そもそも共和制から帝政に移行した理由は何か」話に発展。ここでも相手は無知を曝しただけだった。
  • でもう、どうしようもなくなって「そもそも特定の時代における特定の場所での出来事の連鎖が歴史という考え方自体がユダヤ人とそれに洗脳された歴史観の陰謀。むしろその影響から解放された我々の様な純粋無垢なる圧倒的多数こそがその迷妄から解放され続々とユダヤ人こそ油断ならない人類の敵なる普遍的な歴史的真実に到達しつつある。歴史の掃き溜め送りになりつつあるお前達少数派の声なんてもはや誰にも届かない」と言い出した。こうなるともう論破は不可能で、話自体はこの形での「相手側の一方的勝利宣言」で終わったのである。

たまたまバズって多数の意見が頂けたので、こういう場合の対応策をまとめてみました。誰も「あらゆる時代のあらゆる地域における出来事」の知識を蓄える事は不可能で、特に理系の人間は裂けるリソースそのものが限られてます。この制約下、ユダヤ陰謀論者と効率的に戦うにはどうしたらいいか?実はまさにその課題に答える為に執筆されたのがレイモンド・P・シェインドリンユダヤ人の歴史」であり、だからこそ世界中の世界中の数多くの図書館に常設されている古典的名著。

実は私も原則としてはそこに上手くコンパクトにまとめられている記述に立脚して今回ユダヤ陰謀論者の「ハザールからやってきたユダヤ人はタルムードによって異教徒は虐殺して良いとされている」なる妄言に対応しているのです。

今回私は相手側の挑発に乗って「(さらに膨大な予備知識を必要とする)ローマ帝国」に巻き込まれてしまい「無駄な戦線拡大」とあらゆる方面から叱責を受けました。全くお恥ずかしい限り。実際上掲のレイモンド・P・シェインドリンユダヤ人の歴史」は戦域を最小限に留める為にアシュケナージユダヤ人についての「フランク王国起源説」と「ハザール汗国起源説」を「どちらも根拠が十分でない」という理由で退けてます。「最小限の迎撃体制を維持しての専守防衛」の立場を貫くなら、確かにこちらの戦略の方が正解となる様です。

ユダヤ人論考

アーサー・ケストラーは若い頃からシオニズムに参加し、ロンドン・タイムズのパレスチナ特派員を経て、西暦1957年にイギリス王立文学会特別会員に選ばれた。 彼は白人系ユダヤ人のルーツを丹念に調べ、西暦1977年に最後の著書として『第13部族』を発表。 此の本が出版された当時、世界的に有名な新聞などが此の本を絶賛してやまなかった。 科学や思想が中心のケストラーの著作としては異色のもので、其の内容は世界史の常識を根底から揺さぶる程のものであり、あまりの衝撃ゆえ、翻訳出版を控えた国も出たくらいである。 西暦1983年3月にケストラーが夫人とともに謎の自殺を遂げた時、其の当時の新聞の死亡記事に記載された彼の著作リストの中で、此の『第13部族』は省かれていた。

要するに結論として私はたまたま久し振りに出会った「本格派のユダヤ陰謀論」の以下の主張に対抗したかったのです。

  • 私の様に義務教育で地理専攻(正確には「高校で地理選択」だが反知性主義者なので適当)だった人間は全員歴史について一切学ばない(これもどうやら事実を反映てはいない模様。というか実物に当たった感触では、間違いなく「ただ単に授業中寝ていただけ」なのを誤魔化そうとしてるだけ)→例え学んだとしても何も覚えてない人が多数実在する(この投稿への反応からも、この結論自体は無下は「1例を持って全例とする」愚を犯しているとは言えない)」
  • 「そういう「ユダヤ人とその洗脳下にある歴史学者の影響下にない人々」は、自明の場合として「ユダヤ人こそが人類を撹乱してきたあらゆる陰謀の源泉」なる歴史的に普遍的な事実に気付く(実際、国際的には「科学的人間として歴史学的方法論の粗雑さには嫌悪感しか覚えない」みたいなタイプの理系人間は、その多くがネオナチのセミナーでシンパに編入されてしまうと考えられている。オウム真理教が多数の高学歴の理系人間のリクルートに成功したのもおそらくこの手口)」

こういう問題に直面する事もある様です。

ここでどうして「(原則として歴史学を学ばないし、学んでも忘れてしまう)理系人間は、どうやって(最小限の努力で)こうしたユダヤ陰謀論やカルト宗教の勧誘に抵抗し得るか」なる設問への最良の処方箋としてレイモンド・P・シェインドリンユダヤ人の歴史」が登場してくるかというと、ただ単に内容が優れているだけでなく「ユダヤ神学校の教授が、別方面に進んだ子供達にユダヤ人に生まれついたが故に必然的に巻き込まれるであろう数々の論争にそれなりには打ち勝てる最低限論法を教授する」というそのディスクールそのものが優秀と国際的に所謂「拳銃論法」として認定されているから。

  • 拳銃論法」…歩兵の標準火力はあくまで小銃であり、その火力不足を機関銃や大砲や迫撃砲やミサイルが遠方から補う。一方「普段小銃を携帯しない」将校や砲兵には「万一白兵戦に巻き込まれた場合に身を守る為に」拳銃が配られる。「心もとないがないよりマシ」なるネガティブなニュアンスが先に立つが、想像以上にその目的の為に練り上げられた特別な技術が投入されている。

こういう話でもありますが、人間それぞれ万事に備える事は出来ません。

あまりに広範囲にバズった結果、そういう主旨に全く理解を示さない人も現れました。

そんな感じで以下続報…