なるほどこれが「キャリー」の世界…
今回の投稿の発端は以下のTweet。
エホバの証人の子供は、学校で校歌を歌えない騎馬戦や剣道ができないなどが有名だが、その他にも山ほどある禁止事項でがんじがらめになりながら小中学生時代を過ごす。
— やえ(エホバの証人二世) (@jw2_yae) 2022年11月21日
そんな中でも運動会に参加することは許されていて、私は小学生時代クラスの子と同じように楽しめる機会をとても楽しみにしていた。
忘れもしない小学4年生の時、運悪く大勢の信者が一挙に集まる"地域大会"と重なった。これは数百人規模の"巡回大会"よりも規模が大きく、数千人の信者が集結する催しで、これまでわたしが熱を出していても中耳炎になっていても、両親は参加を優先してきた。
— やえ(エホバの証人二世) (@jw2_yae) 2022年11月21日
それでも私は運動会に参加したかった。
私は当日は出られないと知りながらも毎日練習だけは参加していた。幼少期から宗教優先で、少しでも親の意向から外れると鞭打ちが当たり前の家庭だったので、小学生の頃には本心は決して口にしてはいけないものとわかっていたし、両親へは、あらかじめ意向を先読みして話すようになっていた。
— やえ(エホバの証人二世) (@jw2_yae) 2022年11月21日
「運動会は練習だけは参加するね。学校でも模範的な生徒でいたいし。」欠席の連絡は事前に担任に"証言"すると自ら宣言した。
— やえ(エホバの証人二世) (@jw2_yae) 2022年11月21日
小学生ですでに自由には話さない、常に大人の意向を伺いながら地雷を踏まないよう緊張していることは、DVが絡む虐待家庭ではよくあることらしいと、大人になってから知った。
運動会前日、天気予報が晴れなのを見てしまった。どうしてもどうしても出たかった。友達と楽しく過ごしたかった。美味しいお弁当や果物やお菓子を持ち寄って「普通の子」として笑っていたかった。悔しくてたまらずつい「明日は絶好の運動会日和」と本心を呟いてしまった。そこからが運の尽き。
— やえ(エホバの証人二世) (@jw2_yae) 2022年11月21日
「今のはなんだ」「反抗的な態度だ」「サタンの影響だ」「嘘をついていたのか」と折檻が始まった。それほどまで母が私を追い詰めたのは、母なりに運動会を欠席させる罪悪感があったためかもしれない。「アンタはもう家に置いて行くから行くなら一人で行けばいい、お母さんは止めない」と言われた。
— やえ(エホバの証人二世) (@jw2_yae) 2022年11月21日
もし本当ならそれでもいいと思ったが、この場合、言葉通りの意味ではなく、非を認めることを求めているのだ。泣いて許しを請うたが、許してはもらえなかった。「好きにしなさい」と部屋に閉じ込められ、翌日は「運動会行くんじゃなかったの」と嫌味を言われ謝罪を繰り返しながら地域大会へ向かった。
— やえ(エホバの証人二世) (@jw2_yae) 2022年11月21日
いつもいつもこうだった。暴力と言葉で脅し、そして「自分で決めたこと」と言われるのだ。組織のやり口そのものだった。
— やえ(エホバの証人二世) (@jw2_yae) 2022年11月21日
泣きたいのを堪えすぎると吐き気と眩暈がしてくる。車の窓を開け、外の空気を吸いながら吐かないよう我慢した。もう死にたいと思った。
この苦しい毎日から逃れるためには死ぬしかないといつも思っていた。手首を切ってみたこともあったが、顔剃り用の剃刀では怪我をしただけで、とても痛いからやめた。紐で首を絞めてみたり、舌を噛んでみたりもしたが、うまくいかなかった。どうしたら楽に死ねるんだろう、逃げたいといつも思っていた。
— やえ(エホバの証人二世) (@jw2_yae) 2022年11月21日
運動会ごときで絶望するなんて、と笑われるかもしれない。でもこの一回ではないのだ。何度も何度も、何度もやりたいことを握りつぶされることが続くのだ。「放課後友達と遊びたい」レベルのささやかな望みですら禁止され、これもダメなのかと絶望が積み重なるのだ。
— やえ(エホバの証人二世) (@jw2_yae) 2022年11月21日
徐々に人生そのものへのやる気を失い無気力になっていく。でも活発に"宗教活動に携わる"ことも求められる。意に沿わぬことを意気揚々と取り組むパフォーマンスを続けると、そのうち自分の感情や本心などが自分でもわからなくなってゆく。大人になってから「学習性無力感」という言葉を知った。
— やえ(エホバの証人二世) (@jw2_yae) 2022年11月21日
結局"エホバの証人"から離れて心身まともな生活を送れるようになるまで20年かかったので、ゼロに戻すために、ゼロに辿り着くために、失った時間と同じだけ費やすことになった。
— やえ(エホバの証人二世) (@jw2_yae) 2022年11月21日
今わたしは宗教二世に限らず、両親のDVに晒された被虐待児の支援をしている。
幼い頃から両親からの虐待に晒され、その影響をゼロに戻すまで同じだけ時間がかかるなら、できれば子供の時から、早い段階で介入し心身のサポートをするに限る。
— やえ(エホバの証人二世) (@jw2_yae) 2022年11月21日
かつての私には手を差し伸べてくれる大人はいなかったが、私のような子供を一人でも減らしたい思いでこの道を選んだ。
普通の子どもが何の疑問ももたずに出来ることをこうしていちいちあきらめされられて😢 親にも周りにも変に思われない様に常に気を張ってましたよね。虐待を受けている子のサポートをしているなんて、素晴らしいです😌✨✨
— mayuJW2 (@psjgnyoo) 2022年11月21日
ありがとうございます。そうなんです。諦めることばかりで緊張を強いられる日々でした。
— やえ(エホバの証人二世) (@jw2_yae) 2022年11月21日
そしてサポートに入る被虐待児のお子さん達も、悲しいとか寂しいとかの感情は表現せず、ただじっと堪えて立ち尽くしていることが多く…。かつての私を見ているようで胸が痛みます。少しでも助けになりたいです。
そんな感じで以下続報…