意外と「基礎中の基礎」の話?
今回の投稿の発端は以下のTweet。
個人的メモ。「日本にはロリータ・コンプレックスの概念がちゃんと伝わってないのに、その結果生まれたLolicon概念が海外に広まってしまった番狂わせについて。まぁ出発点がナボコフ「ロリータ(1955年)」である事は変わりません。https://t.co/YTbpx5BsW4
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月18日
何故ナボコフがこの小説を執筆したかというと、ロシア文学者である彼が普通の英文を書いてネイティブを感動させるのは難しいと考え「気持ち悪い変態の、信用ならない証言」で勝負しようと考えたから。実はこの傾向自体は彼の手掛けた全英語作品に通用するという。https://t.co/D3ho5Zz8Ex
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月18日
それでは「ロリータ」に登場する変態は、どういう種類の変態なのか。単なるペドフェリアではありません。実際(子供に危害を与える)チャイルドマレスターのうち、ペドフェリアの比率は3割を切るとか。私も1990年代poser使いとしてこの種のコミュニティを覗いてますが…https://t.co/c2Q5x8Fytv
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月18日
少年少女の美しさを讃える独特ののディスクール(これをナボコフは模倣した)こそ共通し、(未成年の少年少女を対象とする)東南アジア売春ツアーによる性欲発散を仄めかす困った側面はあるものの「性的対象となる未成年少女に向けられる不安定な感情」みたいなものは案外感じなかった印象。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月18日
そうナボコフは「ロリータ」をあえて「(本当にペドフェリアだったどうか別にして)おそらく母を殺し、娘を虐待したチャイルド・マレスター死刑囚の(その部分を巧みにぼやかした)自分勝手な自己弁護」として執筆する事で「英語ネイティブでない不自然さ」を誤魔化したのです。https://t.co/MhWiS6xm9t
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月18日
そこで描かれた病理は元来どういうものだったか。実は作中で語られる「ニンフェット(女児が男児を成長速度で抜かす小学生高学年から再び追い抜かされる中学生までの少女)」、実際には「同世代の少年への侮蔑的態度」よって当該少年に生涯続くトラウマを残す事があり…https://t.co/rejf6VP3vm
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月18日
「女を酷い目に遭わせる事に快感を覚える」結婚詐欺師やタチの悪いヒモや女衒やポン引きやホストにはこのタイプが多いとされてます。これが元来の意味合いにおけるロリコンで、要するに間違えて「キモいペドフェリアのオッさん」とか警戒してると逆にコロッとやられます。https://t.co/g9Bx2Zep1G
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月18日
こちらのタイプのにロリコンのに映像化に血道を上げたのがキューブリック監督で、この系統の代表作が「ロリータ(1962年)」と「バリー・リンドン(1975年)」。https://t.co/VwGnQTrePq
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月18日
そういえば「フェリーニのカサノヴァ(1976年)」にも「まだ幼かった頃、初恋の相手に純真を蹂躙されて女性への復讐者となった」みたいな描写はあった気が(原作「カサノヴァ回想録」にもある記述?)。まぁ「彼を酷い目に遭わせた少女」が実在したとは限らないという観点も重要…https://t.co/h0qe6GjboD
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月18日
一方、ナボコフ「ロリータ」原作をちゃんと読んでれば「アナベル・リー」なるもっと恐ろしいキーワードにも出会っている筈。私の知ってる海外の第三世代フェミシストの皆さんはむしろこちらをガチで警戒していたものです。https://t.co/4XlGNlj4EQ
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月18日
そう、要するにエドガー・アラン・ポー。日本でいうと「ジュネ」系耽美派のに基礎教養で「年上男性に選ばれたい少女側の妄想」。むしろこれをチャイルドマレスターや「上掲の意味合いにおける」ロリコンの皆さんに付け込まれるのを恐れた訳なんですね。https://t.co/v7KVbaCcAG
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月18日
興味深かったのが第三世代のフェミニストの姉様達の戦い方。ニンフェット世代の少女は、まだまだ身体の発達に精神の成熟が追いついてないので宮原るり「恋愛ラボ」でネタにされた様な馬鹿を一杯やらかします。特に効き目絶大だったのが「めぞん一刻」の「八神アタック」… pic.twitter.com/iqLykplMV3
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月18日
小娘達も表面上はゲラゲラ笑い転げながら回覧してる訳ですが「ね、本当にこういう事やらかしたら一生の恥だよ」なるワクチン効果もあった模様。 pic.twitter.com/Lw0cpeQ4T9
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月18日
そして当時一緒くたに「教材」にされてしまったのがSAOのアスナさん…「でもアスナさん、私達より年上では?(設定ではデスゲーム開始時点で15歳)」「身体がどんなに発達しても、勉強がどんなに出来ても、精神的成熟をなおざりにしてたらああいう末路を迎えるのよ」なんという言われ様… https://t.co/s79yNUpe6v
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月18日
まぁ背後から全体像を俯瞰してると「うる星やつら」の「ジンジャー・シュガー・ペッパー」のスケバン・コンビを眺めてる様な気にさせられる事もありましたが… pic.twitter.com/q0T7ispWXv
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月18日
「まぁ確かに同世代少年を徹底的に傷つけても仕方がない」と思う瞬間もありで… https://t.co/r5FqrBMtKU
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月18日
かと思うと、上掲のラナ・デル・レイすら匙加減を間違えてあっけなく見捨てられてしまったシビアな世界だったという… https://t.co/iaAqbcn3bL
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月18日
まぁtumbr上のアカウントはこういう情景に幾度も遭遇するうちに以下の姿勢を身につけていったという話でもあります。 https://t.co/Xxyo2VYhRu
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月18日
まぁこのジャンル最強の女王はなんと言っても岡田麿里…https://t.co/SnWb9cnpqb
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月18日
「荒ぶる季節の乙女どもよ」原作2巻のこの箇所ですね。 pic.twitter.com/Ck1kvyLvoi
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月18日
名付けて「本郷アタック」? https://t.co/ejtgzm2LZb
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月18日
そして、追い詰められた小娘達に仲間扱いされてしまう「ヴィンランド・サガ」のトルフィンさん… pic.twitter.com/fTZbVXvg5l
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月18日
まぁ確かに「身体の発達に精神的成熟が追いついてない」感自体はあるある? pic.twitter.com/PW0BcqoOmp
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月19日
懲りずに何度も繰り返す感じもそれっぽい。 pic.twitter.com/NuRcOOXsmO
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月19日
挙句の果てに出てきた台詞が「アタシ達は少女だ」「おー」「そしてアタシ達はヴィンランドサガもブラックラグーンも好きだ」「おー」「もうどちらも少女漫画という事でいいんじゃない?」「おー」。本国から遠く離れた外国で、なんて恐ろしい陰謀が? pic.twitter.com/Xk7kqGr776
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月19日
まぁこの辺りのディスクール展開が以下を思わせるという話でもあるという… https://t.co/Lv9PMe9t4z
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月19日
そして…
ブラックラグーンが少女漫画……?
— ちょこらーたwith わくわく✕2 ちんちん✕2 (@tyokorata) 2023年1月20日
双子の話や生理で苛つくレヴィの辺りだろうか https://t.co/otlr5RqP3a
「ブラックラグーンが少女漫画?」…認識の発端は「アリーテ姫」を手掛けた片渕須直監督が「ちょびっツ」同様手掛けた作品だったからだった模様。その後小娘達は「ロックとレヴィの大人の関係」に心酔した模様?https://t.co/f57bLkAiQd
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月20日
ああ、こんな話も。 https://t.co/Wvp2U7LWzW
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月20日
そして…
個人的メモ。ちゃんと明文化するまで考えた事がなかったけど、ここで紹介した「(エドガー・アラン-・ポーの少女詩に由来する)年上の彼を幼女の私を選んだのはペドフィリアだからじゃない(大人になってもちゃんと愛してもらえる)」なるアナベル・リー幻想って… https://t.co/qPQAf1RHsV
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月20日
「この粗暴なチビ良さの本当の良さを分かってるのは私だけ(青田刈り→予想が当たって大勝利)」とヒロインが無意識に考える(本当に無意識かは別として表面上はそんな事全然気にしてない様に見せかけるのが重要)一寸法師幻想はある種の複素共軛(つまり絶対値は同じで符号だけ逆の関係にある)。 https://t.co/RKy69bSwAe
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月20日
あ、こっちの流れの話です。 https://t.co/uI8TTutv9V
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月20日
しかし現実の世界はいつも裏切る。なんてザンコクなの‼︎ 実際の「少女側のアナベル=リー幻想」はチャイルド・マレスターに都合よく利用されるばかりだし、元話の一寸法師は「下賤な出身で徒手空拳の男性が成り上がる為、手段を選ばずヒロインに自分を押し付ける」DV譚…https://t.co/9dzMABLHqD
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月20日
もちろん私的妄想の世界何だから「フィクションとして楽しむ」分には何でもアリな訳ですが、その一方で「一寸法師」系に「早く芽を出せ柿の種‼︎」禁止ルールが本質的に埋め込まれてるのが興味深い…「強要は加害」なる意識が女性側にちゃんとある? https://t.co/IoTpMe2ZP0
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月20日
というか1980年代にトレンディドラマ化された紫門ふみのOL譚やレディコミのシングルマザー譚で、そういう「愛する男がDV化したのは、私の過剰な期待に追い詰められたせい」といシチュが量産されてました。なんかこの辺り闇が深そうですね。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月20日
ならば「鋼の錬金術師」のウェンリー姉様や「それでも世界は素晴らしい」のニケ姉様や「乙嫁語り」のアミル姉様が巧みに繰り返す「(余裕たっぷりに)私、貴方がちっちゃい事なんて全然気にしてないのよ?(ニッコリ)」と真綿で首を絞めてくる様な恐るべき圧の掛け方は一体何なのか… pic.twitter.com/bNuor4w6Tc
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月20日
私の心の中の全芹沢さんが「闇深えぇ~‼︎」と叫んでいる… pic.twitter.com/fxRz0kBw6i
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月20日
環さん「だがお前が深淵を覗き込む時、深淵もまたお前を等しく覗き返すのだ」。芹沢さん「今度は誰?」。まさしく古のタンホイザーゲートが開かれ、荒野の魔女が世に放たれ様としている?https://t.co/V4Z4nX4GPe
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月20日
だがその時、背後から「安心しろ。熊狩りならば任せておけ」の声が… pic.twitter.com/u6VGJs4u8U
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月20日
「ヴィンランド・サガ」のヒルダさん「アシリパちゃんだと思った?残念、ヒルダちゃんでした‼︎」 pic.twitter.com/lO0BzBJUqh
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月20日
なるほど、フェミニズム文学が2020年代までに到達した結論の一つが「貴女は自分が絶対に許せない存在の前に対峙する時、その真の姿を覗かせる」みたいな考え方なのか… pic.twitter.com/h3s8cOPfDz
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月21日
「貴女はその時の振る舞いによって自らの精神的成熟度を測られる」…もはや似非フェミニストが恣意的に切り取って好き勝手なニュアンスを持たせられる様な次元じゃない? pic.twitter.com/Nfh3KpOypj
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月21日
もちろん全ての恨解が和解に終わる筈もなく、フロイトの様に「叛逆は服従の準備としてのみ許される」みたいに権力闘争を「金枝篇」的無限連鎖としてしか思い浮かべられない権威主義者との間では妥協が生じる余地がない。 pic.twitter.com/epGoBjJ9xX
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月21日
考えてみれば「英国口語小説の祖」ジェーン・オスティンの「田舎を舞台とする郷紳小説」段階では「女性は自力で正しい判断を下せないので、それを男性に委ねざるを得ない(「というのが建前」と宣言したのが処女作にして死後にしか発表出来なかった「ノーサンガー僧院」)」だった訳で、そこから200年… pic.twitter.com/nhHmdCzwDO
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月21日
そして…
補足メモ。この件に関して… https://t.co/e6MrG3RAcp
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月20日
たまたまこういう話が。 https://t.co/G9kgNmDBS8
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月20日
これはほんとにそうかも(´・ω・)
— アヲハタマスミ★土曜日 東ソ18a ♻🇼ワサラー団 (@AohataM) 2023年1月20日
大体「客を酷い目に遭わせて平気なホスト」とか結婚詐欺師の類の自己弁護なんて信用に値しませんが「幼い頃、同世代なのに狡賢い(ただし英語のFoxyは「性的魅力に溢れた」なるニュアンスも備える)少女に酷い目に遭った復讐」なんて言い分を信じるとしても「被害者」がそれなりのイケメンでない筈が…
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月21日
まあ復讐なら本人に直接やりなさいとしか(´・ω・)つ
— アヲハタマスミ★土曜日 東ソ18a ♻🇼ワサラー団 (@AohataM) 2023年1月21日
そして行き着く先はやはりこれ。 https://t.co/Xosz5K1m3m
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月21日
でも確かに「ありきたりの倫理観では裁けない領域」というのも実在するという…https://t.co/RY2VSuhzA8
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月21日
あ、大元のtweet削除されちゃったんだ。この話ですね。闇深けぇ… pic.twitter.com/PW97rDmYWi
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月21日
アニメでみたやつ( ・`ω・´)
— アヲハタマスミ★土曜日 東ソ18a ♻🇼ワサラー団 (@AohataM) 2023年1月21日
ここまでくると「(生死与奪の特権を備えた超自然的存在としての)雪女級」に分類されて価値判断の基準が一般人を裁くそれと別物に推移する訳だけど、それでも許されないレベルに到達したのが鬼滅の無惨様… https://t.co/H1YNcHgcOa
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月21日
こちらの話ですね。 https://t.co/vHTAdAlQ05
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月21日
「雪女=叶小夜子」も「(天才ならぬ天災ぶる)無惨様」も出すのが和製コンテンツの幅広さ? https://t.co/y35sipqU24
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月21日
おっと、こういう話も。 https://t.co/NKKW43r1Xp
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月21日
「ネロさんの厨二病を癒すどころか、こじらして死に至らしめるダメンズウォーカーのアロアさん(このままでは第二第三のネロさんが出る)」なる「フランダースの犬」の読み方を思い出しましたとさ。 https://t.co/DpP6M4TMiy
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月21日
なるほどなのだーー(´・ω・)
— アヲハタマスミ★土曜日 東ソ18a ♻🇼ワサラー団 (@AohataM) 2023年1月21日
「好きでもない男にヤられて付き合うことになった!!むかつく!!!」
って散々グチたれながら、「あ、そろそろ時間だからヤリに行ってこないと。」
って毎日通ってた女が知り合いにおりましたぞ、二人
結局セックス自体は楽しんでいたけどそこに至る過程に納得がいってないので(恥???)その言い訳を聞かされて発散するためのサンドバッグにされてただけなんだなあ(´・ω・)
— アヲハタマスミ★土曜日 東ソ18a ♻🇼ワサラー団 (@AohataM) 2023年1月21日
ホスト料金請求しとけばよかったww
そんな感じで以下続報…