まぁ女性の超常能力者が天候操作系である確率高過ぎでは?
今回の投稿の発端は以下のTweet。
補足メモ。確かに小泉八雲「雪女」は「菊花の契り」同様、幻想文学世界に根を下ろした。そもそも小泉八雲、在米時代にゴーチェなどのフランス幻想文学を英訳して米国幻想文学界がエドガー・アラン・ポーの影響から脱するのを助け、H.P.ラブクラフトらから最大級の賛美を受けてたりするのでその影響も。 https://t.co/PMlDbIMqqW
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月16日
だが実はそうして世界に知れ渡った「雪女」は、実は我々の知るあの「常に悲しげで悲劇性を帯び、しばしば可愛そうな存在」ではなかったりします。むしろフーケ「ウンディーネ」に登場する「精霊=独自の行動原理に従って人の生命を助けたり奪ったりする超自然的存在」に近い。https://t.co/BuvNnp3r6w
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月16日
最大の違い、それは「イケメンの巳之吉が殺せず、それどころかこっそり嫁に来て子供を10人も産み、秘密を破られてもなお殺せず自分の方が去る」人間臭さ。「ウンディーネ」では精霊はあくまで終始自然の摂理の一部に過ぎず、「契約」に違反した主人公を殺す最後の瞬間まで人間的感情を一切見せません。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月16日
海外の読者はこういう部分を見比べて「これが日本人の精神」「これがドイツ人の精神」と、あれこれ考えた訳です。で、吉田秋生「吉祥天女」の小夜子が何人殺しても許される独特の展開もまた、この辺りの伝統に依っているという話。 https://t.co/Kt5xezndda
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月16日
フェミニズム文学論的には、まず「もしジェーン・エアにハルヒみたいな願望充足系超能力があって後半あの展開だとしたら?(そして本人はその真相を知ってなお正気でいられるか?)」という設問があって… pic.twitter.com/jVDDJusrLL
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月16日
「それが可能なのは小夜子の様な、ある種の精神超人だけだろう」なる推察に進みます。 pic.twitter.com/6sgO8FvTXc
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月16日
表面的印象こそ正反対ですが「(他者への生死与奪権を背負える)超越者」という観点からは「鋼の錬金術師」のアームストロング少将も候補に上がります。 pic.twitter.com/fjQ5vNqohr
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月16日
「隠し砦の三悪人」に登場する雪姫(演:上原美佐)が全ての登場女性の原型と言われるスターウォーズ・シリーズでも一応は「情報収集部隊の死を悼む」描写が注目を集めたモン・マスマがランクインしてたりして。ちなみに上原美佐は大根である一方模倣能力には長けていたので…https://t.co/WkpeydCzCQ
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月16日
海外に伝わった「凛々しい雪姫仕草」の正体は(一挙一動全部振り付けしたバ美肉おじさんとしての)黒澤明監督自身だったりする模様。 pic.twitter.com/eCLXPLoYcR
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月16日
ジェーン・エア「(ロチェスター夫人が幽閉されてる部屋に忍び込んで)あらあら、なんて事…頭がおかしいので、うっかり燭台を倒してしまったのね(ロチェスター邸に火を放つ)」…「ジェーン・エア」世界と「吉祥天女」を結びつける戦慄の情景。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月17日
そして火事で両目と両腕を失ったロチェスター伯の膝にどっかと座って「ずっとこうしたかった。やっと出来た」と曰う次第。もはやシャンブロウ。TVドラマ化に際して「サスペリア」のテーマが選ばれた事もあるのも納得。https://t.co/WRtQMtpNNn
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月17日
そういえば確認を怠ってました。この予告編で聞こえる「魔女は死んだら何処へ行くか知ってるか?」って原作にあるセリフなのかな?
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年1月17日
そんな感じで以下続報…