考えてみれば物凄い話…
1960年代から1970年代にかけて日本の少女漫画界は「恋愛保法度のタブー」を破る為、SFやファンタジー分野だけでなく欧米名画の翻案に力を入れてきたのです。
しかし当時の時代的制約から「(オードリー・ヘップバーン主演映画の大本命)ティファニーで朝食を(原作1958年、映画1961年)」における「モテモテなせいで周囲の男性を巻き込みつつ破滅に向かって一直線に突き進む太平洋戦争下ニューヨークのアル中女(最後アフリカで消息を断つ)」高級娼婦ホリー・ゴライトリーにだけは手がつけられませんでした。そもそも過激過ぎる映画自体、過激過ぎる原作の内容の翻案が激しかったという…
やっとそれなりの形で日本作品に導入出来たのは柴門ふみ「PS.元気です俊平(1980年~1984年)」における桃子さんや「東京ラブストーリー(1988年~2017年)」における「アフリカ帰りの帰国子女」赤名リカさんでの「自由な女」としての再規定などを通じてだったのです。
それが岩井俊二監督映画「リップヴァンビンクルの花嫁」における「レズSMポルノの天才女優」ましろ( 演Cocco)を介して「ぼっちざろっく」の廣井きくりとして「全米一斉大空襲」を達成してのけるとは…
大袈裟に聞こえるかもしれませんが「2018年の大粛清」により一旦は無人の荒野と化し、最近やっと新移民中心に3桁~4桁の「いいね/リブログ」投稿もちらほら見掛ける様になった矢先の「関連投稿が軒並み5桁反応」を他にどう表現して良いやら…
今回の投稿の発端は以下のTweet。
海外人気もすげえのかぼざろ
— (Ǝ)ɐsıɥıɥso⅄ ouɐɓnS (@koshian) 2023年3月3日
そして海外で異常に伸びてる廣井きくりさん人気…「え?日本ではそこまでじゃないの?」までネタに…https://t.co/SRozLkKXqg
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月3日
海外だとアル中女性が「この最上級のク○女」扱いされているのでは疑惑。
— ちょこらーたは『ダークサモナーとデキている』を推す (@tyokorata) 2023年3月3日
海外ドラマの女性の飲酒運転が許されない罪っぽく描かれたり『ガールズオンザトレイン』というアル中女性のやらかした事を振り返るサスペンス映画があったり。
つまり廣井さんが肯定的に描かれてることへの羨望説
まぁ、それを言うなら「小林さんとのメイドラゴン」もですね…https://t.co/bFLZR0dxgN
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月3日
「小林さんが酔っ払って電車を乗り過ごしてドラゴン状態のトールさんと出会う」エピソードが未だに大人気だったりして…https://t.co/CqN5l60cUf
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月3日
おそらく「本気を出すと凄い」ギャップも欠かせない要素なんじゃないでしょうか?https://t.co/sa5X4eJQEh
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月3日
そういえば、この人も…https://t.co/5L67HcsXQV
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月3日
そもそも「酔っ払いを肯定的に描く文化圏」なのが重要?https://t.co/MIPgKr7MFG
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月3日
へぇ面白い。海外にはあの廣井きくりさんを目にして「なんとかしてあげたい」と考える「危篤な人」もいるのか…危険察知能力が麻痺した状態で迂闊近づくと、一瞬で頭からボリボリ食われておしまいだぁ…https://t.co/Lpuejr36Rt
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月3日
特定の絵師さんの宣言か…(当然の様に叩くつけられる「I can fix her」への「I cant fix her」)。なんとバニースーツ着せやがった。それがお前の「 Fix」かぁ…https://t.co/tXOtR43mG7
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月3日
Tagに「absolute fave(絶対推し)」とか「indulgence(溺れる)」みたいな強い単語が並ぶ…なるほどこういう心理か!!https://t.co/oziPHHVpJH
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月3日
日本のTwitterでも1枚だけあった「廣井きくりバニースーツ姿」。いずれにせよ手にした酒は全部自分で飲んでしまうので酌婦業務は到底不可能という…あ、そういえば日本も彼女の影響で「鬼ころし」の売り上げが伸びたんだっけ?地獄への道連れには事欠かない優しい世界…https://t.co/g9kDwv2ubp
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月3日
そして…
当然元バンドにも辿り着いてるという…https://t.co/2nT86GYC0C
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月3日
あ、こっちでした。後藤一人さんの「働きたくない駄目人間」ネタで火がついた時点で頭一つ抜けた人気があったけど、さらに音楽クラスタに飛び火して加速…https://t.co/kGddQlyk2w
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月3日
元々近年のgirls punk bandブームとか下地にあったのも加速の原因とも…https://t.co/oMkBOxykfe
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月3日
正直「素人の女の子が挑戦する事自体に意義がある」みたいな生暖かい雰囲気に…https://t.co/TZflm5NMj5
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月3日
これを叩き込んだら、そりゃ無双状態に…https://t.co/g6Axe9LeHQ
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月3日
あと「パリピ孔明」に続いてアジア勢も騒いでる感じ。韓国とかそこそこ実力派のロックバンドもいるのだけど韓国内ですらその辺りはマイナーでメジャー・レーベルから国際展開の後押しが受けられないので、その辺りの鬱憤が後押しに?https://t.co/RkmsDxr53y
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月3日
きくりさんそんな人気とは。。。
— (Ǝ)ɐsıɥıɥso⅄ ouɐɓnS (@koshian) 2023年3月3日
なんだかんだいいながら、こういうクセのある曲を世界に届けられる国ってアジアではまだまだ日本しかないという…https://t.co/lg6weZr0L3
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月3日
その日本ですら(「ぼっちざろっく」音楽のベース)下北沢系サウンドが十年前の段階で世界に届いてたかというと、そうでもない訳で…①元々国内市場が大きく独自の音楽が育てられる。②アニメ漫画gameメディアに乗せたりすれば世界に届く、この二段階構成はやはり強いとしか。https://t.co/jXxp1DtCyU
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月3日
「人間椅子」の国際的デビューとかもそうなんだけど、いわゆる「三味線作戦」①日本に伝来した時はそのエスニックさに皆が飛びつく。②本国で滅んだ後も独自進化が続きある種の伝統芸化する。③かくして謎の「海外でも通用する伝統芸能」が生まれるという不思議な国…https://t.co/o5oy3wZj9S
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月3日
ちなみにこれロンドンとかニューヨークの最先端の方々の分析。ダブル三味線の吉田兄弟もロンドンのDJが「じょしらく」で発見してガンガンSoundCloud にリミックスを流して広め、ライカスタジオ「KUBO」のエンディング曲を手掛ける展開に。https://t.co/S1xP9eD4RQ
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月3日
ちなみに吉田兄弟が世界に認められる契機となった「じょしらく」エンディング曲がこれ。まぁロンドンのDJもいきなり発見した訳じゃなく既にボカロ人気曲のリミックスとか手掛けてたので…https://t.co/6lLlbFRzeM
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月3日
ほー、吉田兄弟こんな仕事を
— (Ǝ)ɐsıɥıɥso⅄ ouɐɓnS (@koshian) 2023年3月3日
まあフランスのDJが love love mode とか作ってた時点でこういう方向はそこそこ知られてたのかなとは
当時は同時期に国際ブレイクしたBaby Metal 、今回は「ぼっちざろっく」で読みを外した私…日本の何が世界に受けるかなんて本当に蓋を開けないと分からない…(「ワンピース」の曲がサクッと国際ヒットする一方、大物アーティストを大量動員した「チェンソーマン」の曲は…)https://t.co/gPZHs8ksSK
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月3日
ちなみに「ぼっちざろっく」原作の方だと… pic.twitter.com/iPesp6SD4o
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月3日
「ゆらゆら帝国」まで押さえてるのだけど、まずこれが海外に紹介されるとブレイクするか否かもわからないという…和製コンテンツってそんなのばっかり…https://t.co/vsjW5WkugO
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月3日
ねこかわ踊り https://t.co/dz3NvvoU8B
— すきえんてぃあ@書け (@cicada3301_kig) 2023年3月3日
判定が雑
— すきえんてぃあ@書け (@cicada3301_kig) 2023年3月3日
阿波踊りはロック…
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月3日
「出る杭は打たれるけど、出過ぎた杭は打たれない」…もしかして「アジアの羨む日本的オリジナリティ」の原動力はこれ? https://t.co/Q5f7CIwd72
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月3日
この話を思い出しました。そういえば確かに吉田兄弟もBaby Metalも人間椅子もどんなに国際的に流行しても真似されなかったわ。おそらく「ぼっちざろっく」も… https://t.co/7hrHYOjsHW
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月3日
まぁその日本でもCDROMの登場がグラフィック高解像化競争に発展したゲーム黎明期に「プリンセスメーカー」「同級生」「下級生」「ときめきメモリアル」と相互模倣的に少女漫画的美少女が広まったり、Jホラーが国際的に広まった時期には似た様な作風が集中したりはしてる。https://t.co/cPpI8tQqYf
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月3日
前者は「特色」として以降の時代に継承されたけど前者は…まぁ「生存バイアス」は重要で失敗は常に忘れ去られていくという…https://t.co/IhRED5EC5X
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月3日
ブラックロックシューター「さよう」カゲロウプロジェクト「生き残れなかった者が」アカメが斬る「あっけなく消え去っていくのもまた」幻影ヲ駆ける太陽「日本の伝統なり…」https://t.co/7mQbnBi85W
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月3日
一方、生き残った側はというと…https://t.co/17Xc7wzFeN
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月3日
そういえばいつのまにか英語化していた「Aniki」…そしてAnikiに敬意を払う時のmemeが、これまた見覚えのある…https://t.co/yFsl7ZdsRI
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月3日
なるほどこういう経緯か…https://t.co/mTW1uiyn2P
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月3日
中国でも「兄貴(発音は同じAniki)」として人気。東欧やロシアにまで広まってロシア語に「ガチムチ」を加える? そういえばバイセクシャルだったっけ。気にした事なかった。https://t.co/MArI265YP4
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月3日
さらには「日本では忘れられたキャラが海外ネットではまだ現役」まである…https://t.co/AlC3Eq5u5q
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月3日
あ、流石にそうじゃない? おそらく「名台詞memeの発声者」として「第二の人生」を…要するに日本でいう「お前がそう思うんなら、そうなんだろう。お前の中ではな」パターン…https://t.co/itbKlJpnSa
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月3日
そんな感じで以下続報…