ドリルクロー様、今では忘れられて久しい1970年代的黒人キャラ…
今回の発端は以下のTweet。
そういえば褐色ヒロインがジャンルとして定着してもう30年くらい経つと思うんだが
— (Ǝ)ɐsıɥıɥso⅄ ouɐɓnS (@koshian) 2023年3月3日
なんで日本のアニメに黒人がいないとかそういう話をする人たちが耐えないんだろうな……
ピンクの髪の女の子が主人公で良いじゃないか。
— midoeitana (@midoritana) 2023年3月4日
Redditの「アニメにでてくる好きな黒人キャラをあげろ」みたいなスレで、ララァの画像を貼った人に対して「彼女はインド系だから黒人ではない」って文句のレスつけてた人いたから、褐色どうこうじゃなくて
— 三景夕子 (@YukoMikage) 2023年3月3日
「もっとアフリカ系をだせ」ってことかも?
別にそのへん解釈は好きでいいのに……。おいら冥王せつなさんはアフリカ系黒人とのクオーターって言われても別に納得しますし
— (Ǝ)ɐsıɥıɥso⅄ ouɐɓnS (@koshian) 2023年3月4日
この話を思い出しました。考えてみれば当然の話なんですが、実はアメリカ黒人はアメリカにしかいません…https://t.co/1kSxhuYmFJ
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月4日
黒人は差別しないけど東南アジアの人はかなり差別したので、ある程度身近に数が増えないと差別は発生しない気がする。
— 伊藤 正彦 (@itohkun55) 2023年3月4日
昔の日本人には全部ただ外国人だったから差別しなかっただけ。
たしかにそういう側面はあるでしょうねえ
— (Ǝ)ɐsıɥıɥso⅄ ouɐɓnS (@koshian) 2023年3月4日
— -{}@{}@{}- (@negimaumauma1) 2023年3月3日
あれ60年代のスタートレックに強い影響を受けてる作品だしねえ、2つとも
— (Ǝ)ɐsıɥıɥso⅄ ouɐɓnS (@koshian) 2023年3月4日
自分の視聴した作品が全てだと思っているか、然もなくばそもそも視聴した事も無くて思い込みだけでケチつけてるんでしょう。
— 秋元たかし (@5l2M8JneP4w83wc) 2023年3月3日
グレートマジンガーにすでにいたのか…… https://t.co/VTd7OxiJiZ
— (Ǝ)ɐsıɥıɥso⅄ ouɐɓnS (@koshian) 2023年3月4日
しかもメインヒロインだし、ビューナスAで戦うし、ちゃんと主人公の鉄矢と結ばれるし…と言うのに気付きまして。
— OrgaP/美依菜 (@OrgaP_) 2023年3月4日
敵役のミケーネ帝国がイロモノ軍団なんで彼女が黒人系アメリカ人と日本人のハーフっての完全に意識から抜けてました…
いやー、グレートマジンガー見てた気がするんだけど完全にその設定が記憶になかったすわー
— (Ǝ)ɐsıɥıɥso⅄ ouɐɓnS (@koshian) 2023年3月4日
いやぁ、自分もスパロボでよく使って確か原作もちゃんと見たのに、ついさっき気付くまで完全に頭から抜けてました…w
— OrgaP/美依菜 (@OrgaP_) 2023年3月4日
言われてみれば系とかよくありますよなw
— (Ǝ)ɐsıɥıɥso⅄ ouɐɓnS (@koshian) 2023年3月4日
そのくらい自然な存在なんでしょうねw
— OrgaP/美依菜 (@OrgaP_) 2023年3月4日
今から思えば「キューティー・ハニー」のドリル・クローも「テッカマン」のアンドロー梅田もアフロヘアで「黒人=アフロ」のテンプレから脱した記念すべきヒロインなんですな(そもそも初ヒロイン?)。https://t.co/yoXZaxYvrH
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月4日
ここに乱入。
それ以前に「黒人公民権運動が成功に終わるまでアメリカの子供番組では絶対に黒人音楽は流れなかったが(映画業業界との対抗上ジャズ喫茶から人材を引き抜いてきた)TV業界、特に子供番組主題歌は黒人音楽色が強かった」あたりを統括して頂きたい。https://t.co/KBISNkxcTn
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月4日
「キューティーハニー」のBGMに多用された「ローズ・ピアノ&ロータリースピーカー」サウンドなんてゴスペル由来だし、そこに「ドリルクロー」が現れたのはもはや必然であったという…https://t.co/e5CZQzUm2F
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月4日
そして時々は「テッカマン」のアンドロー梅田さんの事も思い出してあげてください…https://t.co/lRzpLm8K4O
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月4日
「日本の子供番組主題歌は黒人音楽」というと驚く人達もいるが、ならば今までこれを何だと思っていた?いやマジ反論された事あるのよ。「ジャズなんて白人だって演奏するじゃん。黒人関係ないよな?」。黒人文化に敬意が足りてないのはどっち?https://t.co/tJTD23qwN7
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月4日
恐るべき事に多分日本だけだぞ。白人文化色の強いスペースオペラにジャズ系主題歌つけたの…https://t.co/gGmTotjK8s
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月4日
人によっては「ファンク=黒人音楽」とすら気付いてない…それくらい少なくとも音楽面ではアメリカ的民族分断」と無縁だったという話。とはいえこれは英国映画007シリーズでもそうで、要するにアメリカが極端に遅れていて、今も追いついておらず、それを認められないだけとも…https://t.co/WvZYrunObF
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月4日
『はいからさんが通る』BGM等でのクラヴィネットのフレーズもやたらファンキーだった前世記憶が。 https://t.co/FWzAtwoBNk
— ドミニク・ハミ肉 (@610zhizhi1) 2023年3月4日
あーそれはなあ……確かにジャズと黒人音楽の関係性って日本では認識しにくいところがあるかも。。。。
— (Ǝ)ɐsıɥıɥso⅄ ouɐɓnS (@koshian) 2023年3月4日
実はロックンロールそのものもね…https://t.co/4MbZbvBanI
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月4日
今なら絶対に許されない「実はロックンロールの起源は白人だった」なる歴史改変…https://t.co/mxNZNcvob6
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月4日
まさかそんな、ロックもだったとは
— (Ǝ)ɐsıɥıɥso⅄ ouɐɓnS (@koshian) 2023年3月4日
英語わからなくても当時の雰囲気わかると思います。黒人でゲイで南部出身の反骨野郎リトルリチャードとチャックとボ。Hail Hail rock'n rollは映画も面白いです。https://t.co/iKCSdCL9Pe
— ケースクエイク (@chucknorrisuke) 2023年3月4日
そして…
黒人向けと白人向けラジオ局がはっきり分かれていて、白人向け局で初めてマイケル ジャクソン『スリラー』が流れたんでしたっけ。1987年でようやく。 https://t.co/fQa3OfBhsF
— polypropylene (@polypro11452619) 2023年3月4日
それを知ると『エボニー&アイボリー』ってスゴイしみじみした感じに。 https://t.co/UfgoQmCGJK
— polypropylene (@polypro11452619) 2023年3月4日
むしろこの「文化分断」があったからこそアメリカでは(ジャズもファンクも白人に真似されちゃったから始めた黒人が始めた新しいアプローチを代表する)ジャクソン5が大爆発したという…https://t.co/O5vmDGZHrf
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月4日
失礼、『スリラー』のリリースとヒットは1982年でした!
— polypropylene (@polypro11452619) 2023年3月4日
黒人ジャンルで独自進化→上澄みが白人文化に、という繰り返しなんですね。
— polypropylene (@polypro11452619) 2023年3月4日
や、日本から見たらそんなに分断してるとは分からないから、アメリカ文化として等価というかひと塊りに輸入したんでしょうかね。
— polypropylene (@polypro11452619) 2023年3月4日
あと日本では何故かアイドル文化と結びついた「ラブ・マシーン」memeとか。https://t.co/8aXAn3Flkx
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月4日
「ラブ・マシーン」meme…何故かボニーB「ラスプーチン」を経て…https://t.co/47iaKXx2Jv
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月4日
モーニング娘「Loveマシーン」を経て…https://t.co/q72oR9XZb0
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月4日
細田守「サマーウォーズ」におけるコンピューター・ウィルスの名前に。そもそも「品行方正な白人様に真似できない様にエロエロにしてやる」というベクトルで始まった運動が、とんでもない結末を…https://t.co/fVFA8TXgsf
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月4日
この路線変更に頭を抱えたのが日本の子供番組。当時の黒人音楽のエロエロ感は「帰ってきたウルトラマン」主題歌などを聞くと「ああそういう事…」というお気持ちに…https://t.co/RFNJIAvwnN
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月4日
ああ、田舎のウブな子供だった自分はこの力強いベースがなぜこんなに前に出てるのか理解できなかったんですが、そういうことなんですね。 https://t.co/vnqPqZuDYy
— polypropylene (@polypro11452619) 2023年3月4日
この曲もそういうお気持ちで聞くと「黒い=エロい」感万歳という…https://t.co/uzELdcB6y9
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月4日
ここで頭をすっぱり切り替えて独自路線に切り替えた有名例の一つが「ガッチャマン」主題歌という…https://t.co/CAdOx8Dpxd
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月4日
そう「格好いいからジャズやファンクやマカロニウェスタンの雰囲気を完コピしてた作曲家の皆様」、頭の切り替え一つで完璧に「そのどれでもない曲」にシフトしていったのでした…まぁこれが世界に誇る日本のアニソンの古代史みたいなもの?https://t.co/I4KXuT6LcE
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月4日
ただし「禍福糾える縄の如し」で、日本音楽は1970年代黒人音楽を深追いしなかったので「ディスコ・ミュージックに革命を起こした」ナイル・ロジャーズ率いるシックとかは詳しく知らず通り過ぎてしまうという…https://t.co/DgFGRW6F2c
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月4日
軍歌から黒人ジャズへの変遷は興味深いですな。
— ちょこらーたは『ダークサモナーとデキている』を推す (@tyokorata) 2023年3月4日
帰ってきたウルトラマンはホルンデ格調高く聞こえてしまうのが曲者ですな。
さすがはすぎやまこういち先生
出発点は「映画会社による音楽版権独占(流行歌も全て映画から生まれる)」という絶望的状況。これにTV番組側はジャズ喫茶人脈でクレージー・キャッツやドリフターズの様なスターを発掘し「シャボン玉ホリデー」などをぶつけていった訳です。https://t.co/UvlROF61PY
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月4日
なるほど。そうした背景があったのですね。
— ちょこらーたは『ダークサモナーとデキている』を推す (@tyokorata) 2023年3月4日
そして「映画業界による音楽版権独占状態」の抜け穴の一つが子供番組主題歌だったという…一方、映画史関係では「裏切り行為」と口汚く罵られる事が多い「デビルマン」東映のTV局への接近が重なって…そういえば「マジンガーZ」エンディングのコール・アンド・レスポンス…https://t.co/wtJkHUz0J3
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月4日
これも黒人音楽由来と知らない人は知らなくて「ハードロックとかでもよくあるよね。黒人の方が真似したんじゃね?(笑)」とか平気で言ったりするという。まぁこれは1970年代以降黒人が「真似されたものは捨てる」戦略であまりやらなくなったせいでもあるという…https://t.co/k5JPixIAyM
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月4日
まぁクラフトワークとかもやってますし「コールアンドレスポンスといったら白人音楽の特徴」と信じてしまう人が現れるのは仕方ない?https://t.co/ikHZq7y1xb
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月4日
ただ日本人ならそこで踏み留まって「そういえばこの曲ってもしかして?」とか気付いてほしいものです。まぁこれ「黒人音楽リスペクト」時代のアニソンの多くが共通して備えてる特徴で「(黒人音楽に続いて)早々と捨てた」という点でむしろ日本は進んでいたという…https://t.co/sIQpjgx7NB
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月4日
そして…
こんなのとか、泳げたいやきくんなんかが街なかに流れていた1970年代!八代亜紀も流れてましたっけ、、、 https://t.co/5RPJMl6k9s
— hyena_no_papa (@hyena_no) 2023年3月4日
この時代の「急速回頭」の余波として発生してしまったのが「食べちゃうぞ」放送中止事件とも。恐ろしい事に三番で「ガチャピンの中の人」が姿を表して「食べちゃうぞ」のニュアンスが変わってしまうのです…まさしく「二つの胸の膨らみは何でも出来る証拠なの」の時代性…https://t.co/9SPAmaBxh9
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月4日
そんな感じで以下続報…