「日本にロリータ概念がいかに間違った形で伝わったか」について記したのが以下。
それでは実際にあった日本での展開は?
今回の投稿の発端は以下のTweet。
吾妻ひでおにせよ内山亜紀にせよ、ロリコンマンガの巨匠と言われながらも、本人は別にロリコンを標榜していなかったのが面白い。ただ「流された面もある」というのは事実。それは時代だったり、メディアだったりが、資本主義にもとづき、萌え的表現をロリコンの名のもとにパッケージ化したからだ。 pic.twitter.com/jdDZqnI7MW
— 虫塚虫蔵@迷路'23 (@pareorogas) 2023年3月17日
なぜロリコンマンガが1979年に生まれたのか?
— 虫塚虫蔵@迷路'23 (@pareorogas) 2023年3月17日
結論から言うと、二次元の少女美を追求する倒錯が、普遍化しはじめた時期だったから。もちろん時代という抽象概念にすべてを還元するのは乱暴だが、それでもなおロリコンマンガは、時代という集合的無意識が、才能あふれるマンガ家に描かせたものと思う。 pic.twitter.com/OiHnEMH6V1
1970年代子供だった私の視野では、吾妻ひでおは「(編集指示で大人の裸ばかり描かされた)2人と5人(1972年-1976年)」の少年漫画家であり「(石ノ森章太郎原作)星の子チョビン/好き好き魔女先生」「(デザイン担当)ぐるぐるメダマン」を経て「オリンポスのポロン(1977年-1979年)」に到達したイメージ。
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月18日
プレイコミック連載の「やけくそ天使(1975年-1980年)」の商業的成功を契機に(やけくそ天使の後半がそうなった)ロリコン漫画や大人向け不条理漫画家の作家となった1980年代吾妻ひでおは,またちょっと別腹だったりして…
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月18日
流出した晩年のスケッチブックにも「オリンポスのポロンのエロ二次創作」とかあって、本人なりにも原作漫画がアニメ化されたこの仕事が「1970年代における一つの到達点」だった? pic.twitter.com/uEetHKrivS
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月18日
そして…
「時代だったり、メディアだったりが、資本主義にもとづき、萌え的表現をロリコンの名のもとにパッケージ化した」なる記述からほとばしる電波にドン引きしたけどRTは控える
— Hiroko Yayane ⚡️ 雑談用 (@chat_le_fou) 2023年3月18日
私たちは萌えさせられた展(ポジティブに見える)
— Hiroko Yayane ⚡️ 雑談用 (@chat_le_fou) 2023年3月18日
三段論法感が凄い。
— くろいつみ†ちゃんねる (@kuroitumi) 2023年3月18日
萌え文化より社会構築主義の前提を間違えたロジックが骨の髄まで染み込んでいることを憂慮すべき事案。。
— Hiroko Yayane ⚡️ 雑談用 (@chat_le_fou) 2023年3月18日
ここに乱入。
当時のリアルタイム経験者としては①吾妻ひでおや高橋留美子の不条理路線(「ななこSOS」のななことか「うる星やつら」のランちゃん辺り)。②解像度の低さを衝撃で誤魔化す為のPCゲームの「幼女虐殺」③PC解像度向上による「プリンスメーカー」以降の美少女展開は全部別腹だった事をお伝えしたい。 pic.twitter.com/u3VuWas5Fp
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月18日
もちろん藤和カムイを産んだ「レモンピープル」「ブリッコ」や(劇場版ガンダムにおけるセーラさんの入浴シーン人気に端を発する)アニメ「クリームレモン」シリーズもまた別腹…「ロリコンブーム」って後世から見たこれらのムーブメントの総称に過ぎないのですよ。https://t.co/6g8iqc2oxJ
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月18日
自分が経験してるのはロリコン的な表現が少女漫画の文脈で一般化して以降なんですけど、後世から見ても「離れた範囲でそれぞれに発達した」結果にみえるというか、「社会が少女の性的消費を望んだのだ」みたいな自他境界ドロドロなアイデアには違和感あります。。
— Hiroko Yayane ⚡️ 雑談用 (@chat_le_fou) 2023年3月18日
当時の経験者としては、これらのムーブメントの最新版として「美少女萌え絵」が登場したタイミングで、それについてけなかったサブカル方面が「90年代女子高生ブーム」に流れていった感じ?
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月18日
混乱の原因の一つは、両者の「ええとこどり」を狙ったエルフのエロゲーが存在した事。「同級生」「下級生」「野々村病院の一族」辺りが有名ですが、2000年代に入ると「ひぐらしのなく頃に」「月姫」の様な同人ゲーム勢に敗北…https://t.co/J5Z9aiLcS2
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月18日
ときメモより「同級生」のほうが先だったのは知りませんでした。知見……。
— Hiroko Yayane ⚡️ 雑談用 (@chat_le_fou) 2023年3月18日
2010年初頭になってもエルフの流れを汲む無惨系エロゲー「euphoria」「僕の彼女はガテン系」は萌え絵美少女のクオリティを保っていて海外SNSでも取り沙汰されてました。でもシナリオはもう支離滅裂。そう、ここでのパラダイムシフトは絵柄ではなくシナリオだったのです。https://t.co/zrxK7wogYi
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月18日
会社と納期の都合でクオリティが安定しなかった印象のあるCLOCK UPですが、euphoriaは名作だと思います!!!
— Hiroko Yayane ⚡️ 雑談用 (@chat_le_fou) 2023年3月18日
……「僕の彼女は~」て寝取られゲーだったんですね(某巨女ゲーみたいなの想像してた)
全盛期tumbr(2010年代前半)ウォッチャーだった私は海外のeuphoriaファンだった女子がDRAMAtic Murderに乗り換えていく貴重な場面の目撃者となったのでした。その意味合いでは青葉君の登場こそが歴史的画期…https://t.co/BnKkHeajXc
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月18日
当時の人気絵師だったブリキさん、海外ではTVアニメ化された「電波女と青春男」「はがない」ばかりかOVA化された「ツンプリ」挿絵としても知られていたという混沌展開…https://t.co/J1ZEpCpo83
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月18日
まぁ当時のtumbr、匿名性を笠に着て誰も「人間としての原型」を留めてなかったからこそ見れた景色とも? pic.twitter.com/PE8cntYQlq
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月18日
で、こうして全体像を俯瞰すると「社会が少女の性的消費を望んだのだ」と決めつけたがる系譜とその敗北過程が自ずから浮かび上がってくるという…
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年3月18日
そんな感じで以下続報…