言語学的見地?
今回の投稿の発端は以下のTweet。
砂糖の辛い話
— けんこまけん (@kemkomakem) 2023年2月3日
砂糖を見た最初のヨーロッパ人は誰か?
諸説あるが、その候補の1人がこの人。アレクサンダー大王である。
紀元前325年、彼が行った東方遠征の土産話として「インドには蜂無しに出来る蜜があった」と伝えており、これがヨーロッパ人と砂糖との出会いではなかったかと言われている。
さて、サトウキビはニューギニア原産とされ、インドには紀元前20世紀頃に伝わったとされる。
— けんこまけん (@kemkomakem) 2023年2月3日
アレクサンダー大王が見たサトウキビもそれであっただろう。
砂糖の語源もインドから。印欧祖語で砂利、小石を意味するkorka-laという単語が発祥らしい。
そこからサンスクリット語でsarkaraとなった。
意味は砂利や小石、粘土から、徐々に砂糖も指すようになっていった。
— けんこまけん (@kemkomakem) 2023年2月3日
当時の砂糖は現在のような白いサラサラしたものではなく、色味のついたザラメの結晶であったために、見た目から砂利と同じ単語が当てられたらしい。
そういう意味で言えば、日本語の砂糖の“砂”も同じようなものかもしれない。
ここから砂糖の長い旅が始まる。
— けんこまけん (@kemkomakem) 2023年2月3日
サンスクリット語の俗語パーリ語でsakkhara、これがペルシア語、アラビア語を経由してギリシャ語へ入ってsakcharon、そしてラテン語へと入ってsaccharumとなる。
ラテン語も変化していき、中世にはsuccarumやzuccarumとなったらしい。
それがイタリア語zucchero、そしてスペイン語azucarとなった。
— けんこまけん (@kemkomakem) 2023年2月3日
スペイン語はアラビア語の影響でaが付いているのね。
14~15世紀の古いフランス語sucreを経由して、15~16世紀の英語に入り最初はそのままsucreであったが、それがsugre、sugerと徐々に変化して、現在のsugarとなっていったらしい。
ちなみに、ドイツ語で砂糖をzuckerと言うが、これは古いイタリア語から入ってきた言葉みたい。
— けんこまけん (@kemkomakem) 2023年2月3日
砂糖って身近にあるけど、これだけ長く過酷な旅を経てsugarになってるのね。
世の中、甘い話は無いってことよ。
そんな感じで以下続報…