なるほど…
ベンヤミン「パサージュ(passage)」論
18世紀からパリの中心街付近に登場した回廊型のアーケードのことで、パレ・ロワイヤルやパサージュ・フェイドーが先行して、ナポレオン時代から復活王政時代にかけてまたたくまにふえた。歩道整備がままならないなか、フランス革命によって解放された敷地と建物のパサージュ(小道)に次々に小さな店が開店して軒を並べ、パリの住民や旅行客の夢を誘ったのである。盛時には100ヵ所以上のパサージュが曲折した賑わいをつくりだしていた。
ベンヤミンはこの驚くべき細密な実景に注目し、その実態を綿密に綴ろうとした。単なる都会実見録としてではない。かつてバルザックが小説にし、ユゴーが描写し、ボードレールが詩篇にし、また数多くの版画家や画家達がスケッチし、初期の写真家たちが長時間露光で撮影してきた断片の集大成にある種の世界システム性を見出し、ここから独自の「面影(Bild)」を抽出し、そこに込められ、あるいはそこから導きだし得る言説と思想の厖大なリストを編集したいと欲したのである。
考え方としては数学の世界における「多様体(Manifold)」すなわち「少なくとも局所的にはユークリッド空間と見なせる(その範囲においては局所座標が設定可能な)図形や位相空間」に近く、ここではそれぞれの(局所座標が設定可能な)位相空間がパサージュ概念に対応。ちなみに以前の投稿における言及範囲に注目すると…
今回の投稿の発端は以下のTweet、
これが最先端のサイネージ… https://t.co/qls2OD7O0y
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年5月5日
士郎政宗「仙術超攻殻ORION(1991年)」のこの場面を連想してしまいました。 pic.twitter.com/yF7Bee4TJU
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年5月5日
技術は追い付いてなかったものの、1990年代の人間の想像力はなかなかのもの。 https://t.co/zX2V5C1PBG
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年5月5日
そう、まさにこれ。 https://t.co/o4eWIeQvpy
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年5月5日
「巨大ロボットが船を獲物にする」イメージは、さらに1980年代における「巨大母艦とその護衛艦が合体変形し、護衛艦が変形した腕を敵に突っ込む」アクションにまで遡るとも。https://t.co/mjPnonYr9M
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年5月5日
そう、これ。英語版はこういう雰囲気だったのかぁ…https://t.co/8lfwmeEq86
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年5月5日
1980年当時の日本のSFアニメのアクション品質は海外の実写SFのそれに匹敵しており、相互影響を与え合っていたものです。https://t.co/6E67YqMhUV
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年5月5日
これもなんかそういう時代の想像力の産物?「エイリアン(1979年)」入ってますねぇ… https://t.co/sIwCmN6iLJ
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年5月5日
実際のCGがリアルになって現実と区別がつかなくなっていく時代には、むしろこうした「記憶の系譜」が重要になっていく? https://t.co/NkGeQN5gii
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年5月5日
1970年代にまで遡ると、後にタランティーノ監督が蘇らせた「黒人搾取映画」のパム・グリアや「東映ピンク・バイオレンス映画」の梶芽衣子のセックスアピールなんて世界観も。https://t.co/sCulhBLYIo
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年5月5日
そして、こうした「面白ければなんでもアリ」な世界では、よりラディカルな系譜の混淆が…https://t.co/CjjorkY1my
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年5月5日
むしろこうなるとどれだけ滅茶苦茶に詰め込めるか勝負に?https://t.co/wcUkdVO8Fs
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年5月5日
そもそもこの系譜は始まった時点から「面白ければ何でもあり」だったのです。 https://t.co/IYZMsz623d
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年5月5日
そして、こうしたハプニングから新たなMemeが誕生する事も? https://t.co/L3XlxTKXDv
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年5月5日
おや、消えちゃった?https://t.co/1lfE1ynYqk
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年5月6日
例えば「たまたまMV監督が同じだったのでピッタリ嵌ってしまった」テイラー・スイフトとナイン・インチ・ネールズのコラボ編集「生と死は表裏一体」…https://t.co/efU4onBa0L
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年5月6日
これ「ジゼル」「白鳥の湖」みたいな「バレエ・ブラン」の基底が「ロマン主義的死への憧憬」だからコンセプト的にも矛盾が生じないのが恐ろしいところ… https://t.co/pXeppCMqDg
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年5月6日
「神があらかじめ用意した救済に背を向けるダンディズム」が、逆に神の意向に適った結末に向かう事もある辺りがロマン主義文学のややこいところ… https://t.co/irj7IP1moo
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) 2023年5月6日
そんな感じで以下続報…