ナショナリズムの歴史外伝⑥ 「シチュー丼の是非」について。

これまでの「食のナショナリズム」の分析から一つの景色が浮かび上がってきました。 マンハイムいうところの「(「個別的なるものへの執着心」の寄せ集めに過ぎない)伝統主義」は、その時点において既に良い意味でも悪い意味でも「(ニーチェいうところの)距離のパトス(Pathos der Distanz)」問題を含んでいたりする。…